第五話 守護者、新スキルと召喚物
怒涛の連続投稿、まだまだ続きます。
今回、新しく使えるようになったのは召喚の医薬品カテゴリー、万物の再生、これは強い副作用(痛み)があるものの人体の欠損部位の再生(腕や足だけでなく内蔵・眼球なども含む)や病気の治療、制限時間があるが蘇生も可能と説明文に書かれている。数本呼び出してみると形は15cmほどの緑色の溶液が入ったペン型注射器だ。
それとミュートチャージャー、200mlの空き缶サイズで地面に設置して安全ピンを抜いてレバーを中に押し込むと一定時間特殊な音波を発して音を消すやつだ。
本来は地球に存在しない技術の塊なのだが、そこはご都合仕様、女神様曰く俺の記憶の中から機能や効果などが合致させるように再構成した女神様オリジナルの品とのことだ。
他にもいくつかあるらしい。少し楽しみになってきたな。
次にスキルでソナーとセンサー、タクニカルマップ、ジャマー、効果などは名前の通りだ。
タクニカルマップはタブレットにある『MAP』のアプリで表示できる。
これはソナーとセンサーを組み合わせることで半径80㎞の全てを走査してマップにし必要であれば早期警戒網まで敷けるという本当にチートじみたスキルである。
ということで早速ソナーとタクニカルマップを発動して辺り一帯を走査してマップにしてみた。
驚いたことに通路の一つ一つまで丁寧に表示され、センサーを一緒に発動するとたちまち敵を示す赤い光点が出始めた。見る限り後発組はまだ第二層で手こずっているようだ。
因みにダンジョン系は階層ごとに分けて表示できるようになっている。
スキルは口に出しても頭のなかで念じても発動してくれるので使い分けも可能だ。
「えーとですね、下層までの最短ルートが判明したのでこの辺で休憩をやめてさっさと攻略して帰りましょう」
休憩は元々20分程度だったので頃合いを見て告げると、王女様を筆頭に近衛兵の方々もタブレットに表示したタクニカルマップをみて目を丸くしていた。
「す、すごいです! 攻略が不可能と言われたダンジョンが丸裸です!」
「こんなスキルがあるなら地図屋は即廃業だなぁ……」
我ながらエグいスキルなのは理解しているしこれを無闇に外に漏らしたりする気はない。
「それでは荷物をまとめて出発しましょう。王女様は中衛で漏らした敵の掃討と魔法による支援を、近衛兵の方々は後方の警戒をお願いします。それから―」
「待ってください。ヨシヒサ様、少しお話がござます」
突然王女様からストップがかかった。なんだろ、まずいこと言ったかな?
「何でしょうか?」
「はい、私はこのダンジョンに入ってからずっと思っていることがありまた。あなたは私とパーティーを組んでいる仲間です。そして私は今ここではアステリア王国第二王女ではなく、魔法剣士リースとしています。あなたとの立場は対等で仲間なのです。つまり私を王女様や敬語で話す必要はありません。呼び捨てで……そ、その、リースと呼んでください。話し方も普段通りで構いません。よろしいですね?」
いきなり何を言い出すのかと思えば王女様は……いくらパーティーを組んでいるからといって王族を呼び捨てなんてヘタしたら侮辱罪や不敬罪で斬られても文句は言えないぞ?
「しかし……」
「しかし、なんですか?もう一度言う必要がありますか?」
素直に言おう。怖い。笑顔だけど目と声が笑っていない。ここで言葉の選択をミスるとあの腰の剣が抜かれるかもしれない。よし、ここは言う通りにしておこう。
どうせ俺は権力に負けるビビリのヘタレですよー。
「わ、わかった。改めてよろしくなリース」
一瞬近衛騎士の人達の顔が強張ったが、すぐに普段通りになった。
もっとも、俺も近衛騎士の人達も内心冷や汗が止まらないが。
「はい! よろしくお願いしますね!」
ほっ、いつもどおりの笑顔と雰囲気に戻った……これで一安心かな?
そんでもってタクニカルマップのおかげで更に進み大体4時間ぐらいで現在最深部とされている第15層を越え、第18層についた。
最後の部屋にいる門を守護する6m位あるデカイ熊のモンスターにリースが俺の胴体ぐらいある巨大な氷の槍を熊の腹に4本も打ち込み、最後は俺が体制を崩した熊の頭に銃弾を叩き込んで終了した。
今回はほぼ説明回でしたね。ヨシヒサ君がどんどんハイテク化していきます。
話中には書かれていませんが、彼は前の世界で普通に軍の特殊部隊の選抜試験に合格する位には父親に鍛えられています。それに加え、この異世界に来た際のスキルや加護でさらにパワーアップしています。本業の勇者より強い(確信)さて、次話では更に新たなキャラ、武器、守護者が出てきます。ご期待ください!




