59.あれ?原因って俺じゃね?
「魔王をどうするか…貴様が逃したから捕まえる事も出来ん」
「まだその話をされてまして?もう一年と八ヶ月は経過してますよ?」
「当たり前だ。あの小僧を神にさえできれば………暫くは安泰であろうに」
「それは貴方の安泰であって私達の安泰ではないはずよ。第一に選択肢で生まれ変わるか神に成るかにしたのは貴方でしょ?今更文句は言えないわ。それとも何?神界戦争中も安全な内側でヒソヒソと隠居の準備をしてた貴方が人種天臨法を改正出来るとでも?」
「あぁ。出来ますとも」
「30位がホラを吹くのか。神界も堕ちたものだ」
「ホラではございませぬ。こちらには貴様の娘をいわゆる人質にしておりますので。殺されたくなければ魔王の側近を異世界へ飛ばしてくれまてんかね?」
「貴方ね!その事が発覚したら…」
「発覚しないようになってますので。それで、従ってくれますか?2位?」
「………わかりました」
(あの子に頼めれば……)
「ご主人!」
「ん?どした?今、マイ○スイーパーごっこやってるんだけど」
「それ出来るんですか?…ってそれどころじゃないんです!イムさんが倒れました!」
えーと…イムが倒れた?過労か?過労なら軍のブラックがバレるから休ませなければ…
「過労ではございません」
チャッカリ人の心を読まないでいただきたい
「駄々漏れです。あと倒れた時に左前から耳の上までに切り傷が出てきて切り傷に比例して生えていた髪も吹き飛んだんです」
「ぁぁぁあああ!!!貴重な銀髪が!!!」
(そういやご主人って銀髪が好きでしたね)
「イムを入院させろ。イエラスを呼べ。ラミウリに聞いて…」
「いませんよ」
何が?
「イエラスは行方不明です」
「探せよ!報告しろよ!」
「作戦中かと思って一昨日まで探しておらず僕が資料を整理した際にやっと発覚しました」
「マジかぁ~…。どうやって呼ぼう…」
「死んでみては?」
「名案かもしれんが失敗した時のリスクよ」
「大丈夫ですよ!ほら!グズグズしてないで僕を撃って下さい!」
「ドMか!はぁ…よし!行くか。遺書はないけどいいよね。いってきま…」
バァァァンンン!!!
痛い………
いつもは黒ろい部屋だったけど今回は普通であろう白ろい部屋だ。最初から白ろい部屋がいい。さて、ラミウリを探すか
「次の方ー…って貴方達」
いたわ。二秒で見付かったわ
「イムしらん?」
「………………………………」
「倒れました。もしかしたら事情を知ってるかも知れないので来ました」
「そ、そういう事。それなら私は知らないわ」
知ってそう。何か吐かせる方法は…
「イエラスが行方不明になってます」
「……………!」
お。今、反応したね。ヨークナイス
「正直に言わなければご主人を殺します」
ごめん何言ってんのかわかんない
「何言ってるの?私は何も知らないわ」
「貴方にとってご主人がこれ以上殺されるのは不都合なハズでしょう?」
「………わかったわ。直接脳内に話し掛けるからヨークは会話してるフリをして。私も直接言いたいのだけど、後ろの扉にいる門番は監視の役もやってるから言えないのよ」
「わかりました」
「OK!」
『聞こえる?』
コイツ…直接脳内に!
『そういうのいいから。イムはね。仮死状態で転生したのよ』
つまり植物状態?
『そう。今回、私は30位に娘を人質にされてイムを元の世界に送るって言う命令に従うしかないのよ』
あぁ~そゆこと
『アッチではイムは仮死から奇跡的に復活して現代に戻ったのよ』
じゃあ俺達も送ってくれ
『いいけどその場合、貴方は今日助と名乗れないわよ』
え?なんで?
『死亡したってニュースで報道されたからよ。顔写真付きで』
何やってんのメディア!!!
『そういう訳だから今度から貴方は『セカンド』ね』
なんで二番?
『そのうちに言うわ。それじゃ、送るわよ』
了解
「……と言う風にカレーは非常に美味しくスパイシーなんです。わかりました?」
なんでカレーの話をしてんだよ
「二人には好きな能力をあげるけど何がいい?」
「そりゃー」
「勿論」
「「放電」」
「なんでよ」
「我ら」
「デンキウナギ」
「愛好家」
「だから」
「です!」
(仲良いわね)
「わかった。最大何Vの何Aがいい?」
「「1000V50A」」
(人を殺すつもり?)
「お、降り立つ地点は?」
「「東経105、北緯20、地点ロの2」」
「そこってベトナムよ?」
「アメリカで」
(ブラジルじゃないのね)
「わかったわ。帰る時はイムを連れて国会議事堂の噴水で待っててね」
「「OK!」」
「ちなみにT200とその弾丸を5000発バックパックの中に支給しとくのとイムがいなければ帰れないからね」
「ん?それってど…」
「いってらっしゃーーーい」
またこのパターンかよ!
「ってな訳で…」
「来ました…」
「シリコンバレー!」
まさか戻って来ようとは。今回の目標はイムを連れ帰るついでにイージス及び空母の情報を貰う事。そのためにアメリカに来た。方法は簡単。 宣 戦 布 告 だ。アメリカを滅ぼしたい。そのためには雨が降らないといけない訳なんだが…
「雨、降り始めましたね」
何この奇跡。シリコンバレーに軍基地ってあったっけ?分からんから無差別に殺るか。そのうち警察を通り越して軍が来るでしょう
「ヨーク。殺りますか」
「了解しました」
まず500V1Aを放電する。雨は電気を通すため、そのまま空気中をただより…
「ギャアアア!!!」
感電する。叫び声がスーパーうるさい。これだけで30人は巻き込んだかな?今の時代、スマホやらパソコンやらがあるから当たりやすいね
「お前!何をしている!」
警察来るの早。え?パトロールですかそうですかそうですか
「死にたくなければ逃げる事だね」
「俺はこの町を守る使命がある!逃げられるか!」
「んじゃバイバーイ」
今度は100V1Aを放電する。当然、警察官は死亡する。それよりもこの放電って思ってた以上に強い
直接送ってきた人達の意見により、漢数字に決定しました




