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第13話


ボス戦がいよいよ始まろうとしていた。悠希と紀更はボスの待機地点に立ち、戦いの準備を整えている。しかし、今までにない新しいスキルを手に入れている二人は、少しだけ緊張した面持ちだった。今までの戦闘とは異なり、新しい技を試し打ちする時間はない。ぶっつけ本番で戦わなければならない。


悠希の新しいソードスキル

  バーチカル・アーク

上から下、下から上の縦斬り二連撃を行う。単体の敵に対して強力。

上段・下段の二連撃を繰り出し、相手を大きく切り裂く攻撃技。


 ホリゾンタル・アーク

左右往復の二連撃で、前方の敵を狙う。単体に対して強力。

前後に攻撃範囲が広がり、横に振りながら相手の防御を打破する。


 ソニックリープ

上段から突進する技で、射程はレイジスパイクより短いが、空中を飛ぶように高く飛べるのが特徴。

高速で接近し、上から急降下するような攻撃を繰り出す。


紀更の新しいソードスキル


 パラレル・スティング

中段突きの二連撃。単体の敵に向けて連続的に突きを放つ。

速い動きで敵の隙間を狙って二度突き込む技。


 シューティングスター

高速の突進技。敵に向かって驚異的なスピードで突き進む。

突進することで敵の防御を打破し、相手の反応速度を狂わせる。


 ソニックリープ

上段から急降下する突進技。レイジスパイクより射程が短いが、空を飛ぶように動きながら敵に接近する。

上方向への攻撃で、敵の上部を狙う。


「うーん、これでいけるよな?」悠希は少し不安そうな顔を見せながら、片手剣を手に取る。


「もちろん、絶対に大丈夫だよ!」紀更がしっかりとレイピアを構え、悠希を励ますように言う。


「うん…お前がいるから、大丈夫だな」


二人はお互いに微笑みながら、ボス戦に向かう準備を整えた。新しいソードスキルがどれも強力だが、使いこなせるかどうかはまだ未知数だ。しかし、二人は今の自分たちの力を信じ、ボス戦に挑む決意を固めた。


「ダーヴァン・ザ・ブレストビースト――!」

広場の中央からボスが現れると、地面が揺れ、周囲に大きな衝撃が走った。その巨大な姿は、まるで獣そのもの。巨大な角が突き出た獣の頭部に、鋭い爪と牙。体は固い筋肉で覆われ、力強い威圧感を放っていた。ボスは獰猛に唸り声を上げ、悠希と紀更に向かって足音を鳴らしながら突進してきた。


「き、きた…!」

紀更の声とともに、悠希は瞬時に片手剣を構えた。新しいソードスキルをぶっつけ本番で使う時が来た。もう後には引けない。


「これで、いくよ!」


悠希が叫ぶと同時に、二人はボスへと駆け出した。


ボスが最初に放ったのは、大きな前足を地面に叩きつける攻撃だった。その一撃で周囲の空気が震え、砂塵が舞い上がった。悠希はその攻撃を予測し、すかさずバーチカル・アークを繰り出して前方に切りつける。上から下へ、下から上へと続けざまに斬りつけた。


「うおおおっ!」


斬撃がボスの体を捉え、その硬い皮膚を引き裂こうとするが、ボスの防御力は予想以上に強く、少ししかダメージを与えられない。


「うーん、強いな!」


悠希が少し驚きながらも、すぐに次の攻撃を仕掛ける。ホリゾンタル・アークで左右に振りかぶった片手剣を一気に振り下ろし、ボスの側面を攻撃した。


「よし、いい感じだ!」

紀更が続けてシューティングスターを使う。レイピアを握りしめたまま、一気にボスの前に突進し、驚くほどの速度で切り込んだ。ボスがその動きに反応しようとするが、紀更の速度が速すぎて、完全に反応が遅れた。


「これなら、もっと速く!次はソニックリープ!」


紀更が声を上げながら、レイピアを突き出して空中に飛び上がる。空中で旋回しながら、ボスに向かって一気に突進。上から下への急降下攻撃が、ボスの弱点をしっかりと捉えた。


「うまくいった…!」


紀更の攻撃が決まったが、ボスもすぐに反撃を始める。巨大な爪を振り回し、地面に大きな亀裂を生じさせる。


悠希はその攻撃をすかさずバーチカル・アークで迎撃し、ボスの攻撃を切り裂こうとしたが、ボスの怒涛の攻撃に圧倒される。


「このままじゃ…!」


悠希が焦りながらも、次のスキルを使う決意を固めた。


「今だ!ソニックリープ!」


悠希は急速に飛び込み、上段から突進する。ボスが前方に爪を振りかざしてきた瞬間、悠希は空中で回避し、ボスの背後に回り込んだ。


「これで、決める!」


再び、紀更と悠希は連携し、最終決戦を迎える。

特に変わってないです

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