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作者: 豆苗4
掲載日:2025/10/03

 母が偉大なる所以は、その強烈なまでの献身性にあるのではなく、存在不可能性にある。現れるはずのないものが、あたかも現れているかのように認識されること。そして、それがそうであるにせよそうでないにせよ、その神性が慎ましやかに曝け出され、それと等質の敬意が確立されていること。ありきたりで交換可能な二者の関係性において、何ら特別な訓練なしに光明が差し始めること。そして不可逆的で唯一の空白が姿を現す。空白を満たしなさい。ただし満たすのはその空白ではなく……光の交差する場所。


 これらの作用は真に驚嘆に値するだろう。この発見は我々が成し得るであろう物事の内で最も美しく神秘的なものである。あり得るはずもないものがそこに姿を現していること! 目をつぶっても余りあるほどの眩い光が瞼の裏側を鮮明に照らしていること! 暗く澱んだ湖の底に堆積したちっぽけな歴史に、慈愛に満ちた白く透き通った手が差し伸べられること! 未だかつてあり得そうもなかったことがここに!

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