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第23話

悠希たちが《フロスト・コロッサス》を討伐し、第三層を攻略した後、ついに第四層へと足を踏み入れた。


「ここが……第四層か。」


悠希は目の前に広がる景色に目を見張った。


第三層の凍てつく遺跡とは打って変わって、第四層の町並みはまるで中世ヨーロッパの城塞都市のようだった。高い城壁に囲まれた都市の中心には壮麗な大聖堂がそびえ立ち、石畳の道が整然と敷かれている。街の入り口には大きな門があり、その先には活気あふれる市場が広がっていた。


「すごい……! まるで本当に異世界に来たみたい。」


紀更が感嘆の声を上げる。彼女の黒い瞳は、色とりどりの屋台や行き交うプレイヤーたちの姿を映していた。


「第三層とは雰囲気が全然違うな。ここなら温かい食べ物も食べられそうだ。」


悠希も少し安堵する。第三層の寒さと緊迫した戦いが続いたことで、心身ともに疲れが溜まっていた。


「まずは宿を探しましょう。」


神崎凛が冷静に提案する。彼女はすでにこの階層の地図を確認しているようで、すぐに宿屋の位置を示した。


「この辺りにギルド拠点に適した宿があるわ。攻略の拠点として使うなら、早めに場所を押さえておきたいところね。」


「助かる、じゃあ行こうか。」


悠希たちは凛の案内で宿へ向かった。宿屋の前にはすでに多くのプレイヤーが集まっており、これから新たな層の攻略を始める準備を進めているようだった。


宿屋にチェックインし、一息ついた後、悠希たちは街の探索に出た。


「この市場、結構いろんなものが売ってるな。」


「武器屋も防具屋も充実してるみたい。新しい装備を見ておくのもいいかもしれないね。」


市場には食料品や薬草、珍しい素材などが並び、多くのプレイヤーたちで賑わっていた。屋台では焼きたてのパンやロースト肉、温かいスープが売られており、旅の疲れを癒してくれそうだった。


「ちょっと寄っていこうか?」


紀更が微笑みながら言うと、悠希も頷いた。


「そうだな。久しぶりにまともな食事をしよう。」


悠希たちは第四層の町並みを堪能しながら、次の冒険への準備を進めていった。

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