12.カルシウム光線!
~移動中の馬車の中~
人が6人、集まってる馬車があった
「…そんで俺様がそこに駆け付けてヒドラにトドメを刺したって訳さ」
俺は今、ハンターの話を聞いていた。ヒドラ戦の話らしい。本人いわく俺がヒドラにトドメを刺したって言っとる。ただの嘘つきやん!
「どうやってトドメを刺したんですか?」
あえて知らない振りをする。問い詰めるのが楽しみだ
「弓を構えてだな。ヒドラの首を狙ってシュッとな」
ヒドラの首は何度でも再生するんですが
「みんな驚いてたぜ」
実際、驚いてたよ?銃声にな
「さぁさぁ。話はしたよ。お金を払えよ」
この世界では話を聞くだけで金を取られるんだ。ボッタクリめ!さて。そろそろ始めるかな。イムの方を見るとイムもこっちを見ていた。そしてお互いウンとうなずく。どうやら同じ事を考えてたようだ。ではまず俺から
「なぁ。ハンターさんよ」
「ん?なんだ?金はちゃんと払えよ」
「金の話じゃないって。嘘はダメだぜ?」
「嘘?お金を持ってないからって人を嘘つきよばりかい?」
「そっちこそ貧しいからって嘘をついて金儲けなんて詐欺師?」
まずは挑発。確実にボロを出させる
「詐欺師なんて人聞きの悪い事を言わないでくれる?だったらそっち「賞金いくら貰ったんだよ」
「「「は?」」」
ハモるな。賞金を聞いただけなんだけど…
「金貨30枚くらいかな?」
そういや金の単位がわかんねぇや。イムさーん
「銅貨が1000円。銀貨が1万円。金貨が10万円です」
「ありがとさん」
異世界転生小説に出てくる単位と変わんないわ
「トドメ刺したら金貨40枚貰えるぞ?」
「「「え?」」」
だからなぜみんな驚く
「お、俺はトドメを刺した人って言っても名乗りでなかったから金貨3「普通に戦ったハンターは金貨20枚だぞ?」
「逆に聞くがなぜ君はそう言えるのかね?」
よっしゃ!その台詞を待ってたぜ!
「そりゃあ。トドメを刺したのはコイツだかんな」
「「「は!?」」」
もうツッコまなくていいよね。全員がコイツ…イムの方を向く
「オイオイ。冗談もほどほどに「嘘じゃないぜ?なんなら証拠を見せて貰えよ」
イムさーん出番ですよ
「これです」
カバンから紙を取り出す
「これはヒドラのトドメを刺したと言う証明書です。報酬を貰うときに貰いました」
俺も持ってる。似たようなやつを。ちなみになんで俺の報酬も日本円で400万だったかと言うと、俺はヒドラの首を二本、活動停止させたから一本に100万。それが二本だから合計200万。それに報酬を足して400万って訳だ
「そんなのいくらでも捏造が「出来ませんよ」
「なんなんだよ!さっきから!人の話を最後まで聞け!」
キレた。とうとうキレた。流石に俺でもキレるがな
「話を続けます。これはギルドの印鑑と同時に国王の印鑑も押してあります。国王の印鑑の捏造は禁止されているためこれは本物です。あと盗んだんじゃねぇの?って質問が来そうなので言っときます。身分証明書を今、持ってるので確認します?」
すると乗客の一人が手を挙げた
「僕が確認します」
よぉし!計画通り!
「確かにこの人の者です。間違いありません」
「あとな。トドメはイム…あ!コイツな。が刺した」
「ど、どうやってだ?」
ずいぶん声が小さくなりましたね
「イムがな。こう言って倒したんだよ。カルシウム光線!ボゴォ!」
いってぇ!腹パンされた。ガチでイテェ。普通にイテェ
「違います。弓みたいな物で首をいぬいたのです」
首に関しての質問無し!さぁ。どうだ?
「すいませんでした」
勝った!!!計画通り!!!僕の勝ちだ!!!
こうして、そのハンターはソセイラ領に着いたあと、ギルドへ連れて行かれ罰金と懲役1ヵ月が言い渡されたのであった
[次回]13.ラッキースケベがおきない理由?
昨日は家族の予定があり、投稿できませんでした。溜め置きしないタイプでして…なので今日は二つか三つ投稿したいと思います。頑張ります。これからも宜しく御願い致します。




