第二十話 買い物、王都と事件 後編
後編、始まります。
※ 今回も若干の残酷な描写があります。ご注意ください。
「ヨシヒサ、起きてください」
「……時間か」
「うにゅ……」
少し眠たい目をこすり装備品を装着して防寒具を着て宿を出る。フロントのおばさんには朝には戻ると伝えた。料金は前払いなのでこのままドロンしても問題はないだろうが。
門を出て15分ほど歩いた場所に開けた草原があり、そこから飛ぶことにした。
「アリシア、頼むぞ」
アリシアにそう声をかけるとアリシアは強く頷く
「お任せください」
アリシアは練兵場の時と同じく胸に手を当て発光し粒子になるとドラゴンになった。
『さぁ、乗ってください』
背中にまたがり俺達は遥か高度1万メートルを目指して上昇する。
ドラゴンの上昇力は凄まじく、戦闘機も顔負けの上昇力で空を駆け上がり風の魔法がなければ恐らく風に吹き飛ばされていただろう。既に雲は遥か下で空は月明かりに照らされ青白い色だ。
ARで視界端に表示される高度は高度1万2500mと出ている。MAPも現在位置が盗賊のアジト付近だということを指し示している。そろそろ頃合いだろう。
『降下まで3、2、1、降下!』
リースとアリシアに合図を出し、俺とリースはアリシアから飛び降りる。アリシアも一瞬赤く発光して装備品をつけた人間形態になる。両手両足をに広げて自由落下しているが、この段々と雲が近づいてくる景色はなんかこう・・・股の間にあるボールがキュンッとなる。正直に言うが、めっちゃ怖いぞ!
雲を突き抜け地面が見え始め高度センサーが高度300mを知らせるアラーム音が鳴り響く。その音を合図にパラシュートのピンを引き、開傘させる。
体がガクンッと引っ張られブレイクコードと呼ばれるコードを操作して位置と速度を調整する。
他の二人もレクチャー通りにパラシュートを開傘させ操作できているようだ。女神様からもらった知識がなければこんなことはできなかっただろうなぁ……。
これが終わったら感謝のメール送っておこう。
数分の間微調整をしたものの、予定していた降下地点より少しずれたようで草原に着地した。
まぁ、森に着地して枝や幹に全身を打ち付けられながら引っ掛かって宙ぶらりんなんていうことにはならなくてよかった。
自分のと他の二人のパラシュートをインベントに放り込んで'畳む'というタブをタップしておく。これで自動的に畳まれてもう一度取り出せば使用が可能となる。
行動する際に邪魔な酸素マスクや動きにくい防寒具も脱いでインベントリに入れる。
便利すぎるぞインベントリ先生!
「よし、二人共。装備を確認しろ。脱落とかはないな?」
自分もSCAR-Hの折り畳んでいたストックを伸ばして長さを調整する。二人も問題はないようだ。
「時間がない、駆け足で行くぞ」
「「了解」」
草原を走り森の中へ入る。森に入っても歩調は緩めず森の奥へ進む。そろそろアジトの近くにつくはずだ。
月明かりに照らされているとはいえここは薄暗い森の中、ライト類は一切使わず進んでいると150mほど先に松明と思しき明かりが見えた。
二人に合図して音を立てずゆっくりと光の方へ近づく。すると二人の男……見覚えのある小汚い服を着た盗賊がそこにいた。
「どうしますかヨシヒサ」
「……迂回していたらタイムロスになるし消すか。二人は下がってろ。俺がやる」
SCAR-Hを構えようとするとリースに止められた。
「大丈夫ですヨシヒサ。いつかはやらないといけないことなんですから、私にやらせてください。アリシア、やりますよ」
「……分かった。タイミングは任せるね」
この二人には苦労させてしまうな……。帰ったら精一杯労ってやらないとな。
「うう……寒いな。早くアジトに帰って酒飲んで寝たいぜ」
「ああ、今日捕まえた商品、確か洞窟奥の牢に入れてるんだろ?少しばかり内緒で楽しんだってバレないだろ」
「ああ。あのエルフと銀髪の女を俺のでヒィヒィ言わせたいぜ!」
目の前の下衆な話を聞いて殺意が湧いてくるが、いくつか分かったことがある。ラシエルとエレノアは生きていて無事だということ、洞窟奥の牢に閉じ込められていることだ。
最悪の想定は見事に外れて一安心だな。
だが、目の前のこいつらを生かす理由はない。二人に発砲許可を出す。
「撃て」
サプレッサーで減音された銃声が空気を震わせ、盗賊二人組は頭と脊椎を砕かれて即死した。
「こいつらは見張りだな。死体を発見される前にさっさと洞窟へ行くか」
「そうですね。それが懸命です」
リースの手はやっぱり震えていた。俺はリースの手を取り、両手を重ねた。気休めかも知れないが今オレができるのはこれぐらいしか出来ない。
「ヨシヒサ……」
リースの手の震えも大分取れたようなので重ねた手を離す。
「ラシエルちゃんとエレノアちゃん、無事だと良いな」
アリシアはこっちをジト目で睨みながらつぶやいていた。
俺達は再びタクニカルMAPを頼りに森の奥深くへを進み、途中で遭遇した巡回や見張りの盗賊を撃ち倒しながら大きな広場のような場所の近くに出た。
見た感じは森の一部を切り開いた普通の広場だが、各所に巧妙隠蔽された罠や監視の人員がいて厄介だったので発見される前に狙撃で排除し、罠の類は俺のソナーで発見・解除または破壊しておく。
洞窟の入口は偽装されていたがソナーで簡単に発見できた。
洞窟は10m置きに1、2本の松明があるだけでかなり薄暗く高さ3mほどしか無く幅も大人3人がすれ違うのがやっとだ。だが不思議な事に入ってから15分ほど経っているがだれとも遭遇しない。
「妙だな」
洞窟内でフラッシュライトを使うのは自分の位置を教えるようなものなのでインベントリから四眼のナイトビジョンゴーグル、GPNVGー18を取り出してリースとアリシアの被っているFASTヘルメットに装着してやる。
「……ヨシヒサ、もう少しデザインを何とか出来ないものなんですか?」
「我慢して」
「おお~よく見えますよ~!」
アリシアはいつもどおりだな……。
ナイトビジョンゴーグルのスイッチを入れて蜘蛛の巣状に広がる通路の伏兵に注意しつつ奥へ歩く。
Side ラシエル
私は今牢に放り込まれている。エレノアも起きているようだけど首についている首輪が魔法のを起動するのを邪魔していてしかも体が自由に動かなくなる拘束魔法までかけられているらしい。
私が最後に見たのはリーダと思しき男がヨシヒサを剣の柄で頭を殴ったところだ。あの時、私は今すぐあの男を火炎魔法で火だるまにしてやろうと思い詠唱をしようとした瞬間、首に今付いている首輪をつけられ体が動かなくなり意識を失った。
「ラシエル様……お怪我はありませんか?」
エレノアはヨシヒサが転移事件の後、一時的に滞在したギルノディアという街の市場で購入した奴隷だと聞いた。
私も勇者として世界を知らなければならないとかなんとかで何時間も座学を受けさせられたが、特に奴隷に関しては皆の反応は様々だった。
顔をしかめる子、これは女の子たちに多かった。逆に男子は一部の真面目な子以外は狂喜乱舞と言っても差し支えないほど盛り上がっていったけ……。
まぁ、斜め後ろ乗の席に座っていたお嬢様風の女の子が「可愛い男の子……ふふふふ……」と呟いていて鳥肌が立ったのは内緒。
「大丈夫、エレノアは平気?」
「はい。私は平気です。心配していただきありがとうございます」
む……改めて見るとさらさらとした銀色の髪に笹のように尖った耳……それに私より大きい……虚しくなるからどことは言わないけど!羨ましい!
「あ、あの……ラシエル様……?」
いけないいけない……嫉妬に狂うところだったわ……。
「ああうん。なんでもない」
「そうですか」
さて、恐らくヨシヒサは既に私達を助けるために動いているだろうけど私達自身も自力で脱出を出来ないか探らないと……。
狭い洞窟の中にサプレッサーで減音された銃声が何度も連続して鈍く響く。
「ったく……撃っても撃っても湧いてくるな……ゴキブリかハエじゃあるまいし」
「ヨシヒサ、こんな奴らと同列に扱うなんてゴキブリやハエに失礼ですよ」
久し振りのリースの氷点下ボイスを聞いて冷や汗が止まらない……相当お怒りのようだ。
ナイトビジョンゴーグルを装着して更に5分ほど奥に進むと机や椅子が沢山並ぶ広い空間に出た。どうやら食堂か何かなのだろう。明るかったのでナイトビジョンゴーグルも額の上に上げておく。
食堂奥の通路に向かおうとすると俺を殴り、俺に撃ち抜かれた肩を包帯でぐるぐる巻きにした盗賊のリーダーの男が取り巻きを大勢引き連れてやって来た。
「なっ! テメエらどうやってここが……!? お前ら! 男はぶち殺せ!だが女は殺すなよ!」
そう叫ぶとリーダーの男は青ざめた顔で通路の奥へダッシュで消えていった。はぁ、面倒くせえなおい。
そんなわけで各々の得物片手に突撃してくる盗賊達を容赦なく銃撃し取り巻きは30秒で全滅させたのだが騒ぎを聞きつけたのか通路の奥から30人近い盗賊たちがまた現れ突撃してくるというのを3回ほど繰り返し今やっと出てこなくなった。
「それじゃ聞くけどさ、誘拐してきた女の子達はどこにいるのかな?質問には正直に答えてくれないと……死んじゃうよ?」
比較的軽傷……太腿に2発食らってうつ伏せに倒れている髭もじゃのおじさんを手早くジップタイで手首を後ろにして拘束する。
今回は別に拷問はしないで普通に尋問をするだけだ。
「誰がお前なんかに教えるものか!」
ま、こうなるよね。
「あっそ、じゃあこの洞窟全体に油をまいて火をつけるなんてどうかな?」
アリシアにアイコンタクトを出して食堂の奥から油の入った樽を出させる。
「てめ……!」
「じゃあ答えてよおじさん」
リースとアリシアが腰に下げてる剣を引き抜いておじさんの首に刃を当てる。
「ひっ……!わ、分かった!答えるからやめてくれ!」
そうおじさんが叫ぶと二人は剣を鞘に収めた。
「この通路の奥にある部屋だ! 嘘じゃない! 本当だ!信じ――グガッ!?」
リースが銃床でおじさんの後頭部を殴り気絶させる。
「ヨシヒサに免じて殺さないでおきます。感謝することです」
そう冷たい声を吐くとマガジンを交換していつもどおりのリースに戻った。
「さ、行きましょうヨシヒサ。早く助けに行かないと」
「リースちゃん怖い……」
アリシアは両腕を抱えてブルブルしていた。わかるよその気持ち。
おじさんの証言とタクニカルMAPを見ながら進むと途中で気になる小部屋があった。
「ここ……なんだろう?開けてみてもいいか?」
「注意してくださいヨシヒサ。何があるかわかりませんよ」
「分かってる分かってる」
鍵が閉まっていたので力いっぱいブーツで蹴り飛ばし扉を蹴破ると人の気配がしてフォアグリップに内蔵されているフラッシュライトをつけるとそこには貫頭着を身につけた7歳から13歳ぐらいの4~5人子供たちがいた。
「おいおいマジかよ……」
リースが照明の魔鉱石に魔力を通して部屋を明るくすると子供たちの姿がよく見えた。
よく見ると頭の部分にピコピコと動く……例えるなら犬の耳のようなものがあった。
「なぁリース、この子たちって……」
リースに聞くとコクリ頷く。
「恐らくですが誘拐されてきた亜人族である狼耳族の子供ですね……」
それを聞くと一つの考えが浮かび実行することにした。
俺は子供たちの前に歩きしゃがむ。
「お、お兄さんとお姉さん……だれ……?」
狼耳族の女の子にかなりビビられた……こんな身なりだし当然といえば当然なんだが落ち込む……。
「お兄さんたちは人を助けに来たんだ。良ければだけど一緒に来るかい?」
そういいながら腰のポーチのギルノディアで爆買いしたサイダー味の飴を取り出して差し出す。
「助けて……くれるのですか……?」
「そうだよ」
「……ありがとう……ございます……」
狼耳族の女の子は飴を手にとって包装を解いて口に放り込んでコロコロと転がす。
「~~~♪」
怯えた顔から一気に楽しそうな顔になり何よりだ。
「ほーらお姉ちゃんが飴を沢山あげちゃうよ―!」
「わー!お姉ちゃん頂戴ー!」
おお……アリシアが子供たちに懐かれてる……すごいな。
クイックイッ
不意に服の裾を引っ張られる感じがしたので見るとさっきの女の子が恥ずかしそうにしてモジモジしている。
「あ、あの!」
「ん?なにかな?」
「私達を助けてくれてありがとうございます!それにこんな美味しい飴までくれて……お兄さんはどこかの騎士団の人か貴族様なのですか……?」
顔を真っ赤にしてお礼を言ってくる女の子。可愛い。
「いや、俺は冒険者だよ。ここの奴らに仲間を攫われてね。救出に来たんだよ」
「仲間……あのもしかしてですけど銀髪の綺麗な人族の人とエルフの女の人ですか?」
お、もしかして知ってるのかな?
「その女の人達はこの通路の奥にある部屋の牢に閉じ込められています」
「ありがとう。じゃあ行くか。リース!俺と前衛を、アリシアは後ろで子供たちを見てて」
正確な監禁場所が判明したので早速指示を出す。
「君、前衛は危ないから下がってなさい」
「君じゃありません。私の名前はメルダと言います」
狼耳族の女の子……ではなくメルダは何故か俺の後ろにピッタリひっついてくる。
「じゃあメルダ、危ないから他の子供たちの後ろに」
「嫌です」
そ、即答……。
「はぁ、分かった。だけど危ないことになったら急いで後ろに行くように、いいね?」
「はい!」
メルダは笑顔になりトコトコとついてくる。
「あそこです。あそこの扉の奥が牢ですね」
よし、サクッと突入して助けますか。
「リース、あの扉から突入するから俺の後ろに付いて」
リースに指示を出しドアノブに手をかけ押そうとすると扉の奥から怒声と金属がひしゃげる音がして聞き慣れた声がしたかと思うと爆音と共にドアが吹き飛び吹き飛ばされたドアの上には服と髪の一部が焦げ、痣まみれになった盗賊のリーダーの男が目を回して転がっていた。
すかさずアリシアがジップタイで手首を拘束する。そしてドアが無くなった部屋を恐る恐る覗き込むとひしゃげた鉄格子と小さな煙を上げる例の首輪を踏みつけている少し服が汚れて入るものの、元気そうなラシエルとエレノアが立っていた。
「ふん! 私の体はヨシヒサの物よ! あんたみたいな奴に触らせる気はさらさらないわよ!」
「そのとおりでございますラシエル様」
……今俺の脳内危険度感知センサーが入らないほうが良いと盛大なアラームをを鳴り響かせているのだが、入らないといけないよな……。
「や、やぁラシエルにエレノア、無事で何よりだ」
「ヨシヒサ! 助けに来てくれたのね! 怪我はない?大丈夫?」
「うお!? 落ち着けって! あ、ちょ、どこ触って……!?」
俺が声をかけると怒り顔からパァァァァっとした顔で抱きついてきて色んな所をベタベタ触りまくってくる。だからスボンの中に手を突っ込もうとするな!
暴走するラシエルをリースが引剥がしどこかに連行していった。南無。
「エレノアも無事で何よりだ」
「救出に来ていただきありがとうございます旦那様。本当に感謝しております」
平静を装って礼儀正しく礼をしているが今にも泣きそうなのは一目瞭然だった。
「大事な仲間だからな、命を張って助けに行くのは当然だよ」
そういいながらエレノアを抱きしめて頭を撫でる。
エレノアも落ち着き通路で器用に正座しながらリースに説教されているラシエルを助けて盗賊たちの伏兵に注意しつつメルダや子供たちを連れて洞窟を出る。
ラシエルによるとあの惨状は首輪に過剰な魔力を送り込んで首輪の魔法制御回路を強引に焼き切り魔法を使用したからだそうだ。
エレノアの首輪をショートさせて外した丁度そこに逃げてきたリーダーの男が部屋に来て罵詈雑言の嵐をラシエルとエレノアに浴びせ、腹いせに犯そうと近寄ってきた時にラシエルの魔力が完全復活し火炎魔法と風魔法で鉄格子をひしゃげさせリーダーの男を魔法と拳でタコ殴りにして吹き飛ばしたらしい。
いくら勇者の恩恵で豊富な魔力や身体能力を持っているとは無茶しすぎだ……もし、魔力切れで気絶したら危なかっただろうに。
ラシエルとエレノアに手を出そうとしたリーダーの男には代償としてブーツで大事なボールはしっかり蹴り飛ばしておいた。
外に出ると既に空は明るくなっていて鳥のさえずりが辺りに響いている。
ここだけなら清々しい朝なのだが背後の洞窟は死体が大量に転がっているのを思うと、とてもじゃ無いが清々しい気分にはなれない。
ただまぁ言えるのはラシエルとエレノアを無事に救出できて想定外だったがメルダや狼耳族の子供たちも助けだすことが出来た。最高の結果に終わって俺も満足だ。
「ふぁぁ……眠い……」
眠気に襲われながらインベントリから出したレーションを広場の切り株の上に人数分並べる。
「おーし、みんな説明書をしっかりみて食べるんだぞ―」
本日のレーションはイタリア軍のレーションだ。
イタリア軍のレーションは1パックに一日分の食料を詰めているので結構サイズが大きくて量が多いのが特徴だ。しかも食に拘るお国柄なのか内容も豪華で味もいい。
今回は全員かなり空腹ということで昼食用を食べることにした。
内容はミネストローネ、牛肉のゼリー寄せ、フルーツシリアルバー、王都でコッソリ買いだめしておいた串焼きやチキンナゲットモドキと唐揚げモドキを付属の食器に入れて食べる。
子供たちには王都で新発売とのぼりが出ていたフルーツジュースを、俺、ラシエル、エレノアはコーヒーを、アリシア、リース、メルダは紅茶をコップに注いで飲む。
2時間ほどゆっくり疲れを癒やし、街道まで5kmほどあるが俺、リース、アリシアは転移事件で森を歩き通していたしエレノアは森の民であるエルフなので庭のようなものらしい。ラシエルも訓練などで森で行軍したりしていたらしく慣れっことのこと。メルダや狼耳族の子供たちもエルフと同じく森の民で誘拐されるまでは森でよく遊んでいたらしい。
ゴミをリースとラシエルの火炎魔法で焼却して灰を地面に埋め荷物と背負う。
木漏れ日の中森をゆっくり歩くのは異世界から来て勇者に成り損なった少年、異世界から来た銀髪の超絶美少女の勇者、同じく超絶美少女の大陸有数の国の王女様、自然界の頂点に立つ古代竜のしかも族長の娘の一人、高貴な森の番人にして美人のエルフ(メイド服着用)、狼耳族の子供たちというなんとも奇妙な一行は街道へ向けて歩みをすすめる。
いやー、無事に二人も助け出せてしかも子供達まで助けられて良かったよかった。
さて、ヨシヒサ君に懐いている狼耳族のメルダちゃんはヒロインになれるのか!?それは次回までお待ち下さい。
次回で第五章は終章になる予定です。
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