唐突な旅立ち No,4
再び空中に円が現れる。
一気に回り始める。
海斗は頬に風を感じた。
風が段々と強くなる。
その風は円の中に向いている。
次第に海斗の体が円に近付いていく。
「これで一件落着だな」
リュウゼンが口元に笑みを浮かべる。
海斗の体は宙に浮き、円へと吸い込まれていく。
「う・・わ・・!?」
海斗は完全に円に吸い込まれた。
「人間風情が・・・」
リュウゼンは眉間にしわを寄せた。
「同じエリアで二回もゲートを使うとは」
キザルが感心したように言う。
「危険区域と言われただけのことはあるね」
サムシールは美由が吸い込まれた円を見つめていた。
「何で魔法が効かなかったんだろう」
「わかんねえよ。もしかしたら神のご加護かもな、はは・・・」
其処まで続けるとキザルはハッとする。
「そうだった・・・」
「キザル?」
「いや、何でもない、何でも・・・」
「君らしくないな」
サムシールはつまらなそうに肩をすくめる。
「そういえば、時間遅れてるよ?これ以上遅れたらまた怒られる」
「ああ、そうだな」
「キザル、いきなり大人しいね。気持ち悪い」
「殺されてえか?」
「君が仲間を殺すとは思えない」
キザルは恨めしそうにサムシールを見る。
「そんな目で見ないでくれよ。もしかして僕に気がある?」
「そんなに殺されてえんなら、素直に言えよおおおおお!!!」
「止めておけ、少なくとも私が怒る」
「ふむ・・・」
「リュウゼン、サイカン・・・」
キザルは舌打ちしてサムシールから離れる。
「さっき掴みかかられた時、キザルの愛情が垣間見えたけど?」
「殺っ」
「止めないか。キザル、頭に血を上らせすぎだ。サムシール、言葉が過ぎるぞ」
リュウゼンが咎める。
「ふむ・・・それはいいが、早く出発しないか?」
サイカンがさりげなく提案する。
「そうだね、まぁキザルが僕に愛情を抱いてることは分かったから」
「っっっっ!!!!」
「嘘だよ。切れやすいね」
「全く・・お前達は・・・」
何か・・・ギャグ的要素が入った気もしますが・・・^^;
サムシールは男ですよ、(念のため・・・)
全く持ってゲ・・・・・・・・ではありません。
そうです、ただキザルがゲ・・・あぎゃあああああ!!!(偶然其処に居合わせたキザルが作者の説明を聞き、殺意を持った所であとがきを終了します。