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成り損ない勇者の異世界銃奏乱舞  作者: ディンキー
第三章
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第十七話 パーティーメンバー、制作と女神様からの贈り物

お待たせしました。

今回は制作編ですが日常編はもう少し続くかも?


『こ、国王陛下と王妃様、それから王女様方から謁見の間へ至急来るようにとのことです!』


 今俺はメイドさんに案内されてながらこの言葉が頭のなかをグルグルと駆け巡っている。どうにもこうにも嫌な予感……というわけではないが、なにか起きそうな予感がしてきている。


「ここが謁見の間になります。くれぐれも失礼のないようにお願い致します」

「ありがとうございます」


 案内をしてくれたメイドさんにお礼を言い、俺は服の裾やズボンなどを正して大きな扉の前に立つ二人の衛兵の人に告げる。


「ヨシヒサ・ムライ、国王陛下、並びに王妃殿下と王女殿下の命により参りました」

「うむ」


 衛兵の人は頷くと二人がかりで扉を開けてくれた。そして俺は日本での癖で一礼して謁見の間に入る。


 謁見の間はまさに豪華絢爛で天井には採光用の天窓と恐らく最高級の魔鉱石を使ったシャンデリアがぶら下がっている。


 そして扉から玉座までは真っ赤な絨毯が敷かれていてまさに日本でよく漫画などでみた謁見の間そのものだ。そしてわかりにくいようだが柱の陰に数人の人の気配を感じるが、恐らく警護の近衛騎士団の精鋭だろう。


 国王であるエルベルト・フォン・アステリア国王陛下が座る玉座への階段の手前で跪く。


「ムライ・ヨシヒサ、命に従い参りました」

「うむ。面をあげよ」


 顔を上げると玉座にはエルベルト国王陛下、そのとなりには鮮やかな金髪蒼眼の王妃様、その少し後ろにはドレスを着た恐らくリースのお姉さんであろう20歳ぐらいの容姿も胸のサイズも母親似の女性と同じく金髪で14歳程度でまだ少し胸部は薄いがそれでも美少女には変わりはない。


 二人の間に立つリースは何故か軽鎧を着ている。ドレスじゃないんだな。


「それでだな、ヨシヒサ君、この度君をここに呼んだのは他でもないラシエル嬢やリースのことだ」


 ラシエルやリースのこと? なんだろうか。


「ヨシヒサ君、君はこの後どうするつもりかね?」


 この後、か。そうだな……旅をして世界を回ってみたいな。


「この世界を旅して見たいと思っています」

「フム、旅をしたいと……誰をつれていくのかはもう決めているのかね?」

「アリシアと私の奴隷であるエレノアをつれていこうと思います」


 そう告げると国王陛下の隣にいるリースの顔がムッとした顔になった。なんでそんな顔をするんだよ。


「他にも連れていこうとは考えていないのかね?例えば君に好意を抱いている勇者のラシエル嬢や我が娘のリースとかは」


 いやいや、リースは王女様だし旅先で何かあったらマズイしラシエルに至っては勇者だからそんなことをしたら余計なトラブルが……ねぇ?特に考えていないとオブラートに包んで伝えるか。


「い「お父様、私はヨシヒサがリーダーを勤めるパーティーのメンバーとして参加します。ヨシヒサ、これは決定事項ですよ。後、もう一人も参加しますからね」


 えぇぇぇぇ……俺に人事権はないんですかそうですか……ん? もう一人?


 後ろの扉が唐突に開き振り返ると、見覚えのある軽鎧を纏った勇者の女性がこちらに歩いてくるのが見えて俺は軽く頭痛を覚える。


「ヨシヒサ、私も参加するわ。これは既に国王陛下とリース、アリシア、エレノアからも了承してもらっていることよ」


 ラシエルの言葉で頭痛どころか胃が痛くなり始めた。


「本気か二人共? 恐らく旅はそんなに楽なもんじゃないし野宿とか普通にするし快適でもないと思うが……」


 王女様で豪華な暮らしに慣れているリースがこれで考え直してくれればラシエルの説得も楽になるはず。


「私は構いませんよヨシヒサ。私はその程度は覚悟をしています。それにたかが野宿や干し肉生活をすることになったぐらいで嫌がるような女はあなたの側にいる資格はないと思いますので」

「私もリースと同意見よヨシヒサ、もしものときは私の持つ勇者としてのネームバリューが使えるだろうし色々便利よ?」


 国王陛下に目線を合わすとずっとウンウンと頷いるし王妃様は微笑んでるし二人の王女様に至ってはリースを挟んでキャーキャーと言っている。どうやら完全に逃げ道を潰されたらしい。ここは腹を括るしかないか。


「……分かりました。リース王女殿下とラシエルを旅に同行させる許可を頂きたく存じ上げます」


 俺が告げると国王陛下はしきりに頷いた後に笑顔を消し、キリッとした顔になりおもむろに玉座から立ち上がった。


「よかろう、今ここでパーティーアトラスに勇者、ラシエル・アンダーセン、アステリア王国第二王女、リース・フォン・アステリアの加入及びヨシヒサ・ムライの旅に同行させる事を許可する! このことはアステリア王国第48代国王、エルベルト・フォン・アステリアの名において正式に承認されたものとする!」


 先程までの声空は想像もできないほどの声量で宣言をする国王陛下に俺は目を丸くする。ラシエルやリースや王妃様達は慣れているのかにまにま顔のままだ。


「はっ! ありがとうございます!」


 俺も立ち上がり国王陛下に負けないような声量と元の世界の陸軍式の敬礼で返答する。


 その後俺の能力に関するあれこれなどを国王陛下や王妃様達にもみくちゃにされなが質問され、答えるということが2時間ほど続いた。流石に女神様関連は伏せたが。


 国王陛下は見た目に反して研究者肌らしく色々と質問しては懐から出した羊皮紙にメモをしていた。まぁ、詳しいことは機密事項を盾に教えなかったが。


 細かい出発の日程などは追って伝えることにして俺、リース、ラシエルの三人は謁見の間を後にする。部屋を出る直前に王妃様達に「娘(妹、姉様)をよろしくお願い致しますねー!」と言われて俺は頭を下げるだけだったが、隣で真っ赤になるリースが見ることが出来た。


 俺は一旦部屋に帰り、リースとラシエルは女の子には女の子の旅の用意があるとかでメイドさんを引き連れて何処かへ行った。


「さて、やりますかね」


 やることは多い。まず、今回の旅では基本的に馬車を使うことになる。目立ち過ぎると余計な火種ができるからだ。もっとも、馬車が通れないような悪路や馬車以上の移動速度が求められる時や危険地帯を通るときは躊躇なく戦車だろうがヘリだろうが出してやるつもりだが。


 馬車はこの時代にスプリングなどの技術はあまりない(ラシエル情報)なのでインベントリに無数に存在する様々な種類のインゴットを使ってオリジナル馬車を作ろうと思う。


 コンセプトは適度に軽い・揺れない・大キャパシティ・コンパクト・高い踏破性・小回りが利くだ。色々矛盾していたりするがそこは俺の能力で無理やりにでも通す。


 やることは簡単、いつの間にか増えていたスキルで『創造クラフト』を使う。これは召喚、インベントリなどと連動していてタブレットを使う。どんな構造なのかは知らないが女神様曰く、異次元で精錬、鍛冶、組み立てをして召喚するらしい。便利だねこの機能。


 本日使うのはヒヒイロカネ・オリハルコン・ミスリルの合金だ。この世界は普通、馬車の車体などは木製に防水処理を施した木綿の幌になるのだが、今回はドレスアーマーに使用した伝説の合金(仮)にオリハルコンをプラスして軽量でさびに強く超がつくレベルの高耐久性を確保してある。


 幌には昨日メールで届いた女神様お手製の神銀を織り込んだ教会関係者からすれば喉から手どころが足が出るぐらいに欲しい神聖な布……安易だが神布しんふとでも名付けようか。無論、燃えず汚れず完全防水&魔力を通して包ませれば魔王ですら瞬殺可能なチート布だ。


 もうこれだけで良いんじゃないかな?


 神布を車体の四隅に立てた折りたたみ式の柱に付ける形になる。幌の形はアーチ型ではなく四角い屋根のようになる。普通の木綿幌だと四角では雨が振ると上面に水溜りが出来てえらいことになるが今回は神布の性質で水を自然と弾いて外へ押し出すらしい。ナイス女神様製。


 幌の取り外しも簡単で四隅の柱も折り畳むことができるのでオープンカー状態も可能だ。雨が降れば大体1分ほどで幌の展開ができるのでそんなに濡れなくて済む。幌の前後には幕があるので幕を下げれば中を見られることもない。必要であれば防音結界も展開が可能となる。


 車輪などもいろいろ改良して車輪は4つのままだが馬に負担か少なく、かつ悪路でも走破可能に、そして大重量を支えられるように車体と同じ合金で車軸と車輪、サスペンションを作り、組み込む。


 普通の鉄製にしたら諸々で4、5トンは行くが今回は合金で構成したので1トン以内に収めた。だが、馬にもよるが大体10トン前後の荷物、人を載せても馬が余裕を持って引けるように設計したのでなんとかなるだろう。


 車体には必要であればM134ミニガンやM2重機関銃、Mk19オートマチックグレネードランチャーを設置することも出来て、既に一通り試射もして耐久性の確認もしている。


 色も車体は黒に指定した。元の色である合金特有の白銀は目立ちすぎるという観点から即却下した。座席は左右両端ロングシートにして金属では硬い・冷たいので革とクッションを座席に敷いた。フカフカでお嬢様方もきっと満足してくれるだろう。


 荷物は座席の下、車体後部の座席と車体の壁にある1mほどの隙間に置く。偽装を施せば車体後部から座席に寝っ転がり狙撃もできる。


 かくして、作るだけで国が傾きかねない上に、教会関係者や鍛冶師たちが聞けば卒倒するような材料をふんだんに使用した王族ですら乗るどころか作れない世界でたったひとつの豪華な馬車が完成した。


 ふふふ……これぞロマンの塊……!若干大型化したのは誤差の範囲。


 因みにこれをリース・ラシエル・アリシア・エレノアに見せて説明すると全員にあとに呆れられレアな材料を無駄遣いしないでください!と怒られた。リース曰くこの馬車を売り飛ばせば一生遊んで暮らせるどころか国を買えるレベルの金額になるらしい。


 なんと、だいたい時価で白黒金貨2000万枚らしい。そもそも神布の時点で教会と戦争にすらなりかねないそうだ。


 あの女神様だしあんまり有り難みは感じないんだけどねー。そしてそれを聞いていたかのように女神様からの着信。


『え、ひどくない? 私頑張って織ったのに!』

『感謝はしてますよ?ただ、あの布を200mで1ロールを20個も送られてくると有り難みが薄いんですよ。というか電話したり布を織ったり、そんなに暇なんですか? この前メールで部下の天使さんから愚痴が来てましたけど』

『えっ、ホント?』

『ホントですよ。カリナ様が仕事もそこそこに布織りばかりしてて書類が溜まってます。なんとか言ってやってくださいって来てました』

『うっ』

『そろそろ切りますけどちゃんと仕事してくださいよ?出来たら今度こっちに来た時にお菓子とココアあげますから』

『私頑張る!』


 女神様チョロいな……女神様との通話を切り、微調整して設計デザインデータを保存する。そして旅への出発は2週間後に決定したことをメイドさんに伝えた。



 電話から2日後、ヘリの王城への飛来が魔族かドラゴンの襲撃と思われ一時混乱したが、しばらくして王城から脅威はないという発表で落ち着きを取り戻した王都では王城のテラスに月の光りに照らされ白いワンピースをまとった少女が真夜中に降り立ち王都と王国に祝福を与えているという噂がまことしやかに囁かれている。



 なんとなくにステータスを見たくなってタブレットのステータス確認のアプリを起こす。これは最近になってようやく解放されたスキルでタブレットを使用する。カメラでスキャンすれば他人のステータスも見ることが可能になる。無論、どれだけ高い隠蔽スキルがあっても意味を成さない。


 プライバシーなんて知ったこっちゃないなこれ……。


名前  ヨシヒサ・ムライ

歳   18

職業  魔導剣士

レベル 31(98)

スキル(表)

    三属性初級魔法

    万物結界

    三属性中級魔法

    三属性上級魔法

    初級剣術

    中級剣術

    上級剣術

    上級戦闘体術

    上級錬金薬師

    最上級鍛冶師

    

称号 女神に愛されし者

   古代竜に愛されし者

   世界最高峰の鍛冶師

   創造の神

   世界を巡る者

   異世界の武器を操りし者

   

奴隷 エルフ エレノア・ターネンベルク


賞罰 なし



 なんというか、色々増えているし……前には存在しなかった称号欄と奴隷欄、スキルが増えている。


 取り敢えず称号と一部スキルはチェックされた時に無用のトラブルを起こさないように非表示に設定しておく。これは何が何でもヤバ過ぎる。


 さて、明日はお嬢様方と王都でお買い物だしさっさと寝ますか。決して現実逃避じゃないぞ!

最近、銃や兵器が出ていない……これは由々しき問題……。これが日常編の弊害か!

虫歯の治療の直後に書いてたもんですから奥歯がガガガが、という状態になっています……(´・ω・`)因みに馬車の設計や性能は作者のロマンと欲望を一心に背負っています。女神様チョロイン!

神布の性能は少しやり過ぎたかなって思いますが反省はしてません。はい。


 毎度のことですが多くの感想・ブックマーク、評価、閲覧ありがとうございます。作者の執筆の励みになっていますのでこれからもよろしくお願いします。

感想、誤字・脱字などあればご報告をよろしくお願いします。

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