ホノボノ編1の5.さぁー!!行きますよ!
~家の屋上~
「デェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェンンンンン!!!!!」
「歌う気が無いことはよくわかりました。だからソビエト関連は止めて下さい。うるさいです」
「ア、ハイ」
~1階家のリビング~
「おはようございます。今日助さん」
「……………………」
ただの屍のようだ
「今日助さん?」
「……………………」
ただの屍のようだ
「今日助さん?起きないとベッドが吹き飛びますよ?」
「やめろ」
「殴っていいですか?」
「頭に一発なら」
「痛いので止めときます」
「チッ」
「舌打ちしましたよね?」
「してないよ」
「しましたよね?」
「してない「しましたよね?」
「…………」
「してな「しましたよね?」
「…………」
「して「しましたよね?」
「ハイ。シマシタ」
「罰として今日は一緒に来てもらいます」
「シベリア?」
「いえ。家です」
「は?なんで?」
「手紙が送られてきて『彼氏君を連れて帰ってきてね☆』って届きました」
「尚更嫌なんだが」
「このままだと今日助さんは我が家を継ぐ羽目になりますよ?」
「今すぐ行こうか!」
「まだパジャマですよ?」
そうでした
~馬売場~
この世界では馬は借りれないみたいだ。何でだろう?チラッ
「馬を借すと帰ってこない確率が高いのですよ」
「なんで?」
「中世ヨーロッパみたいな世界ですよ?帰って来るわけないじゃないですか!」
う~ん。いまいちわからんがまぁいっか。さーて馬を選ぶぞ!
* *
「あっつ!」
「暑すぎます。まだ寒気ですよ」
「お前はここで休んでろ。俺が行ってくる」
「優しいのですね」
あ、少し赤くなった。一緒に行きたいのかな?本音言っとこう
「カップルだと思われたらたまったもんじゃないからな」
「さっさと選んできてください。フン!」
何、怒ってんだコイツ
~10分後~
いいの居ねぇなーーー。
『ちょっとそこのにいちゃん』
「はい?」
振り向く。が誰もいない。
『後ろだよ。後ろ』
「後ろって…えぇぇぇ!!!」
う、馬が
『いやぁー。にいちゃんが馬語を喋れるみたいだからさ。なぁなぁにいちゃん。俺を買ってくれよ』
「無理だと思う」
『俺、頑張るからよぉ。買ってくれよ。』
「じゃあ何ができるん」
『走る。休む。歩く。寝る』
「最悪だなオイ!」
『じゃあ。せめて息子を貰ってくれないか?』
「下ネタは止めて下さい。キモい」
『ちげぇよ!俺の隣の小屋にいる息子だよ!』
「へ?」
隣?あーーー。取り合えず話してみるか。ってなんで俺、馬語喋れるんだ?これもオマケか。ワンチャン奇跡。いやないな。
「こんちは」
『死○』
「イムー!馬車借りようぜ!」
『ちょ、にいちゃん。悪かったこの通りだ。だからお願…』
どの通りだよオラ
~駐馬場~
駐馬場って言うんだ。
「適当に拾うか」
「そうですね」
「へい!馬車!」
「そんなので来るわけないじゃないですか!」
すると目の前に馬車が来て
「呼びました?」
来たやん
「来たやん」
「来ましたね。ソセイラ領までお願いします」
こうして俺達は冒険?を始めたのであった。
[次回]12.カルシウム光線!




