未知の世界 No,2
移動中、海斗は黙り込んだまま物事を整理しようと試み、美由は周りの景色を眺めながら時々質問をする。
「あの、魔道騎士団団長さん?」
「・・・その呼び方も疲れただろ。ルシフェルでいいよ、ルシアとも呼ばれるが、こっちは気に入らない。で、質問か?」
「はい、魔道ってことは・・・こう・・・変わったことが出来たり?」
「変わったこと・・・とは・・・魔法の事か?」
「はい、そうです」
「説明は難しいから魔法を体験してもらおうか」
そういって魔道騎士団団長、ルシフェルは美由の眉間に指を当てる。
「ディライ。」
そう呟き、指を下ろす。
「これで動けなくなる」
ルシフェルは少し微笑んだ。
「え・・・あ・・・あれ?」
美由は体を動かそうと必死にもがくが、ぴくりとも動かない。
海斗は口をぽかんと開けてその光景を見ている。
ルシフェルはもう一度、美由の眉間に指を当てる。
「これで動ける」
「あっ」
美由の体は何事も無かったかのように滑らかに動く。
「さぁ、魔法の説明は終わった。都までもう少しだぞ」
そういってルシフェルは歩き出す。
後ろに付く兵士は人形のように足を揃え、歩き出す。
「美由」
「うん?」
「大変なところに来ちまったな・・・」
「そうだね」
海斗は額に冷や汗をかいている。
「あったことを全て、話すんだぞ」
リュウゼンが念を押す。
「わかってるよ」
サムシールがうんざりしたように言う。
扉を開ける。
中は教会のような造り。
だがステンドグラス、机、椅子が無い。
一番奥に椅子があり、其処に誰かが座っている。
リュウゼンが足を踏み入れる。
―――ザンッ
天井から複数の人影が降り立ち、整列する。
「さぁ」
椅子に座る人物が促す。
「はい、順を追って説明いたします」
「いや、大体は分かっている。危険人物がいたんだろ?そのことについて」
「はい、分かりました。始末はしましたが」
リュウゼンが話し始める。
かなり改正しました・・・つもりです。
心優しい方のご指摘が無ければ下の下の下小説になるところでした(今もそうですが・・・
一応、無い頭で頑張ってみましたが、変なところがあればズバズバグシャグシャ指摘しちゃってください。
御見苦しいものをお見せしたこと、お詫びいたします。
そして、御指摘くださった方、感謝です。