15.サブタイトルで会話しないでくれます?ア、ハイ
「お前達ここへいるときにヒドラ戦の話をした男を論破しなかったか?」
「したぞ」
「何してくれてんだ!その人は隣国の王子だぞ!」
へぇーーー
「「で?」それがなんですか?」
「で?ってお前らな!我が国は面積が小さい事は分かるよな?」
「「わかりませんが」」
「ふさけてるのか!下手して戦争になったら確実に負けて植民地にされるのだぞ!わかってるのか!」
「「まったく」」
「第一な?アイツが自分がヒドラを倒したって言うから本当の事を教えてやったんだ。何が悪い!」
「それは相手にも何か理「しかも論破したあとアイツ、なんて言ったと思う?」
「覚えてろとか?」
「『すいませんでした』だっけ?そう言ったんだよ。それなのに戦争吹っ掛けるとか頭逝ってんじゃねん?」
「今日助さん。方言が…」
ついつい使っちゃうんだよ。本当に怖いわ
「と、取り合えず責任は取れ。下手はするなよ?」
「へいへい」
自分でも思うけど口悪いな
「今日助さん。ヤンキーみたいです」
酷いな。今日助は楽しくなると方言をツイ使っちゃうんだ。
てなわけで今、隣国のアカワラ帝国にいる。正しくはアカワラ帝国のシチ城にいる。もっと正しく言うと客間にいる。面倒。まぁ。責任取れって国王にも言われたしな。まさか論破しただけで国際問題が起きるとは…。
「待たせたな俺が王子のアロだ。久しぶり」
やっと来たか。と思いアロとか言う奴の方を向くと…それはそれは凄い量の護衛がいた。ざっと50名はいる
「久しぶりだな。田畑 今日助だ。今日助と呼んでくれ」
本来なら怒られるタメ口
「ソセサシ領主の娘、イムです」
礼儀正しいな。けどよくよく考えると普通か。下手したら戦争だもんな。『普通』なら敬語だよな。『普通』なら
「また会えたのも運命…いえ。奇跡でしょう。どうぞ座って「いや。俺らは立ったまま話をする」
護衛の方を見ると…やはり。全員「え?なんで座んねぇの?」って顔してんな
「聞くがなぜだ?」
「一応、俺達はお前の事を敵だと認識している。そしてここは敵の巣。大人しく座って襲撃でもされたら剣が抜けないだろ?」
「君達を殺したら我々が悪いと言うことになる。だから座っていいぞ」
引き下がれ雑魚が!おっと…すみません。訂正訂正っと…いい加減引き下がれ!
「護衛達を金で黙らす事も出来るだろ?俺達はそこを警戒している。言っとくがな、お前のようなガキなら剣を縦に振ってでも殺せるぜ」
「ガ、ガキだと!俺は16歳。王族は15で成人だぞ!」
「だったら尚更ガキだな。俺達は二人とも17だ。年上には敬語って習わなかったか?」
「もぉいい!戦争だ!今なら間に合うから謝れ!」
「「拒否」します」
二人同時に言うの案外楽しいな
「なら戦争だ!来週の3日に滅ぼしに行く!覚悟しろよ!」
「そっちこそ泣くなよ?3日に必ずこい。大人なんだろ?」
「あぁ。いいさ!やってやるよ!」
国王さん。すみません。戦争が始まります。許して。…っとここまで一切喋らなかったイムがここで原爆を投下する
「こっちには最新兵器があります。そちらの兵士など蟻のように潰せます。それでも宜しいので?」
「いいさ!最新兵器がどうした!こっちは数と質で勝負してやる!」
いやーーー。楽しみだなーーー。え?今の言葉がなぜ原爆かって?いずれわかるさ
[次回]戦争編1の1.リミット
次回はクリークだ!長引きそうです




