ラシード共和国の誕生
ラシードは辺境の村の狩人から神父になり、英雄の父になり、大司祭と呼ばれ、この日、初代教皇となった。そして娘が病に倒れ亡くなった事を知らせ、国民は英雄の死に悲しんでいた。その後シャノンはこの国の女神として崇め、奉られていった。その後、この国はラシード共和国という名前となり、シャノン教を布教し、巨大な宗教国家となった。ラシード共和国には特別な地位にいる者や、一部の近衛兵や魔法使いに強い魔力が込められた赤い石を持つようになり、魔法大国としても名を馳せていった。
――「シャノン、今日は君に良い報告がある。」大聖堂の地下深くで、両腕を鎖で縛られ、体中に呪文が刻まれたシャノンがいた。そして本来、子供が産まれるはずの所から丸い形をした赤い石のような物を出していた。
「君と同じものを体内で作れる機能と美しい容姿を持つ子を生み出す事に成功したんだ。これでもっと作り出せる。そうだ…これの名前をシャノンストーンにしよう。」「……父さん…もうやだ…やめて…」シャノンは子供の代わりに結晶体を産む呪文を刻まれ、大量に産まされ続けていた。虚な目で変貌した父に失望し、嫌悪感を抱き、――やがて憎しみが芽生えはじめた。
シャノンストーンは1万年のも間、世界中に普及し、日常の一部となり、人類はそれに依存していた。
――星の魂と繋がっているシャノンによって、◼️◼️◼️も蓄積していた。