2.転生は無理ね
「なんで?」
「そう言う決まりなのよ」
「転生禁止みたいなやつ?」
「まぁ。そんな感じね」
マジか…
「そこを…そこを…なんとかして下さい」
なんとかしてくれないとマジで困る。だって俺の人生、17年だもん
「無理な物は無理ね。諦めなさい」
「お願いします。俺の人生17年なんだよ?お前はさ、まだやりたい事があるのに17年で死んだら嫌でしょう?だから…な?」
「聞くけどやりたい事ってのは何?」
「海賊王や、ポ○モンマスターになる事」
「尚更無理だわ!!!」
「お願いします」
「じゃあ私をダジャレで笑わせられたら条件付きで中世ヨーロッパみたいな所に転生させてあげる」
「マジか!!!よーし!やってやる!」
よくよく考えてみれば中世ヨーロッパっていいことなくね?まぁいいや
「思いついた!言うぞ」
「掛かってきなさい」
掛かってきなさいって今から戦うのかよ
「言うぞ『布団が吹っ飛んだっと思ったら吹っ飛んで帰ってきてまた吹っ飛んだ』」
………………………………………………………………………………………
「フッ」
コイツ、鼻で笑いやがった
「わ、笑ったから転生させてくれるか?」
「はぁ。しょうがない」
勝った!!!僕の勝ちだ!!!
「んで条件何だけど」
「ドンとこい!」
絶対魔王を倒せ!とかだ!
「スライムを5兆匹狩ってきて」
は!?
「いや待て!魔王じゃないのか?」
「魔王なんて滅んだわよ。今は神と仲良くしてるわよ」
何やってんだ魔王!
「ついでに特殊能力もあげるわよ。どうせ後からグズグズ言うんでしょ?」
「よくわかったなゴット!そういやお前の名前ってなんだ」
「ラミウリよ。サスキ・ゴッド・ラミウリ」
「ゴッドって名字かよ!」
「えぇ。神はみんなそうよ?」
知らなかった…なんかここにきてから夢が潰されてるような気がする
「んで特殊能力は何が欲しいの?」
ここで今日助は考えた
〜今日助の頭の中〜
今日助1 特殊能力はチート級を要求したい!
今日助2 しかし余りにもヤバいのを注文するとバレた時が厄介だぞ
今日助3 なら地味に強い奴は?
今日助1+2 例えば?
今日助3 ハモんなよ。例えばどんな傷も一瞬で治るとか、モンスターと仲良くなれるとか、全ての生物と話せるとか…
今日助1 じゃあさ。妖刀は?
今日助2 確かに妖刀はいいですね
今日助3 2がいいんならいいよ
今日助1 じゃあ、妖刀に決定ね。オーーーイ本体の今日助!!!妖刀だぞ!妖刀!
今日助3 ついでに何か適当な能力をランダムで貰おう
今日助1+2 ok
〜元の場所〜
「妖刀と適当な能力をランダムでお願いします」
「魔剣じゃなくていいの?」
「日本人としては出来れば刀が欲しいです」
これは事実。あとロマン
「わかったわ。あと能力はランダムでいいのね。そろそろ異世界へ送るわよ。ちなみにスライムを5兆匹狩るまで帰れないし死ねないから実質不老不死よ。あんた」
やっと行け…ん?
「今、お前なん…」
「いってらっしゃーーーーい!!!お土産はテリヤキチーズタピオカバーガーね」
テリヤキチーズタピオカバーガー?何それ美味しいの?いや現代で流行ってる食べ物を合体させた様な物だわこれ
こうして俺の異世界生活が始まろうとしていた。あとなんでスライムが5兆匹も狩らなきゃいけないん?ふざけんな!!!