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成り損ない勇者の異世界銃奏乱舞  作者: ディンキー
第四章
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第二十八話 少女たちの想い

お待たせしました。 今回はかなり長いです。

 ダンジョンを出てからもう数時間が経つ。日が落ち暗くなったファムデル帝国の帝都アーウェンへ通じる街道を走るハンヴィーのハンドルをアリシアが握る。車内は無言で誰一人として言葉を発さない。


「……アリシア。後どれくらいで帝都へ着きますか」


 今までヨシヒサの傍らで魔剣ブレイニブルを抱えていたリースがそんなことをラシエルに聞く。


「後数時間だと思うよリースちゃん」

「そう、ありがとうアリシア」

「うん」


 エレノアがそう言うと車内は再び無言になる。


sideラシエル


 私はヨシヒサとは別の世界からこの世界に喚ばれた人間だ。私は元の世界では学生をしていた。そしてこの世界に喚ばれて『世界を救って欲しい』だの『勇者』だの言われても正直ピンとこなかった。ヨシヒサとの出会いは召喚された日に集められた大広間。


 同じ世界からやってきたはずのクラスメイトの輪に加わらず壁際で静かに食事をしていたヨシヒサに興味を持ち話をしたいと思ったの。そこで少し話をしただけですぐに何年も一緒に過ごした友達みたいに打ち解け合う事ができた。それから一緒に食事をしたり話をしたりしている内にだんだん惹かれていくのが分かっていた。それが恋だということに気がつくのにはそう時間はかからなかったと思う。


 ダンジョンへ行く時に一緒に組めなかったのは本当に残念だと思っていたわ。転移事件が起きた時、元凶の豚騎士をついボコボコにしちゃったけど好きな人がひどい目にあったら女の子はだれだってそうしちゃうよね?ヨシヒサの姿が光の粒子になって消えた時、何故だかわからないけど彼の居場所がすぐに分かったような気がしたの。


 一旦ダンジョンから出て王城に帰り、二日も待ってもヨシヒサから手紙が来ないからコッソリ抜けだして冒険者ギルドの郵便を使って隣国ファムデル帝国のギルノディアっていう街の冒険者ギルドに手紙を出した。手紙の宛先を書く時本当に不思議な事に『声』がしたのよね……ヨシヒサはギルのディアに居るって、だから迷わず書くことが出来た。結果は無事に届いたみたいでヨシヒサもその日の内に帰ってきたけどね。お金は高く付いたけど国から貰っている給金から出したから問題はない。


 王城を出て、いろんな人に出会ったり物をもらったりこの世界に来て初めて楽しいと感じて、最初はリースにヨシヒサを取られたくないからというつもりで付いて来たけど今では良かったと思ってる。それにライバルも多いみたいだしこの旅を通して私がヨシヒサのナンバーワンになってやる。


 マスバリアダンジョンでヨシヒサが大怪我をしてどんなに頑張って治癒魔法や止血処置をしても血が止まらなくて……そして死んでしまった。そして自分の甘さと弱さを痛感した。私の甘さのせいで大切な人が傷ついた。その瞬間私自身が深い闇の奥底へ沈みそうになる。もうこんなことは嫌だ。見たくない。だから簡単には諦めず必ず助ける。そしてこんなことが二度と起きないように強くなる。だって私はヨシヒサの勇者なのだから。 



sideリース


 私は心の中にぽっかりと穴が空いたようになっている。目の前には左腕と左膝を失った私の最愛の人の体が横たわっている。私を庇って死んだ。そのことが胸に重くのしかかる。何故この人が傷つかなければいけないのか? そんな考えが車に乗ってからずっと頭のなかを駆け巡っている。何故? 何故? と。


「……リースちゃん。あまり思いつめちゃ駄目だよ。そんな顔、ヨシヒサさんが見たら悲しむよ」


 この娘だって私と同じぐらい辛い思いをしているはずなのに、何故こんなことを言えるのかしら? 積んできた経験? 歳? 分からないけれど思考の連鎖を断ち切る事はできた。


「ありがとうございますアリシア。私は大丈夫ですから」


 リースは無理やりな笑顔を作り微笑む。そしてヨシヒサがタクニカルスリングで吊っていたSCAR‐Hをそっと人差し指で撫で再び魔剣ブレイニブルを抱きしめる。


 私がヨシヒサの事を好きになったのは勇者様方が召喚され大広間に集まられた時。お父様やお母様達と一緒に入った時に見渡すと部屋の隅の方にヨシヒサが立っていたのです。その姿を見た瞬間、なぜだか心臓は早鐘のように打ちヨシヒサと目線が合うと更に早くなりました。

 

それからインフェルニエダンジョンに潜り、裏切り者によって起きたあの転移事件の後、ギルノディアについた時には既に私の心はヨシヒサ一色でした。この人と結婚したい、ずっと一緒にいたいと思い、王都に帰ったその日の内に私はお父様とお母様にヨシヒサと結婚の承諾を得るためにダンジョンでの出来事や帰るまでの出来事を詳細に報告し王族と結婚できる実績があると強調した結果、無事に認められました。このことはまだヨシヒサには秘密ですけどね。


 ダンジョンで魔剣と契約したヨシヒサを祝うまもなく突然現れた魔王軍八武将に私は固まってしまいました。普段なら絶対しないような失態です。そして無詠唱で放たれた風魔法『風刃』、突然放たれたこともあり私は反応すら出来ませんでした。


 次に私の視界に飛び込んできたのは私を射線上突き飛ばしたからヨシヒサでした。そして『風刃』を浴び飛び散る血が、そしてさらに『風刃』浴びたヨシヒサはミルダリアンと名乗った魔族に銃撃を続け方を撃ちぬくというスゴイことをしました。


 相手も相当驚いたようですぐに転移魔法でどこかに行ってしまいました。私は視線を地面に倒れたヨシヒサに移します。そこには『風刃』で左腕と左膝を切り落とされ、血の海を広げているヨシヒサの姿でした。

私は必死にヨシヒサの意識を保たせるためにあまり得意でない治癒魔法と行使しつつ必死に呼びかけを続けました。


 ですが、ラシエルやエレノア、アリシアの治癒魔法の甲斐なくヨシヒサは目を閉じてしましました。私は多分何かを叫びながら泣いていたと思います。今では思い出せませんが、それでも頭のなかではヨシヒサを救う方法を模索していて、『帝都』というワードが頭に浮かび皆さんに提案をしました。ヨシヒサを生き返らせる方法を探そう。見つからなかったら私達も後を追おうと。全員が賛同してくれました。


 だから必ずヨシヒサを助ける方法を見つけます。そして世界を回り最後には王都に帰って皆で盛大な結婚式をあげるまでは決して諦めません。必ず生き返らせてみせます。



sideアリシア


 私は古代竜族の族長の娘の一人としてアーネスト大陸の北の果てにある里で育てられ380歳の誕生日に人間たちがインフェルニエダンジョンと呼ぶダンジョンの管理と古代竜族と結ばれるにふさわしい力を持つ婿探しという一族の伝統として父から任せられました。


 正直に言えば最初の100年は本当に暇でした。暫くして近くに人間が移り住み村が作られそして更に200年ほど経った時には今のアステリア王国と呼ばれる国の王都が出来上がりました。

近くに大きな都市が出来たおかげかダンジョンに沢山の人間が訪れるようになり時には道半ばで倒れる人もいて、それをずっとずっと最下層の奥にある管理室で見ていました。


 私が最後に最下層で人と出会ったのは485年前で物騒な魔剣を携えた女騎士の方でした。その方は不思議な方で私を討伐するわけでも無く、大量の財貨や祝福も受け取らずたったひとつの小さな紅い石を持って行っただけでした。


 そしてあの日、ヨシヒサさんに出会いました。私が200年以上も掛けて作りなおした迷路や強化した守護者を圧倒的な力でことごとく排除していく彼をずっと見ていてそれはもう胸がキュンキュンしてしまいました……もう彼しか居ない、そう思えて仕方がありませんでした。


 初めて見たヨシヒサさんは変わった柄の服や革鎧をつけていて長年の経験と直感でこの世界の人ではないと感じ取りました。その後、無駄にキラキラした人が出てきましたけど正直眼中になかったですね。ダンジョンから転移させられた後も王都に帰った後も数百年分の退屈を全部吹き飛ばすかのように楽しい毎日でした。


 でも、そんな日は突然終わりを迎えます。ヨシヒサさんがダンジョンで大怪我をしたのです。私は意識が飛びそうになりつつも必死にヒーリングをしましたがヨシヒサさんは目を閉じてしましました。頭のなかで嫌だ嫌だと叫んでも何も変わりません。


 帝都に着いたらどんな手段を使っても助ける方法を見つけ出します。そして以前と同じように楽しい毎日を過ごせるようになるまで、そしてヨシヒサさんを両親や里の皆に紹介して契を結ぶまでは絶対に離しません。絶対にです。



sideエレノア


 私はエルフです。普段ならエルフの国で静かに暮らしているはずでした。ですがあの時、何を思ったのか興味本位で裏町に入ってしまったのです。そこで妙な輩に絡まれ結果的に莫大な借金を背負うことになるのにはそう時間はかかりませんでした。家族には迷惑をかけられないので私は奴隷になる道を選びました。当時は後悔しかありませんでしたが今ではこの道に進んでよかったと思っていますね。


 少し前にエルフの国の大貴族のお屋敷で戦闘メイドをしていたのでそれ相応の戦闘技能とメイドとしての教育を受けていたので奴隷になる時に付加価値としてかなりの値がついたと私を仕入れた何人目かの奴隷商人は言っていました。ただ、上級治癒魔法があったせいか元々高い値がさらに跳ね上がり中々買い手がつかず私も商人の方もため息が止まりませんでした。


 そしてギルノディアの支店に移された私は旦那様に出会うことになります。エルフだけを指定するなんてどんなデブハゲ変態野郎かと思いました。オーナーに促され部屋に入ると黒い瞳に黒髪短髪の少年が小さな棒のような物を弄りながらソファーに座っている。ハゲデブじゃなくてよかった――それが最初に思ったことですね。それから旦那様は私の体をジロジロ見られましたが、男性ですし仕方がありませんし気にはしませんでした。


 未だになれない恥ずかしい自己紹介をした後、旦那様を再び見ると今まで出会った方のような気持ち悪い目ではなく、ただ吟味するような目で私を見ていました。その時何故か突然顔が熱くなり鼓動が早まるのが分かり目をまともに合わせることが出来ませんでしたね。まぁ、所謂一目惚れってやつです。


 でも私の値段は白金貨15枚。彼がそれほどの大金を出せる訳がありません。とても残念でこれでお別れかなと思ったその時、隣に座られていたリース様と相談をしていた旦那様は腰のポーチからなんと白金貨15枚を取り出し丁寧に一枚一枚数えて一括でお支払いになられました。これにはオーナーも用心棒の方も驚いて固まってしまいました。何者なんだこの方は……そう考えている内にあれよあれよ進み契約をしました。


 ダンジョンでの出来事は思い出すだけでも吐き気が込み上げてきます。何故旦那様が? 何故私に庇えと命令せず旦那様が庇われたのですか? 左腕と左膝を失った旦那様のために全力の治癒魔法と所持している中でも一番効き目の高いヒーリングポーションを使いましたが駄目でした。旦那様が息を引き取られた時、私の中の大事なものが掻き消えるような錯覚に襲われずっとメルダと泣いていました。我ながら情けないですね。ですがリース様が旦那様を助ける方法を探そう、そう仰られたお陰で私は諦めかけていた意思が再び立ち直ったと感じました。


 私は旦那様と契約しお仕えすることが出来、本当に嬉しく思っています。旦那様は私を奴隷として扱わずメルダと共に同じ仲間として扱ってくださり本当に嬉しかったです。ただ、そのせいで悲劇が起きたのは許せません。起きられたら必ずメルダと一緒にお説教をして沢山甘えたいと思います。



sideメルダ


 私は狼耳族のメルダといいます。元々はこの大陸の中央にある大森林地帯の一角に小さな村で一族の皆と暮らしているて年に一度行商でお父さんやお母さんと一緒に数人の子供たちを連れて人間の街に行くのですが、途中で私達の行商団は盗賊に襲撃されました。小さな子どもを守るために私達は荷馬車の奥で隠れていましたが。お父さんとお母さんを見たのは剣を持って応戦をしに出たのが最後でした。


 結局、盗賊達に見つかり洞窟に連れて行かれて奴隷と同じような事をさせられました。幸い、皆レイプをされたり乱暴をされることはありませんでしたがそれでも子供には過酷な労働をさせられ食事は小皿に少しだけ入れられた味のしない粥や雑草の入った汁しか与えられませんでした。


 私達はいつ違法な奴隷商に売られれるのか、犯されたりしないのか怯えながら過ごしていました。そしてある日、盗賊のリーダーの人は銀髪の綺麗な女の人を二人抱えて来ました。多分私達と同じで襲われ攫われたのでしょう。その日もいつもの仕事を終えて洞窟の奥にある私達の物置みたいな部屋に戻り寝ていました。


 静かに寝ていると盗賊の人達の叫び声や怒鳴り声、空気が抜けるような音というか拍手をするような大きさの音が洞窟中に響いてきたのを私の親譲りの耳が捉えました。何かがあったのかもしれない。そう思い子供たちを奥に隠して過ぎ去るのを待ちました。しばらくするとドアの前で聞いたことのない男の人の声と女の人の声が聞こえてきました。そしていきなりドアを蹴破りとても眩しく光る棒を持った人が中に入ってきたのです。そう、ご主人様です。


 私はご主人様はなんの関係もない私達を助けてくれた上に甘いお菓子くださいました。もう助けはこないんじゃないかと思っていた矢先にこんなことをされれば誰だってご主人様のことが好きになってしまいます。そしてご主人様に私達を助けに来たのかと聞いたのですが、ご主人様は冒険者で仲間の夕方に連れてこられたあの銀髪の女の人達を助けに来たのだと言って少し残念だと思いましたが、場所には心当たりがありすぐに教えると迷わず進まれました。


 その後はご主人様に助けだされたあの二人が勇者様とたくさんスキルの持ったエルフの元戦闘メイドだったと知ると元戦闘メイドのエレノアさんにお願いをして私も一緒についていくことが出来ました。ご主人様も苦笑いをしながらでしたが好きな人と一緒にいれるならとても私は幸せです。



 王都に着いた後、お父さんやお母さんが死んだことを教えられとても悲しかったです。そでれも親をなくしたのは自分だけじゃない。子供たちも一緒だと思うと沈んで入られませんでした。ご主人様が巫女様にお願いをしてカリディナス教会が運営する孤児院に子供たちを入れてくれると聞いてい本当に優しい方だと思いました。


 ダンジョンでご主人様がリース様を庇われて大怪我をした時、私は固まってしまいました。目の前にはご主人様の切断された左腕と左膝が落ちていて、何故かその時は拾わなきゃと思い、メイド服が血で濡れることも厭わず大切に拾い抱えてご主人様の元に行きました。ですが、ご主人様はほとんど息も絶え絶えで血の海に沈みそうでした。


 息を引き取られた時、私はエレノアさんと一緒にご主人様の膝を抱えて泣き続けました。そしてリース様が方法を探そうと言われ涙を拭いてご主人様の体を担架に乗せる作業を行いました。


 私はご主人様に助けられた恩をまだ返しきれていません。私のこの思いを伝えるまでは絶対にご主人様の元を離れる気はありません。例えそれが地獄だとしてもです。待っててくださいねご主人様。



sideナタリア


 私はファムデル帝国第三王女として生まれました。そして王族として国を知るために国境の街や村を視察していました。最後の視察を終え、帝都への帰路についていた時、私の乗った馬車は襲撃を受けました。突然の衝撃に頭を窓枠で強く打ち付けたため気絶してしまいましたが、その後ヨシヒサ様が護衛騎士のルミリアを助けてくれたことを教えていただきました。そして他の護衛騎士の方々は駄目だったということも。


 帰るまでの間、窮屈な城では体験できないようなことが沢山ありました。リースさんやアリシアさんなど私と同じような立場の方が居たせいもあるのか初めて時間や気を使わず同年代の女の子と喋れること、侍女たちが話していた噂の異世界から来た勇者様、そして生物界の頂点に立つ古代竜の族長の娘さんなど普通なら生きている内に会えるかわからないような人達と話ができて本当に信じられない体験でした。


 ギルのディアにについた後も本でしか読んだことがないギルドに入ったりダンジョンを攻略したりと、とても有意義でした。しかし、私がヨシヒサ様にわがままを言って魔法ギルドに登録させてもらった上にダンジョンの踏破をしたいと言ったせいで今回の悲劇が起きてしまいました。


 ヨシヒサ様が魔剣ブレイニブルと契約した直後に現れた魔王軍の幹部がリースさんに風魔法の『風刃』を放ちそれを代わりに受けたヨシヒサ様が左腕と左膝を切断するという重症を負った時、私はただただ泣き謝ることしか出来ませんでした。


 私がダンジョンの踏破をしたいと言わなければこんなことが起きなかったのに、と。息を引き取られた時誰も私を責める人は居ませんでした。ただひたすら私を含め泣き続けるだけでした。


 リースさんが帝都に行こうと言い出した時、私はいくつか心当たりがありました。秘薬エリクサー、それがあればヨシヒサ様の命を救えるかもしれないと。そしてヨシヒサ様を助けることができたら謝りたいと思います。それまで諦めるつもりはありません絶対に。



 様々な想いを浮かべる少女たちを乗せたハンヴィーは更に夜が更ける街道を走り続ける。

 人の心を描くのはムズカシイ……どうしても同じような表現になってしまうのが最近の悩みです。

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