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6話〜悪意の参謀〜

いじめの描写がありますので、注意下さい。

僕は帰宅後、まだ疲れが取れなかったのかすごく眠かった。

すぐに晩御飯は出来ると父さんが言ってたので、

リビングでゆったり待つことにした。


父さん「今日はどうだったんだ?勉強会」

僕「結構楽しかったよ!

一緒に買い物行って、料理して、食べてから勉強したよ。」

父さん「おぉ何作ったんだ?」

僕「ん?オムライスだよ、父さんがよく作ってるの見よう見まねで使った。

美味しいって言ってくれた!」

僕はドヤ顔で父さんを見た。


何回も作ってるから身体が覚えてるけど、

他の人に食べてもらって美味しい言われるのは嬉しいね。


父さん「ははっ!ドヤ顔するくらい喜んでもらったんだな。

良かったな。」

父さんが褒めてくれたけど、2人に美味しいって言われるのはすごく嬉しかった。めちゃくちゃ照れる。


ピコン!とテーブルに置いたスマホがなる


RAINグループ

桃園「陽真!今日はお疲れ様!無事着いた?」

青森「お疲れ様、今日はありがとう!

また遊びに来てね!

私たちはもうしおりの家でゆったりしてるよ」


僕「桃園さん、青森さん!こちらこそありがとうこざいました。

是非また遊びましょう!」

良かった、青森さん寂しそうだったから元気になってくれて。

するとまたピコン!とスマホが鳴る。

また、見てみるとRAINグループで画像が送られてきたみたい。

僕はRAINを開いた。

桃園さんから2人のツーショットが送られてきた。

お風呂上がりなのか、髪がしっとりしてるのがわかる。


桃園さんはパジャマでなく、完全に部屋着って感じだ。

ちょっと大きめの薄ピンクのシャツに黒のホットパンツ。

青森さんは空色のフリルがついた上下セットのパジャマ。

とても似合ってる。


僕「写真びっくりしました!

桃園さんらしい可愛い部屋着ですね!

青森さんもフリルの着いた可愛いパジャマいいですね!」

と返信した。

女の子とこうやってRAINした事ないけど、こんな感じで大丈夫だろうか…


桃園「ありがとう!陽真は部屋着?パジャマ?」

青森「しおり以外の人にパジャマ姿見られた。

恥ずかしいけど可愛いって言ってくれてありがとう!」

僕「僕は部屋着ですね、まだ寒いのでスエットですよ!」

と返信した。

スエットは便利なんだよね。

暖かいしちょっと出かける時でも気にしなくていいからね。


桃園「スエットいいね!今度写真見せてね!

それじゃあたしたちこれから寝るからまた明日RAINするね!おやすみ!」

青森「スエット暖かそう。私もパジャマやめようかな。

本当に今日はありがとう。おやすみなさい。」

僕「はい!おやすみなさい!」


僕はスマホを閉じ、晩御飯を食べてお風呂に入った。

僕「ふぅ…お風呂気持ちいい…。

にしても2人のツーショット良かったな…。ブクブク」

2人は気づいてるのかなかなり可愛い方だって、

でも中学の時の悪名が凄かったからみんな関わりたくないんだろうな。

本当に勿体ないな。


僕はお風呂を上がり、自室で少し勉強した。

途中寝てしまったから中途半端な所を埋めていた。

けど、半分はみんなで終わらせたからあとはゆっくりやろう。

僕は勉強を終え、ベッドに入りすぐに寝てしまった。


僕は夢を見た。

僕が新郎服来て、桃園さんと青森さん、もう一人知らない人が居てウエディングドレスを着ていた。

僕は3人の待っている所にゆっくり向かって行きかなり強い光に包まれた。

そして目が覚める。


僕「夢?…。にしてはリアルだったような…」

とゲームのコンティニュー後の主人公が言うようなセリフを吐いてしまった。

3日間くらいゲームやってないかも。


起き上がった状態でぼーっと考えていると、

ピコン!とスマホがなった。

朝早いなーと思ったけど、もう9時頃だった。


僕「休みの日で良かったー。」

とホッとしRAINを開いた。

3人のグループRAINだった。


桃園「おはよ!陽真ごめん!

今日から家族で旅行行くこと忘れてて、GW中はこっちに居ないかも…」

青森「おはよー。私も今日からお父さん帰ってきて、

お父さんの実家に行くことになったから私もギリギリまで居ないかも…」

2人は予定が出来たのか、羨ましいなー。

僕の方は母さんが忙しいからみんなで出かけるって事が難しいからね。


僕「わかりました!お2人共楽しんできて下さい!」

桃園「ありがとう!陽真やりほに会えなくて寂しいけど楽しんでくるね!またね!」

青森「私も陽真やしおりに会えなくて寂しい。

お土産買ってくるね!」

僕「はい!また!お土産楽しみにしてます!」


僕はスマホを閉じ、何しようか考えてた。

やっぱゲームしようかな。

僕は椅子に座り、PCを起動させた。

ゲーム仲間もRAINはくれるけど、業務内容なだけだった。


僕「スタートフレンダリー21。久々に起動するなー

3日ぶりかぁ」


スタートフレンダリー21。通称『SF21』と呼ばれてる。

シリーズ初のオンラインゲームで、剣と魔法のSF(サイエンス・フィクション)の世界だ。

とある配信者がこのSF21をプレイしてるのを見て、

お小遣い前がりしてまでもやりたかったゲームだ。

勉強の合間にやってたからそれほど進んでないけど、

一応クランのTOP10くらいには強い。

職業いくつもあり、僕の職業はパラディン、タンク職だ。

タンク職は敵のヘイトを取り、まとめたりボスを誘導したりする。

なかなか難しいけど、慣れれば他の職業が難しく感じる。


僕はログインして、クランチャットにチャットした。

ちなみにPN(プレイヤーネーム)はサソラだ。


SF21チャット

サソラ「皆さん3日ぶりです。落ち着いたので帰還しました。」


クラン仲間A「おぉ!サソラくん!お久しぶりー」

クラン仲間B「おかえりー!サソラ氏!」

と仲間たちは歓迎してくれる。嬉しいことだ。


クラン仲間C「サソラさん!RAIN見ました?

これから新しいダンジョンに今いるクラン仲間で行こう思うんですけどどうです?」

サソラ「あ!見ました!忙しくて返信できなかったです。

新しいダンジョン楽しみ!ついて行きます。」

それから僕はクラン仲間と新ダンジョンの攻略と周回を繰り返した。

気づいたらGWはほとんどSF21をやっていた。


GW最終日に僕は残りの勉強を終わらせようとしていた。

つい楽しくなりゲームばかりだった。


ピコン!とスマホがなる。

スマホを開くと2人からグループRAINが届いてた。


RAINグループ

桃園「2人とも元気してるー?

明日学校だよね!会えるの楽しみ!」


青森「元気してる!しおりは楽しめた?陽真は何してた?

私はお土産かなり買ったから明日持ってくるね!」


僕「元気してますよ!

僕は昨日までゲームばかりしてたので今は宿題の残りやってます…。

お土産楽しみです!」


桃園「良かったーあたしも元気だし旅行楽しめたよ!

あたしもお土産買ってきてるから明日渡すね!

あたしも初日にやって以来全く手つけてないからこれからだよー」

青森「私も初日にやったくらいでこれからやるとこ。

みんな宿題やる感じならまた夜にでもRAINするよ。」

僕「わかりました!それじゃまた、RAINしますね!」


僕はスマホを閉じ、勉強を再開した。

集中しほとんど休憩なく宿題を終わらせた。


僕「んーっと。終わったー!」

宿題を終わらせた時には外は真っ暗になり、時刻は19時になっていた。


2人からRAINはまだ来てない、僕から送ろうか。


RAINグループ

僕「こんばんわ!さっき宿題終わりました!」

既読がつかない、集中してるのかな。


僕は一旦スマホ閉じ晩御飯とお風呂を済ませ、部屋に戻ってきた。

スマホを確認するとRAINが入っていた。


RAINグループ

青森「お疲れ様!私は今終わったよ!

旅行の疲れもあるから今日は早めに寝るね!

おやすみー。」


桃園「2人共早っ!?あたしは今終わってグダってた!

あたしも疲れあるから早く寝るねー!

おやすみー!」


僕「2人共お疲れ様でした!

ゆっくり休んでください!おやすみなさい。」


僕はそこまで疲れていなかったけど、

明日2人に早く会いたいから、早く寝ようっと。

僕はそのまま眠りについた。

今日は特に夢を見ることはなかった。

けどGWの胸騒ぎだけがすごく気になっていた。


翌朝、いつも通りに起床し学校へ向かった。

校門前まで行くと2人が前の方を歩いてた。

僕「桃園さーん!青森さーん!」

と大きい声で呼び、駆け足で2人の元へ向かった。


桃園「え!?あ!おはよー陽真!」

青森「びっくりした、おはよー陽真」

僕「今日は早いですね、前はギリギリだったじゃないですか。」

2人はちょっと恥ずかしそうにして答えてくれた。


青森「早く2人に会いたくて、早く起きちゃって…。」

桃園「あたしも同じ、早く起きちゃったから早く会いに行こうかなって」

2人はすごく嬉しそう。


僕「みんな考えることは同じでしたね!僕もなんです。」

頬をかきながら2人の方見て微笑む。

昇降口まで来て、3人で今日の時間割を確認していた。


青森「…3限が体育で、4限が国語…。

連休明けだから5、6限なかった気がする」

桃園「確かそうだよね。体育服持ってきてせーかいだったよ!」

僕「僕も持ってきて…」


???「よぉ、しおり、りほ。久しぶりだな」

僕ら3人の前に1人の男子生徒が立ち塞がった。

高身長で男の僕でもかなりかっこいいと思える。

でも2人の知り合いって…。

2人の方見る…。2人は怯えた様子で彼の方を見ていた。


桃園「た、たくま…なんで…。」

青森「入学式とか…いなかったのに…なんで。」

彼はたくまと言うらしい。なんだろ…無性に腹立つ…。


たくま「なんでって言われてもな…説明会はめんどくさかったし、

入学式なんてままごと参加するわけ無いだろ?なぁ?」

なんだろ…圧がすごい。

屈強って訳でもなく、強面って訳でもない…。


僕は2人の前に立ち、庇うように彼に言った。

僕「何なんでしょうか…2人が怖がってます。

通してくれるか、教室に行ってください。」

すごく怖い、けど守らなきゃ。


たくま「チッ…めんどくさ。

まぁいいや、お前顔覚えたからな。」

彼は自分の廊下の方へ歩いて行った。


僕「なんなんだあの人…。

2人共大丈夫ですか!?」

2人は怯えたまま、地面に座り込んでしまった。

腰を抜かしたんだろうか。

手を差しだし、2人の様子を聞くことにした。


僕「立てますか?もししんどかったら保健室まで連れて行きますが…。」

2人は僕の手を取り立ち上がった。


桃園「だ、大丈夫…。けど、陽真は帰って今日は休んで!」

青森「あの人は前に話した転校生…。『児玉たくま』って言うの…。顔覚えたって言った!ターゲットにされたんだよ陽真!」

僕の胸騒ぎは当たっていた。彼が2人をいじめするよう調教した人物…。

何があっても護ろう。何があっても抵抗しよう。


僕「いいえ、休みません。

彼が僕のことをいじめようと企んでも決して屈しません」

この選択が吉と出るか凶と出るか分からない。

完全にシュレディンガーの猫だ…。


桃園「で、でも…」

青森「もし身の危険感じたら逃げて…ね…」

2人の不安は拭えなかった。

僕は2人共に教室へ向かった。

今日は4限まで、終わったらすぐに帰ったらいい…。


3限まで特に変わったことはなく、普通に授業を受けていた。

授業中でも、2人は集中出来ていないほど、恐怖、不安でずっと俯いていた。

3限が終わり休み時間。

僕はトイレに行った。大きい方の事もあり僕は個室の方に座った。


ふぅーと一息してる時、上から

バシャー!ガラン…ガラ…と水をかけられた。

僕「わーー!」

と慌てて個室から出る。

人が居なく、バケツだけだった。


僕「まじか…」

僕は濡れたまま教室へ戻る。

クラスのみんなが僕を見てざわつく…。


クラスメイトA「おい見ろよ…あれ…」

クラスメイトB「なんで濡れてんだよ…まさかまたあの二人に…」

クラスメイトD子「でもあの2人ずっと教室にいたわよ…」

クラスメイトA「じゃぁ一体誰が…」


2人もクラスのざわめきに気づき僕の方を見た。

桃園「え!?…うそ…」

青森「どうしたの…それ…」

僕の濡れた姿を見て2人は震え始めた。

僕は負けじと2人の方を見て言った。


僕「なんかトイレ行ってたら水かけられちゃいまして、

でも誰もいなかったから原因わかんないんです…あははは…は…」と誤魔化したが余計2人を不安にさせてしまった。

僕は体操着を取り出し、再度トイレへ向かい着替えた。

戻ってきた頃には授業が始まっていた。


先生「おい!陽真どうした?

制服は?なんで体操服なんだ?」

僕は先生に嘘をつく事にした。今は証拠が無く大事(おおごと)にしたくない。


僕「ちょっとトイレで手洗ってたら、

水出しすぎちゃって濡れちゃいました!」

言ったら先生は

先生「そうか…分かった。

今日は4限で終わりだけど、明日以降は6限まである。

気をつけるようにな。」

僕「はい!」


僕は今日はもうないそう思い込んでいた。

4限が終わり、ついでにHRも終わらせたいという事で続けて行った。

というのもHRで言うことも無いから早く終わらせたいんだろうなと思ってた。


HRが終わり、他のクラスであろう生徒が3人くらい教室にやってきた。

隣のクラスA「なぁ陽真ってやつ、どいつ?」

クラスメイトB「あいつだけど…」

Bはこっちに指を指した。


隣のクラスA「せんきゅ」

と3人は僕の机の周りに来た。


隣のクラスA「なぁ、陽真ってお前だろ?

話があんだけどさ来てくれる?」

は?関わったことないのに呼びだし!?

これはやられるな…準備も何もできてない…まじか。


桃園「何よお前ら!なんの用で陽真に!」

青森「そう、陽真に何するの!」

と2人が彼らを睨みつけていた。


隣のクラスB「まぁまぁ、悪い事はしないから

ちょっと借りてくだけだよ」

隣のクラスC「そうそう、だから大人しくしてろよ」

桃園さんたちは震え始めた。

多分これはたくまが関わってる事だろうと…そう感じたんだろ。


僕「彼らもそう言ってるので、ちょっと行ってきますね?」

僕は彼女達の方見て微笑んだ。

そして僕は彼らの方を見上げた。

僕「それと、彼女達に何かするようなことがあれば…

容赦はしませんからね」と睨みつけた。


彼らは少し怯んだ。

抵抗しないと思ったんだろう。


隣のクラスA「あ、あぁ約束してやるよ。

こいつらには手を出さない。来てくれるな?」

僕「はい、それじゃ行きましょう。」

と僕は立ち上がり、彼らについて行った。

向かった場所は屋上。

放課後は誰も立ち入らない。静かな場所。


隣のクラスA「さてと、じゃ歯ー食いしばれよっ」

と突如顔を殴られた。僕は倒れず耐えた。

隣のクラスA「ほーん、やるじゃん。覚悟しろよっ」

また顔を殴られた。

僕はされるがまま抵抗せずに、3人に殴れ続けた。

とうとう限界に来て、倒れ込んでしまった。


隣のクラスC「しぶといなぁ。けどまだまだこれからだっ」

今度は蹴られた。

顔や腹、背中など、様々なところを蹴られた。

僕は抵抗した。このまま無抵抗のまま受け身であれば

彼が姿を現すはず。


???「チッ…何してんだよ」

3人が動きをやめて声の方を見た。


隣のクラスB「たくまさん!

いや、こいつなかなかしぶとくって抵抗しないんですよ。 」

たくま「抵抗しないなら、もっときついのをやれよ!

わかんねーのか!馬鹿共!」

彼は3人を叱った。

まるで虎が如くのボスのセリフみたいだ…

僕は立ち上がろうとする。


たくま「ほう?まだ立つか。

何やってんだお前ら!やれよ!」

また、口だけ…自分はやらない…多分よく言う参謀だろうな。


隣のクラスABC「「「はい!」」」

すると3人は俺の髪を掴み、コンクリートの床に頭をたたきつけた。

流石にこれは効く…だが、これはチャンスだった。

何度も何度も僕は頭をたたきつけられ、額と鼻から血が出ていた。

顔を持ち上げられると、僕はたくまに向かって笑った。

まだやれるぞと。


それを見たたくまはブチ切れた。

たくま「はぁん?なんだその顔は!

お前!そこ変われ!」


と髪を掴んでいたBに変わり髪を掴んで思いっきり引っ張りながら僕の頭をあげさせた。


たくま「お前なんで抵抗しねえーんだよっ」1発

「悔しくないのかよっ」2発

「気持ちわりーんだよ」3発

もう大丈夫だろ。

僕は3発目を受けて、そのまま気絶してしまった。

気絶して声は聞こえないのに、あの4人の笑い声が聞こえる。

幻聴なのかリアルなのか分からない。

悪意のある参謀は僕に手を出した。それだけで十分だった。

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