アルバイト
書いている途中になります。
何日かに分けて部を書くことになりますので、よろしくお願い致します。
「それでね、アナタにアルバイトお願いしたくて。」
いきなりすぎる展開に私はもう少しで飲み干すところだったアップルティーを吹き出した。
「アルバイトですか?!」
「ええ。給料弾ませるわ。」
オーナーはニコニコしながらどこからか紙を取り出した。
「アルバイトって、こんな素人でしかもさっき資格がないとかなんとか言ってた訳もわからないのに、え?」
「今は無いだけで、見込みがあるからお願いしたくて。ね?」
「急に言われても…」
「今すぐに決めなくて良いわ。1週間あげるから、もし気が向いたらお返事ちょうだい。アタシとしてはアナタと働いてみたいけどね。」
オーナーは可愛くウインクすると、紙を折りたたみ茶色の封筒に入れて渡してきた。そんなオーナーの勢いに私は負け、なされるがまま封筒を受け取った。
たまたま通りかかって、気になったから立ち寄ったもののまさかこんな展開になるとは。アルバイトは今1つだけやってるしなあ。そんなことを思いながら封筒を見ていると、いつのまにか入口のところに立っていた。
「もうこんな時間になってしまったので、残念だけど今日はこれでサヨナラね。また会えるのを楽しみにしてるわ。」
時計に目をやると、21時を過ぎていた。私は慌てて扉を開いて外に出ると、扉が閉まるのに合わせながら
「良い夢を」
とオーナーが言う声が聞こえた。
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