第三十二話 城、皇帝と謁見の間
お待たせしました。
「うぐぐぐぐ……腰が…腰が痛い……」
「昨日は頑張ったもんねヨシヒサー」
昨日の晩は結構激しかった……お陰で腰が抜けはしなかったけど朝からひどい腰痛だ……。そして今ラシエルに湿布を貼ってもらっている。
彼女達は最初こそゆっくりとしていたが時間がになるにつれ激しくなり最後の方は記憶が無い。ただ、腰の痛みで呻きながら体を起こすと朝日に照らされた彼女達は満足そうな顔で物凄く……ツヤツヤしていた。
「皆様おはようございます。朝ごはんの準備ができました。こちらへどうぞ」
「あっ……ご主人様! おはようございます!」
「おはようエレノア、メルダ。あいてててて……」
ヨシヒサはベッドから起き上がりOD色のコンバットシャツとパンツに着替え朝食に呼びに来たエレノアとメルダの後に続いて部屋のダイニングにある長机の椅子に座る。
「おはようございますヨシヒサ。腰は大丈夫ですか?」
「あ、ああ。なんとか……」
実際は顔がげっそりし腰も生まれたばかりの子鹿のような状態で大丈夫ではないのだが。
「あ、ヨシヒサさん……あぅ……」
ヨシヒサの顔を見ると昨晩のことを思い出すのか真っ赤になり俯く。そしてその光景を微笑ましく見守る余裕を見せるリースとラシエル、いつも通りのエレノア、少し顔を赤くして内股でもぞもぞするメルダと若干ピンク色だがほんわかとした空気が流れる。
「さて、今日は城へ行く日……だったな」
「ええ、指定は昼前でしたが恐らくこの朝食の後すぐにでも迎えが来ると思いますよ」
という訳で、朝食のサラダ、スクランブルエッグ、ソーセージとハム、トースト、オニオンスープを平らげ大急ぎで準備を整える。
朝食を終えて10分少々が経った頃、部屋のドアがノックされドアを開けると燕尾服に身を包んだ初老のおじさまといったほうがしっくり来る男性と救出した時からギルノディアまで一緒にいた女騎士のルミリアさんが部屋の前に立っていた。
「お久しぶりですルミリアさん」
「ええ、貴方も元気そうで何よりです」
お仕事モードなのか道中やギルノディアの時よりもキリッとした顔で接してくる。
「えーと、お迎えですか?」
「はい。ご召喚されるヨシヒサ様、ラシエル様、リース殿下、アリシア様、メイドのエレノア、メルダを城へお迎えせよと皇帝陛下の命を受けお迎えに参りました。ああ、申し遅れました。私、筆頭執事のボーエンと申します。以後お見知り置きを。それではご準備の方はよろしいですかな?」
筆頭執事のボーエンさんに断りを入れ部屋でドタバタしているラシエル達に迎えが来たことを伝える。
「おーい! 城からのお迎えがきたぞ―」
「えっ! もう?」
「ラシエル、化粧は向こうでしてくれますからさっさと荷物をまとめなさい」
「メルダ、教えたことはしっかり守るのですよ。いいですね?」
「はい。エレノアさん」
ふむ……中々にカオスなことになっているな……。俺の荷物は良いのかって? 俺は朝食の後すぐにバックパックやポーチに片付けていなかった爆薬やフラッシュライトとかを叩き込んだので問題はない。後は精々ベッドの上に置きっぱなしのSCAR‐Hと予備のマガジンをインベントリに放り込んでおけば問題はないのだ!
「ヨシヒサ! 準備出来たわよ!」
「ラシエル落ち着きなさい、バッグのチャックが空いてますよ」
ミスロカネ製の鎧を着たリース達と無表情のメルダ、エレノアが鞄を抱えて出てきた。
「……どうやら終わったようです。馬車まで案内の方、お願いできますか?」
「かしこまりました。それではこちらへどうぞ」
ホテルの料金の支払とチェックアウト手続きは既に済んでいるようで部屋の鍵を帰すだけでよかった。ボーエンさんについて行き入り口を出ると、止まっている箱馬車は全体に綺麗な彫刻が掘られ所々に金があしらわれている。そしてボーエンさんに扉を開けてもらい馬車へと乗り込む。
因みにホテル裏の納屋に止められているハンヴィーはメルダとエレノアに運転してきてもらうことになっている。いつの間に運転を覚えたのか非常に気になるな……。
「おお……アステリアの王都とは違ってここは結構オープンカフェみたいな店が多いんだな」
「ええ、今日みたいに晴れている日は特に多いんですよ」
馬車に揺られ城まで向かう途中、外の大通りは様々な人でごった返しオープンカフェから露店まで大小様々な店が広がっていて見ているだけでも結構楽しい。用事が終わったらラシエル達と一緒に散策してみるのも良いかもしれないな。
「ヨシヒサ様、間もなく城です。ご準備をお願い致します」
市街地を抜けて少し経った頃、御者台に座るボーエンに言われヨシヒサ達は服装に乱れはないかなどをチェックする。
「到着いたしました。どうぞお降りください」
大きな城門を抜けローターリーに停まると馬車のドアが開く。降りるとそこはとんでもなく大きく白い柱と長い階段、白銀に輝く鎧と槍を持った衛兵が大勢立っていたそして見上げるとアステリアの王城より大きく感じる真っ白な城がそびえ立っていた。
「それでは皆様こちらです」
荷物の方は使用人の人が持って行ってくれるらしく俺達は精々ダンジョンコアを入れたバックパックを担いで行くだけでいい。
「……いつまで続くんだこの階段」
「そうですね……公式では3500段と言われていますね」
「さっ……!? ドレスとかじゃ絶対上がるの無理だな」
「舞踏会等などでは別の入口を使いますから。この階段を見るのは久し振りですね」
カリナ様の身体強化の加護があったとはいえ15kg弱あるダンジョンコアを担いで行くのはきつい……歩調を乱せないのとまだ少し夜の疲労が残っていて余計に疲れを感じるのかもしれないが。
「ふぅ……やっと終わったか……ラシエル? 大丈夫か?」
「ぜぇ……ぜぇ……なんであなたは平気なのよ……おかしいわよ色々と……」
ああ、そう言えば軽量化されているとはいえ金属製の鎧着てるんだったっけ……。
ヨシヒサは青い顔をして息を切らすラシエルの背中を擦りながら城の奥へと歩いて行く。
「ではこちらが待機室となっております。御用があればテーブルの鈴をお鳴らしください。それでは失礼致します」
階段を上がって少し奥に行った所に魔導エレベーターなる便利な乗り物がありそれを使って一気に上階へ向かい、更に少し奥の待機室へ案内された。男女で分けられているようでヨシヒサはダンジョンコアが入ったバックパックをふかふかのソファーに置いて自身もソファー座りまったりとくつろぐ。
「てっきりゴテゴテとしたものが多いのかと思ったがそうでもないな……個人的にはすっきりしていて好きだけど」
部屋は赤を基調としていて金などはあまり使われていなくて精々ソファーにテーブル、花瓶程度だ。
「おっとそうだ、装備を確認しとかなきゃな」
ボーエンさんからハンヴィーは城の厩舎に駐車していてエレノアとメルダはしばらくしたら合流できるとのことだ。まぁ、変にいじられたりしなければ良いのだが……。
そんでもって今回は皇帝陛下と直接の謁見ということで武器の持ち込みは基本的に禁じられている。と言っても俺はインベントリがあるから意味が無いのだが建前上目立ちやすくサイズの大きいSCAR‐Hはインベントリに封印されている。
今持っているのはレッグホルスターに入っているHK45とニムラバスとブレイニブルだけだ。もう一本の大型のアウトドアナイフは持っていたのだが邪魔だったので長いことインベントリの肥やしになっていたりする。
「提出用はニムラバスでいいか。ブレイニブルは魔剣だから持ち込みOKらしいし……銃はバレなきゃ大丈夫だろ」
腰のベルトから鞘ごとニムラバスを外しておく。あとはお呼びがかかるまでのんびりしていようかな。
そして2、3時間後ドアがトントン、とノックされる。
「ご主人様。お時間になりましたのでこちらへどうぞ」
「あ、ああ分かった」
ドアを開け目の前に立っていた無表情のメルダに一瞬どきりとしながらもニムラバスとバックパックを持ってメルダの後をついていく。廊下は不気味なほど静かで時々すれ違うメイドさんや執事と思しき人も会釈だけで早々に立ち去ってしまう。
「ではご主人様。ここが謁見の間となります。ここでは武器の持ち込みは魔剣ブレイニブルを除いて原則持ち込みを禁止しておりますので中の入り口の傍に立っている使用人の方にお渡しください」
「ああ」
メルダは一礼をすると来た道を戻って何処かへ行ってしまう。さあ、ここからが本番だ。リース達に散々叩きこまれた通りやればうまくいんだ。
「ヨシヒサ、変に力まない方が良いですよ。大丈夫、私達がついていますから」
「そうよ。安心しなさい」
「うんうん」
おめかしを終えたリース達が立っていて彼女達はとても美しかった。それはもうため息しか出ないぐらいに。
「そう……だな。あれだけやったんだ絶対やり遂げてやるさ」
「その意気です。それではお願い致します」
「はっ!」
ギギギギギと軋みながら謁見の間の扉が衛兵の手により開かれる。
「それではここで男性の方のみ武器をお預かりいたします」
「はい」
なぜラシエル達は武器を預かられないのかというと、ラシエルは勇者、リースは隣国の王女、アリシアはそもそもあまり武器は使わないので基本的に身軽。という訳で俺だけが武器を預ける。
ヨシヒサが銀のトレーにニムラバスを置くとトレーを持ったメイドさんは一礼して壁の脇へ行く。そして改めて衣服の乱れはないかを素早く見るとヨシヒサを前に赤い絨毯の上を歩き玉座の手前でバックパックを降ろし片膝をつき頭を垂れる。
「モルディアス皇帝陛下、入られます!」
衛兵の大きな声で皇帝が謁見の間に入ることを告げる。
「面をあげよ」
「はっ!」
顔を上げると玉座には筋肉モリモリマッチョな人が座っていて俺達を……特に俺を鋭い目線を向けてきている。それに気のせいかもしれないが立ち上るオーラのようなものが見え自分の勘がはっきりこう告げる。この人は強い。それも滅茶苦茶強い、と。
「貴様がヨシヒサか?」
「はっ、私がムライ・ヨシヒサです!」
皇帝は自分の顎を撫でると脇に控えていた宰相を呼び、一枚の羊皮紙を受け取りそれを広げ読み上げる。
「私はファムデル帝国代18代皇帝モルディアスである! 此度は娘のナタリアの危機を救ってくれたことに礼を言う」
「はっ、ありがたきお言葉!」
皇帝は満足そうに頷くと羊皮紙を見て再び大声で話しだした。
「此度の功績を踏まえ、ムライ・ヨシヒサにはファムデル帝国名誉男爵の爵位を授ける。そしてパーティーアトラスのメンバーには褒美として白金貨250枚と帝都、及び城への優先入出権を与えるものとする。これは娘のナタリアの強い要望によって授けられるものである」
「はっ! ありがとうございます!」
皇帝が更に読み進めようとしたその時、謁見の間に突然、ズドウゥゥゥン! とすさまじい爆発音と噴煙が広がった。そしてそこから出てきたのはなんと、マスバリアダンジョンでヨシヒサを一度殺した魔王軍八武将の一人、ミルダリアンだった。
「おいおいマジかよ」
「おやおや……どうやら殺し損ねたようですね……。貴方も中々しぶといようだ」
ミルダリアンはぶちぬいてきた謁見の間の屋根から差す光りに照らされながら堂々と赤の絨毯を歩いてくる。
ヨシヒサは皇帝を囲むようにサイズを調整したイージスを展開させホルスターからHK45tを引き抜きスライドを引いて初弾を薬室に送り安全装置を外す。リース達も各々の武器を抜いてミルダリアンへ構える。アリシアは素手だが。
「生憎、俺はただで死ぬ気は無いんでね。今度は簡単にはやられないからな」
「ククク……それは面白そうですね……。ああ、それとお教えしたいことがあったのですよ。貴方を殺し損ねたのは実は二度目でしてね。最初は――」
「貴様! ここを何処と心得ている!」
「やれやれ、今私は彼と話しているんです。邪魔しないでもらえますか?」
一瞬で腰の剣を抜き周りを囲んでいた近衛兵を瞬殺したミルダリアンは相変わらずの優男風の顔でゆったりとこちらへ歩いてくる。畜生……無性にあの顔を殴りたい……!
「一度目はそこのリース王女殿下の暗殺の際ですね。もっとも、アレは偶然でしたが……。いやは、アステリアのバカな伯爵をそそのかして王女を暗殺させて国対貴族の内戦を起こさせ、混乱の中で民を扇動しクーデーターを起こさせ、ゆくゆくは我々の言いなりとなる傀儡政権を誕生させるはずだったのに……大失敗もいいとこですよ全く。二度目はマスバリアですねえ……ま、内容は言わなくていいですよね?」
「マスバリアの時はどうせ魔導兵器とかに使えるダンジョンコアを回収しに来たら俺達がいてしかも俺が魔剣を持ってたから下手に牙をむかれる前に排除しようと考えた、そんなとこだろ? そんでもって今回の襲撃も目の前におられる皇帝陛下を殺して帝国を混乱させることが目的……とかだろ? というかその伯爵、どうなったんだ? 生きてるんならなぐりたいんだが」
王城にいた時はその辺のことは殆ど教えてもらえなかったからな……正直気になってたんだよ。
ミルダリアンは一瞬目を丸くしていたが段々肩を震わせて笑い始める。
「ククククッ! ええ、そうですよ。貴方が仰ったことで正解です! では正解のご褒美として質問にお答えいたしましょう。暗殺を企てた伯爵は見事にバレて即日拘束され次の日の朝には処断されたそうですよ」
「そりゃよかった。しっかしこんな脚本を書いたの誰だよ。B級映画じゃあるまいし……お粗末にも程があるだろ」
見えている地雷とはまさにこのことを言うのではなかろうか。
「……まぁ、その脚本を書いたのは私なんですがね……。B級映画というのはなにか知りませんが……しかし、貴方には恐れいった! 私に傷を負わせただけでも驚きですが貴方は瀕死の重傷を負っていたはずなのに今では普通にしている。これは興味深い。貴方、こちら側へ来ませんか? つまらない人間側にいるよりもずっと楽しいはずです。それに今なら選りすぐりのサキュバスとの酒池肉林パーティーだってできちゃいますよ!」
……ほほう……サキュバスとの酒池肉林パーティーとは……それはとっても心が惹かれるキーワードだな。
「……ヨシヒサ、もしかしてあ、ちょっといいなーなんて思っていませんよね?」
「すんませんマジすんません。だからその剣を首につきつけるのやめてくださいお願いします」
「まったく……ヨシヒサが望むならいつだってしてあげますのに……」
ヤバイ。鎧を着て顔を真っ赤にして恥ずかしそうにモジモジするリースさんまじかわいい。
「非常にそそられるお誘いだが生憎間に合ってるんでね。遠慮させてもらうよ」
場の空気が変になりそうだったので大急ぎで誤魔化す。
「そうですか……それは残念です。今回も私がお相手したいところですが残念ながらこれでも忙しい身でしてね。代わりの者がやらせて頂きます。頑張ってくださいね……それではごきげんよう」
そう言うとミルダリアンは指を鳴らし煙とともに消えてしまう。そして立っていた場所に残されたのはなんとも不気味な緑色の拳大の玉だった。
「陛下、申し訳ありませんがもうしばらくその場でお待ち下さい」
「うむ」
兵士の一人が玉に触った瞬間、玉から閃光が迸り咄嗟に腕で顔を庇ったのだがそれでも一瞬視界が真っ白に染まる。
「……!? リース! ラシエル! アリシア! 大丈夫か!?」
「ええ、大丈夫です!」
「問題無いわ!」
「め、目がぁ!」
どうやらアリシアだけは閃光を直視してしまったらしく、若干残像がこびりつく視界の端に目を押さえて悶え苦しむアリシアの姿が見える。運が無いな……。
「アンデッドだ! アンデッドが出てきたぞ!」
騒ぎを聞きつけて謁見の間に入ってきた兵士の声が厄介な敵が送り込まれてきたのを伝える。
「リース、こっちの世界のアンデッドって頭ふっ飛ばせば死ぬのか?」
「ええ、一番有効なのは炎系の魔法と神聖系の魔法なのですが……神官などがいない場合、槍などリーチの長い武器で基本的に対処します。剣などではアンデッド達のリーチに入ってしまう可能性がありますから。頭さえ潰せれば問題はありません。しかし、アンデットを転送させる術式をあの玉に封入していたとは……」
なぜ衛兵たちがアンデッド達からじりじりと距離をとっているのかというとこういう理由があったんだな。しかも残念なことに槍を持っていた衛兵たちはミルダリアンに全員槍ごと切り裂かれている。だが、こっちには銃がある。昔からゾンビ退治はショットガンとハンドガンって相場は決まってんだ!
「分かった。リース達は陛下を守ってくれ」
「分かりました。ヨシヒサ、お気をつけて」
うめき声をあげながら立ち上がりヨタヨタと歩いてくるアンデッド達を睨みヨシヒサは手に持っているHK45tのスライドを軽く引き、装填されているか確認をする。
「さ、お料理のお時間だ!」
パン! パン! パン!と重く乾いた銃声が謁見の間に木霊する。
「クソッタレ! こいつら何なんだ! ロメロ系のゾンビじゃないのかよ!」
「ヨシヒサ! 訳の分からない事を言っていないで壁に張り付いた奴を落としてください!」
最初はノソノソと歩いてのだが4人程倒した当たりでいきなり立体機動を取り始め壁に張り付いたり壁走りをしたりとトリッキーな動きをし始めたのだ。
「グアアアアア!」
「!? 陛下!」
天井に張り付いていたアンデッドの一人が皇帝に向かって襲いかかる。だが、触れることは叶わなず見えない壁のようなものに阻まれ次の瞬間には塵となって消えた。
「……? 一体何が……」
「……あっ、イージスか」
そう、ヨシヒサがミルダリアン襲撃時に皇帝の周りに展開させていたチート級の防御魔法、イージスだ。しかもこれは女神カリナが授けたもので属性も必然的に聖属性となる。闇に属するものが聖属性の物を触ると当然のごとく浄化され消滅してしまう。
サンキューカリナ様! ようやくこの無駄に強力な無敵の盾が役に立ったぜ!
「フハハハハハ! 弱い! 弱いぞ貴様らぁ!」
「……どっちが悪役なのかわからないわね」
「まぁ、あのアンデット達は弱いのは確かですしね……。しかしヨシヒサも負けず劣らずトリッキーなことをしてますね」
ヨシヒサは強化された身体能力を生かしてなんとアンデット達と同じく壁走りをしたり魔剣ブレイニブルを元の姿に戻してガン=カタモドキをしたりと大暴れをしている。
パン! パン! パン! パン! ドガッ! と銃声と魔剣ブレイニブルに頭を串刺しにされる鈍い音がしばらく続き、5分も経つ頃には20人近くいたアンデット達は全て殲滅されていた。
「ふう……料理完了だな。他愛もない」
最後のアンデットが塵となって消えたの確認しデッコッキングしたHK45tをホルスターに戻し玉座の方へ向き直ると何とも微妙そうな顔をしたリース達と皇帝陛下がいた。しまった……やり過ぎたか……?
皆様お久しぶりです。ここしばらくスランプに陥ってしまい全くもって書けませんでした……orz
そして割りと重要?なお知らせがありますので活動報告の方も見ていただければ幸いです。




