ある意味戦争編1の8.両者、退かず
今回は台詞多めです
「新国王になってくれますかな？」
「ならねぇよ！お前がなりゃいいじゃん！」
「ワシはこの国があるから無理！」
「併合すればいいじゃん！」
「併合したらワシが治める土地が増えるだけだ！疲れるのだよ！」
「知らねぇよ！お前の事情なんか！」
「知らないとはなんだ！とにかくワシはあの領地を納めん！」
「じゃあ俺は提案する！イムの方が立派にできる！」
「イム嬢は侯爵になったのだぞ！」
「なんで侯爵にしたんだよ！」
「娘からの命令なのだぞ！断れるか！」
「だから知らねぇし断れよ！」
「可愛い可愛い娘からのお願いだし、貴殿は命の恩人だからいいと思ったのだよ」
「こっちの事情を考えろ！」
「逆に聞くが貴殿はなぜ国王にならないのだ！」
「スライム狩りが出来なくなるからだよ！」
「なぜ狩る必要がある！」
「ラミウリとか言う自称神様…ゴホ！」
「自称ではなく通称です！」
「いってぇ！殴るなよ！あとさっさと帰れ！」
「ア、ハイ」
「ラミウリ様に！では他の者に頼めばいいのであろう！」
「俺達が狩らないと意味ねぇんだよ！」
「だったら時々狩りに行けばいいであろう！案外暇だぞ！」
「お前はな！俺が国王になったら戦後処理が待ってんだよ！」
「なおさらワシは嫌だ！」
「俺も嫌だよ！」
「だったら交渉だ！貴殿が国を治める代わりにあの領地を好きなようにして構わない！植民地などにはせん！」
「いや俺に特が………あ！」
この時、今日助頭にある言葉が浮かび上がった！『軍事国家』
「考えてくれますかな？」
「条件が9つある」
「なんでものむぞ」
「1つ、同盟を結べ
2つ、こっちの技術力がそっちを上回っても知らん
3つ、隣国どうしなので貿易には関税を掛けない
4つ、隣国どうしなので国境にはパスポート無しで入れる
5つ、但し3と4の間で事件や事故があれば連帯責任とする
6つ、同盟の破棄は許されない
7つ、共通通貨を発行する
8つ、一年に一度、両方の国で祭りを開く
9つ、税金は両国とも1合とする。以上だ」
「わかった。守ろう」
こうして、戦争はやっと終結したのであった。今日助が提示した条件はのちに9つ条約と呼ばれた。しかし後にこの9つ条約がこの世界での『第2次世界大戦』を引き起こすとはこの時の今日助と国王、その他の人達は知るよしもなかった。
台詞多めとか言っといてなんだけど台詞しかありませんでしたね。次回予告は忘れた訳ではないですからね
