16.秘密兵器
秘密兵器がいつかわかると言ったな。あれは嘘だ。あるよ?ちゃんとあるからね?心配しないでね?たまたま使わなかっただけだから。使うと思ってたんだよ。使わなかったんだよ。ちなみにその秘密兵器ってのは手榴弾の事。旧日本軍の手榴弾は陸上自衛隊等で使われている黄色薬と同一成分である下瀬火薬を炸薬にしている。作り方は簡単。材料は………ピクリン酸しか覚えてない!しかもよくよく考えると簡単じゃないわ。ピクリン酸と金属の間にワックスを注入しなきゃいけないし、弾薬庫内で下瀬火薬が爆発して三笠が沈んでるから取り扱いが面倒だし。俺、よく生きてたな。誤作動を起こしてたら死んでたぞ。まぁいいや。あ!そうそう話を180°回転させるんだけど、国をゲットしたのはいいんだよ。国名がまだ決まってない。どうしよう…グレートブリテン及び北アイルランド連合王国?いやいやこれイギリス。ソビエト社会主義共和国連邦?そんなに土地が広くないか。朝鮮民主主義人民共和国?核を落とす気か!イムに聞いてみるか
「なぁイム。国名どうする?」
「スライム帝国とかはどうで「却下で」
「酷いですよぉーーー」
「軍事国家を作る予定だからな。どうしよう」
「アメリカとかはどうで「却下で」
「(;ώ;)ヒドイ」
「普通に言え」
「なくてよくないですか?」
「そだね。なくてもいいよね」
「あ!」
「ん?どうした?」
「アカワラ城にちなんでアカワラ帝国とかは?」
「決定で」
「はい。ありがとうございます」
てなわけでアカワラ帝国に決定
「ところでなぜこのような状況で聞くのでしょうか?」
どのような状況?って思ってる人のために説明。今、国王会議中
「だってダルいもん」
「国王!聞いてますか?貴方に言ってるのです!」
話をしてた女性が話を止めて注意してきた。しかし俺はこんなこともあろうかと聞き上手流しておいたのさ。え?聞いてないだろって?当たり前じゃん。話の内容は俺の方言と暴言が子供に悪影響的な話だったはず
「ヒドいな。ちゃんと聞いてたぞ?俺の話し方は方言…つまり住んでた地域の話し方だからもう変えられないんだよ。だが暴言については控えよう」
「す、すみません。イム侯爵と話していたようなので私の話が無視されているのかと…」
「いいよ。俺が悪いし。ごめん。話を続けてくれ」
「は、はい!」
僕の勝ちだ!僕の勝ちだ!で思い出したんだけど中1の三学期の初めに先生が絵馬をプリントした紙を持ってきて願い事を書くって言うのをやったんだけど、その時に俺、『新世界の神になる』って書いたんだよ。その日から俺のあだ名が『神』になった
[次回]17.すっごい迷惑




