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アドベンチャー・アイランド  作者: 只野御夜市
[一人目]柏木凌馬
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駆け出しの冒険者

面白そうなネタが閃いたので、簡単に書き上げました。

凌馬(リョウマ)!早く準備しなさい!みんな待ってるわよ!!」

「わかってるってば!すぐ終わるからちょっと待って!」

「ごめんねー、うちの子が待たせちゃって。」

「いえ、早く来たのは私達なんで大丈夫ですよ。」

「母さん、変なこと言わないでよ!!」


ったくもう…。嫌になるなぁ。


おっと、こんにちわ!俺は柏木凌馬(カシワギリョウマ)

13歳の中学1年生!

今日はこれからアドベンチャー・アイランドへ、みんなで遊びに行く所なんだ!

中学に入ったから、保護者同伴じゃなくても遊べる!


アドベンチャー・アイランドって、最先端テクノロジーを使って色々な効果を表示させたりするんだぜ!

遺伝子工学の技術を使って、実際に触れる動植物も居たりするけどな!


回復薬の材料の『青い葉の草』を取ったり。

草を煮詰めて『回復薬』を作ったり…。

一般フィールドに居るモンスターを倒して、素材を獲得して装備を作ったりできるんだぜ!


小さい頃から休みのたびに父さんや母さんに頼んで、連れてきてもらってた。

これからは一人でも行ける!

毎日でも通えるぜ!


「じゃ、母さん行ってきます!」

学校の仲間達と合流して、玄関で靴を履きながら母さんに声をかけた。

「夕飯までには帰ってくるのよ!」

「わかってる!大丈夫だってば!」

「凌馬君のお母さん、行ってきますね!」

美月(ミヅキ)!早く行くぞ!」

「もー!そんなに急がなくても、間に合うよ!」


俺は素早く靴を履いて、友達とアドベンチャー・アイランドへと向かう為に玄関の扉を勢いよく開け放った。


『今日はどんなワクワクと巡り会えるのかな!』

そんなことを考えながら家を飛び出していく。

あと一時間もしたら、開園時間だ!

バスの移動時間も考えたら、十分間に合う!


アドベンチャー・アイランドは、小説とかによくあるVRの数歩手前の技術をふんだんに使った一つの島から出来ているんだ。

実際に作られた中世風の建物の数々を利用して、一つの島を丸ごと使ったテーマパークだ。

そこにある数々のアトラクションは、現在の最先端技術を使ったプロジェクションマッピングによる映像投影でリアルな世界観を写し出している。

そこにモンスターや武器のスキルや魔法のエフェクトが投影されるメガネを使って、本当に目の前の世界が変わったかのように作られているんだ。

そんな技術のお陰で、本当に冒険している気分になれるんだぜ!


アイランドへと駆け出した俺の背中に母さんから声がかけられた。

「凌馬!年間パスポート忘れてるよ!!」

「あぁっ!今朝準備するつもりが忘れてた!!」

これこれ、これがないと入れても経験値や獲得ポイントにペナルティが入っちゃうからな!


「ほんともう、細かいところは母さん任せなのは父さんソックリね!」

「うるさいなぁ、そんな言わなくてもわかってるよ!」

「それならちゃんとやる!経験値は惜しくないの!!」

「ごめんなさい!いつもありがとうございます。綺麗なお母様!!」

「うん、よろしい!楽しんでおいで!」

「いってきまーす!」

「美月ちゃん、バカ息子を宜しくね!」

「凌馬君のお母さん、行ってきます。」

「美月!置いてくぞ!」

「待ってよ、凌馬君~。」


やっべ、バスの時間に走らないと間に合わないな!

そう思いつつ、俺は皆に声をかけながら走り始めた。

「乗り遅れると、開園時間に間に合わないぞ!急げ~!」


「凌馬がギリギリまで攻略情報を調べたりしてたからだろ。

中学生になったんだし、もっと計画的にだな…。」

俺の後ろを追いかけながら声をかけてきたのは、幼稚園からの親友だ。

「ほんとゴメンって。雅人(マサト)は相変わらず細かいなぁ!」

「パーティーのリーダーなんだから、これ位してくれないと僕たちが困るから言ってるんだよ。」

「大丈夫だって!お陰で攻略情報はバッチリだからな!」

「凌馬の記憶力じゃどうだか…。」

「勉強はダメでも、ゲームじゃ負けないからな!」


駆けていく俺の真上には、文句のない絶好の晴天。

俺達の冒険を祝福しているかのような青空が広がっている。

「さっ、今日も一杯狩りをするぞ!」

NPCノンプレイキャラクターの依頼によっては、狩りはないかもしれないけどね。」

「水をさすなよ!俺は今回の新しいアトラクションに賭けてるんだから!」

なんとか間に合ったバスへ皆で乗り込み。席に座る。

ギリギリセーフ!

「到着したら、まずは本会員登録証作らないとな!

俺はどのパターンのカードにしよっかな!」


12歳以下は保護者同伴だから、仮登録証しか渡されない。

迷子になったときに分かりやすくするためだ。


本会員登録証は13歳になってから、20種から好きな絵柄を選ぶことができる。

この会員登録証は、アドベンチャー・ワールドでの身分証明書だ。

このカードには音声やモーションによるスキルの発動が記憶されている。

その為、忘れたり無くしたりしたら大変なことになる。

一番大事なことは、ゲーム内通貨のデータが記録されているのだ。

ゲーム内通貨は、現実のお金を換金して使用する。

俺の小遣いの8割りはこの中だ!


「いいなー。あたしは誕生日がまだだから、本会員証作れないんだよね…。」

「本会員証って言っても、絵柄が変わるだけで機能は変わらないよ?」

「それでも、自分で好きなの選びたいよ…。」

ぼやいているのは、女友達の桜夜(サクヤ)だ。

誕生日が遅めの桜夜が、会員証を新しくできるのはまだまだ先だ。


「そう拗ねるなよ、遊ぶ前にへこんでたら楽しくないぜ!」

俺・美月・雅人・桜夜の4人でいつもパーティー組んでいつも行動している。

後方からの魔法攻撃を担ってくれている桜夜がへこんでいたら、狩りの効率に大打撃だ。

「ほら、島が見えてきた。今日も楽しもうぜ!」

島へと続く大きな橋は、アイランドへの入り口になっている港へと向かっていく。

キラキラと輝く海にアイランドの白亜の城が眩しく輝いているのが見えた。

「よし、今日も頑張るぞ~!」

気合いを入れる俺に美月が注意してくる。

「バスで騒がないでよ!恥ずかしい。皆さんすいません。」

周りからクスクスと笑われて、慌てて俺も周りにスイマセンと謝った。

あー、恥ずかしい。


バスは終点アイランド行き。

バスに乗ってる家族連れも男女も、みんなアイランドが目的地だ。

今日も楽しく頑張っていこう。

俺はギュッと拳を握って気合いを入れた。

1作目が終わり次第、執筆したいな!


とかいいつつ、気分が乗ったので書いてみた。

いつまで続くやら…。

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