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第15話


悠希と紀更は、第二層のボス討伐を終え、ついに第三層に足を踏み入れた。新たな層の入口に立ち、前方には荒れた風景と暗雲に覆われた地形が広がっていた。その場所の雰囲気は、今までの層とは明らかに異なり、どこか不気味さを感じさせるものがあった。


「ここが、第三層か…」

悠希は周囲を見渡し、少し緊張した面持ちで言った。


紀更はその肩に手を置き、微笑みながら答える。「うん、でも一緒にいればきっと大丈夫だよ。新しいスキルもあるしね。」


悠希はうなずき、改めて自分のスキルを確認した。第二層での戦いで新たに手に入れたソードスキルを思い出し、心を落ち着けた。



悠希のソードスキル


・シャープネイル

スキル熟練度100

斬り下ろしの三連撃を繰り出す技。単体の敵に対して高いダメージを与えることができる。スキルの威力は非常に高く、熟練度が100に達することで、驚異的なスピードで一気に三撃を加えることが可能になる。


・バーチカル・アーク

スキル熟練度50

上から下、下から上の縦斬り二連撃を繰り出す技。素早い連続攻撃で、特に大きな敵に有効。


・ホリゾンタル・アーク

スキル熟練度50

左右に振りかぶった片手剣で二連撃を行う。前方の敵に対して強力な攻撃を放つ。


・ソニックリープ

スキル熟練度50

上段から突進する技。レイジスパイクよりも射程は短いが、高い軌道で飛ぶことができるため、敵の防御をかわしやすい。


・スラント

スキル熟練度1

基本技。斜めに斬る単体攻撃。最も使い慣れている技。


・バーチカル

スキル熟練度1

基本技。縦に斬る単体攻撃。


・ホリゾンタル

スキル熟練度1

基本技。横に斬る単体攻撃。


・レイジスパイク

スキル熟練度1

基本技。下段突進技で単体に突進しダメージを与える。


悠希はそれぞれのスキルを念入りに確認し、新たな戦いに備える。


「新しいスキルを使うのは少しドキドキするけど、これで強くなったんだよな。」

悠希は片手剣を握りしめ、呼吸を整えた。


紀更も同様に、自分の新しいスキルに目を向けた。


紀更のソードスキル


・レムニスケート

スキル熟練度100

高速で外から内、内から外に斬り下ろすX字の二連撃。単体の敵に高いダメージを与える技。


・パラレル・スティング

スキル熟練度50

中段突きの二連撃。すばやく相手の懐に潜り込み、素早く攻撃する。


・シューティングスター

スキル熟練度50

高速の突進技。驚異的なスピードで敵に向かって突進し、直線的に突き刺さる。


・ソニックリープ

スキル熟練度50

上段から急降下する突進技。高い位置から攻撃を仕掛け、敵の頭部や上部を狙う。


・リニアー

スキル熟練度1

基本技。中段の突き。単体攻撃。


・オブリーク

スキル熟練度1

基本技。下段の突き。単体攻撃。


・ストリーク

スキル熟練度1

基本技。上段の突き。単体攻撃。


・レイジスパイク

スキル熟練度1

基本技。下段突進技。単体攻撃。


紀更はレイピアを軽く振ってみて、その感触に満足げに頷いた。


「新しいスキル、使うの楽しみだな!全力で戦って、絶対に生き残る!」

紀更は力強く言った。


悠希と紀更は、第三層のフィールドを進んでいくと、突然、前方にモンスターの影が現れた。それは、巨大なトラのような姿をした「アラゴン・ザ・ファングトラ」だった。牙をむき出しにし、威圧的に唸り声を上げながらこちらに向かってくる。


「気をつけて、あいつはかなり強いはずだ!」

悠希が警戒しながら言った。


紀更も目を凝らしてトラの動きを観察し、「これだけ大きいと、油断はできないね。気をつけて!」と返す。


二人はお互いに目を合わせ、戦闘態勢に入る。


「行くよ、紀更!」


悠希が叫ぶと、紀更もそれに続いて前に出る。


「シャープネイル!」

悠希が片手剣を振りかぶると、強烈な斬撃がアラゴン・ザ・ファングトラの胴体に食い込んだ。三連撃の斬り下ろしがボスに直撃し、大きなダメージを与える。


「いい感じだ!でも、まだ足りない!」


紀更がその隙に、「レムニスケート!」 と声を上げ、レイピアをX字に振り下ろした。外から内、内から外への二連撃がファングトラの前足に直撃し、痛そうに後退させた。


「よし、今だ!」

悠希が叫ぶと、紀更は再び 「シューティングスター!」 を使って、敵に向かって突進する。そのスピードはまさに流星のようで、トラの体に深い傷を残した。


「うおおお、すごいスピード!」

悠希が感心しながらも、ボスの隙を狙って再び攻撃を仕掛ける。


「バーチカル・アーク!」

悠希は上から下、下から上への二連撃でボスの頭部に強烈な一撃を加える。ボスの体は揺れ、ついに足元が崩れかける。


「今だ、紀更!」

悠希が声をかけると、紀更は再び 「ソニックリープ!」 で上段からの突進を繰り出し、ボスの後ろに回り込んだ。


その瞬間、ボスの体がついに大きく後退し、倒れる前に最後の一撃が決まる。


「よし、やった!」


アラゴン・ザ・ファングトラが光を放ちながら消えていく。戦闘の終わりを告げるその瞬間、悠希と紀更は息をつき、改めてお互いを見つめ合った。


戦闘が終わり、システムメッセージが流れる。


『プレイヤー「悠希」のレベルが1上がりました。レベル14に到達しました。』

『プレイヤー「紀更」のレベルが1上がりました。レベル13に到達しました。』


二人はお互いに微笑み合い、次の層へ向けて心を決める。


「次は、しっかり準備していこう。」

悠希が言うと、紀更はうなずいた。


「うん、次も絶対に生き残る!」

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