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5話〜友達と勉強会・後編〜

僕らはご飯を食べ終わり、青森さんの部屋で勉強する事となった。


桃園「初めてりほの部屋来たかも!可愛い!」

青森さんの部屋は青系統の色合いが多く、家具やカーテン、カーペットなどほとんどが青系だ。

ぬいぐるみも青っぽキャラが多く、

青色が好きなんだなと伝わるくらいだ。


青森「青系が好きで、こだわりのある部屋」

と嬉しく微笑んだ。

僕「僕、初めて女の子の部屋入ったんですけど、

なんか甘く感じてきますね。」

なんというか、本当に甘くすごいのんびりできる部屋だ。


青森「陽真、あまり見ないで欲しい。恥ずかしい。

早く勉強!」

とやはり男子に見られるのは恥ずかしいのだろう。

そう俺は思っていた。

僕たちは青森さんの部屋にあるミニテーブルに座り、

各自ノートや教科書、プリントをやり始めた。


青森「陽真、ここの数学の問題なんだけど、どう解く?」

僕「あっ、ここの問題は…ここと、ここを動かしてかけて…」

と青森さんに解き方を教えてる。


青森さん「なるほど、陽真は教えるの上手だね。」

僕「そんな事ないですよ!」

青森さんは理解が早くて助かる。

そう言えば中学の頃、高校の推薦貰ってたってたのは

この2人の事だろうか。


桃園「陽真、ここの解き方なんだけど…これで合ってる?

自信が無くてさ。」

僕「この問題は…うん、合ってますね。」

桃園さんは解くのは早いけど、自信があるけど自信は無さそうだ。

桃園「良かった!ありがとうな!」

僕「どういたしまして、良かったです。」


僕らはこんな感じで、宿題の半分は終わらせた。

僕は教科書を閉じ、一息つく事にした。

2時間はぶっ続けでやっていた。


僕「ふぅー、少し休憩しましょうか。」

と提案したが2人は黙々と宿題をやっていた。

僕は2人がやっているところを暖かい目で見守っていた。

するとだんだん眠くなってしまい。

そのまま横になって、寝てしまった。


青森「お…きて。起きて陽真。」

僕はやっと目が覚めた。青森さんが起こしてくれたようだ。

僕「すみません、寝てました。再開しますかね。んーーっ」

僕は起き上がり伸びをした。

桃園さんの方を見ると机に伏せて寝ていた。

普段はイケイケな感じなのに、寝ているところは女の子だなって思っていた。


青森「しおり、勉強したまま寝てしまったみたい。

起こしてしまったけど、私たちも少し寝よう?」

僕「ですね。僕もまだ眠いですし、もう少し寝ますか。」

と言ってまた横になり、寝ることにした。


???「可愛い……チュ」


なにか柔らかい物が頬を触れた気がした。

けど、起きようにも眠たいから深く寝てしまった。


桃園「起きろー!」

僕の上を桃園さんが乗っかり起こしてくれたようだ。

ふと横を見ると青森さんは既に起きていた。


桃園「ねーすーぎーだー!」

僕「す、すみません!起きますんで降りて貰えますか?」

びっくりした、大きい声と共に上に乗るんだもの。

焦っちゃうよ。

桃園さんの方を見ると少しムスッとしてる。

やはり寝すぎたようだ。


桃園さんは降りてくれて、でもまだムスッとしてる。

桃園「今何時だと思ってんの?」

青森「もうすぐ16時半になる。ちょっと寝すぎ。」

僕は慌ててスマホで時間を確認した。

まじで、16時半…。寝すぎた…。


僕「本当にすみません。

なんでだろう、疲れちゃったのかな。」

桃園「ふんー。まぁいいわ、私たちも寝てたわけだしお互い様って事で」

青森「よく寝て、気持ちよかった。たまには昼寝もいいかも」

と2人はスッキリした顔していた。

勉強して頭も使ってたらそりゃ眠くなるよな。


僕「なんか中途半端な時間になったので、

勉強はやめて話とかしましょうか。」

桃園「話し…ね?あっ!中学の頃の陽真の話聞きたい!」

青森「賛成。どんな中学生だったのか気になる。」


僕は2人から中学の頃の話を聞きたいと言われたのは、

すごく嬉しかった。

けど…なんでよりにもよって何も無いんだ…


僕「特に話してもつまらないと…思いますよ?」

やばい変な汗出てきた。どうしよう。


桃園「じゃぁさ!あたしたちも話すから!お願い!」

青森「聞きたい!お願い!」

2人してすっごい迫ってくる。

色々見えそうになり目を逸らし、仕方なく話そうと思った。


僕「はぁ…わかりました。

僕の中学の頃は勉強バカでした。

今の高校に推薦入学で入りたく、中学入学してから一度も友達を作ったことがありません。

なので、入学してお2人と友達になれた事は凄く嬉しいんです。」

と淡々と自分のことを話した。今の僕からしたら本当に黒歴史そのものになりそう。


桃園「…プッ…プハハハハ!」

青森「ふふっ…しおり…笑っちゃダメだって…フフフ!」

え!?なんで笑われるの!?なんかおかしかった!?


僕「え!?なんで笑うんですか!?

恥ずかしいからそんな笑わないでくださいよ!!」


桃園「いやーごめんごめん。何も知らないんだなって。

あー笑った笑った。」

と目にうかべた涙を拭く桃園さん。


青森さん「本当に笑った。いつぶりなぐらい。

陽真聞いて?うちの高校そんなにレベル高くないんだよ?」

青森さんも涙を拭いて言った。

え?レベルが…高くない?んんんん?


僕「ど、どういうことです!?

先生からここは昔からレベルが高いから推薦入学狙うなら頑張らないとな…って…」

意味がわからない…どうして。


桃園「それ、騙されてるって。5教科平均350点超えれば基本推薦は貰えるんだから。

あたしは360点位だったかな。」

僕「え!?先生…450点超えないとダメだって…。」

僕は空いた口が塞がらなかった。


青森「私は380点。多分450点て一昔前の推薦だと思う。」

一昔前…嘘だろ…。


僕「あぁ僕の中学の青春…」

僕はかなり落胆した。すげーショック。

そんな2人は僕の肩に手を置き、こう慰めてくれた。


桃園「まぁまぁ、入りたい高校にも入れて、あたしらみたいな友達も出来たじゃん!

それに1番思い出作れるのって高校生活じゃん?

これから楽しもうって!」

青森「そうそう。私たちがいる。

沢山思い出作って楽しい高校生活にしよう。」

2人の言葉にジーンと心にくる。

あぁー優しいなこの2人、もっと仲良くなりたいな。


僕「2人共ありがとうございます。

そうですね!これからもっと楽しくしましょう!

それで、2人の話を聞かせてください。」

2人はちょっと気まづそうにお互いの顔を見て、

なにか決心した様子で話してくれた。


桃園「あたしたちはね、ちょっと言いづらいけど中学でもいじめっ子だったの。

ある1人の男子をターゲットにしてね。」


青森「初めはただ、借りパクする程度でそんなにハードになるって思ってなかった。

けど、転校生が来てから状況が変わって…。」


桃園「その転校生が『こんなん生ぬるい』って言って

恫喝やカツアゲ、トイレで水をかけたり、言う事聞かなかったら暴力で解決って感じで調教されて。」


青森「次第に私たちはそれが当たり前になってた。

私たちもなんでか分からないけど、それが凄く快感になってきて。高校入ってもあんな風に陽真をいじめて…」


桃園「いじめはもうしない!誓うよ!

昨日みんなに陽真が話してくれた時、

本当にあたしたち何やってたんだろうってRAINで話してた。」


青森「それにその転校生も高校入ったらあまり話さなくなったから、何もされないと思う。」


2人は自分たちの事を包み隠さず話してくれた。

それを僕は受け入れてあげないといけないと思っていた。

2人にとってからかいから始まったものでもいつしかエスカレートしていったんだ。

でも、その転校生…なんだろう胸騒ぎがする。

大丈夫だよな?


僕「ありがとうございます。

桃園さんも青森さんもきっとしんどいからすぐにいじめを辞められたんですね。

凄いじゃないですか。悪い事をすぐ辞められるのは立派です。」

2人に微笑みかける。


桃園「うぅ…陽真ぁ…」

青森「陽真…グスッ」

2人を泣かせてしまった。

けどこれは嬉し泣きなんだろうな。

周りが理解できなくても僕が理解してあげないと。


僕「その、1ついいですか?

例の転校生って人は高校どこに行かれたんです?」

この胸騒ぎが当たらないことを願う。


桃園「どこって…確かあたしらと同じの所行くっては聞いたけど…」

青森「私たちが推薦取れたけど、あの人は普通に入試するって聞いた。

入学出来たかは分からない。

入学式でそれっぽい人は見たんだけど…」

2人は高校入ってからは会ってない感じなのか…。

んー、モヤモヤする。


僕「わかりました。まぁ特に気になることはないんで大丈夫です!

それとまた、昨日先生たちの丸秘情報手に入れたんですけど…聞きます?」

と僕は悪い顔して、2人に話を振った。

2人は先程の悲しい顔とは打って変わって、笑顔になってくれた。


桃園「聞きたい!聞きたい!」

青森「私も聞きたい!情報仕入れるの早いね!」


僕「体育の木村先生なんですが、

あんなモテそうな雰囲気ありますけど、実は合コンで誰にも相手にされなかかったとか…しかも大学時代から…」


桃園「あーあの先生ね、まぁそうでしょうね。

だって…ね?」

青森「陽真は知らない?木村先生はバツ5だよ?

女子生徒からも他の先生からも相手されてないし、

市内では超有名な先生だよ。」

え!?バツ5!?

昨日ゲーム仲間から聞いた情報よりいいもの聞いた!!


僕「し、知らなかった…バツ5…。

くそぉ情報量エグすぎる…」

僕はあまりにも驚きすぎて、脳内処理が追いつかなかった。

また、色々仕入れてこなきゃ。


その後も僕らは色んなこと話した。

桃園さんはフルーツが好きで、わさびとかからしのツーンと来る系が苦手。

青森さんはパスタやオムライスなど洋風な食べ物が好きで、

漬物系が苦手。

などなど好きな食べ物について結構語り合った。


桃園「あっ、もうこんな時間かぁ

話してると本当に時間経つの早いね。」

僕「本当ですね…なんだか帰るのが心苦しいくらい楽しかったですね。」

青森さんの方を見るとすごく悲しそうな顔をしている。

一人暮らしだし、1日一緒だったから寂しそうなんだろうな。

泊まれるなら、泊まってあげたいけど…

その青森さんの姿見た桃園さんが、提案をした。


桃園「ねぇりほ?

今日あたしの家に泊まらない?

今日はもっとりほと話したいこと沢山あるからさ」

と青森さんに向かって微笑んだ。

本当に仲のいい2人だ。


青森「いいの?迷惑にならない?」

桃園「そんな、りほが家に来ただけで迷惑にならないよ。

お母さんもりほに久しぶりに会えるってなると喜ぶだろうし!」

青森さんの目には涙が溜まっていた。


青森「しおり…ありがとう!それじゃ泊まらせてもらうね!」

桃園「あっ陽真はダメだよ?

今夜は女子会だからね!」

と念押しされた。泊まりたいとか言ってないんだけどな。


僕「わかってますよ。女の園に男がいたら話したいことも話せないでしょうし。」

桃園「さーすが!わかってるぅ!

それじゃりほ、準備しなきゃね。」

青森「うん、けど陽真まだいるから、後でする。」

青森さんはなんだか恥ずかしそうにしてる。

気にしなくても良いのに。


僕「それじゃ僕は家に帰りますね。

夕方には帰るって父さん達には話してたので。」

僕は荷物をまとめ、立ち上がる。


桃園「うん、今日はオムライス作ってくれたのと

勉強教えてくれたのさんきゅーね」

青森「本当に美味しかった!またオムライス作ってね。

勉強教えるの分かりやすかった。ありがとう!」

2人は玄関まで見送りしてくれた。


今生の別れじゃない、RAINも出来るし連休終わったら学校で会える。

けど、なんだろう。さっきまで2人と居たから寂しいや。

僕は薄暗くなる空を見ながら、家までの岐路を歩いていた。

2人はきちんと反省していた。

僕にできることは信じてあげることだけ、それだけだ。


僕「転校生…か…」

僕はまだ、2人を誘導させた転校生が気になっていた。

もしかするとうちの高校にいるかもしれない。

昨日は一緒に帰ったところを見られたかもしれない。

GWはきちんと休み、できるだけ気を張らないように注意深くしていようと思っていた。


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