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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

鋼の心は高校で

作者: 骨皮 ガーリック

私が経験した高校生活の一部を抜粋してます。

 気づいたら私は男子校に入学していました。

 流れに身を任せていたら入学したのは男子校。男女比脅威の10:0 。

 高校では青春ラブコメを期待してましたが出鼻を挫かれました。と、そんなことはどうでもいいんです。


 高校生活。

 着慣れないブレザーを着込み、新しい生活が始まりました。

 中学の同級生が何人か同じ高校に入学しましたが、全員とクラスが別れてしまいました。というか私だけ別のクラスでした。

 クラスメイト、教師、全てが初めましてで緊張は一向に解れませんでした。

 クラスの所々で既にグループが出来上がっていて、昼食の時間では机を繋げてワイワイしながら食事をしていました。

 私の机は定位置のまま、一人で黒板を向いて食べる毎日。

 帰宅時は寄り道すること無く家まで直線で帰りました。

 


 体育の時間。

 二人組を作ったやつから座れという指示が出されました。

 高校生活が始まって数週間。

 私に友達がおらず話す人すらいませんでした。

 必然的に私は取り残されました。クラスの人数は奇数で、その日は休みの人がいなかったので私は最後まで立っていました。


 それを見兼ねた先生がテキトーに指名してそこの組に入れてもらえと言われ、その組に入ることになりました。

 すごく恥ずかしかったです。なんせ周りのみんなはどんどん座っていき、最後に一人取り残されるのです。そしてクラスメイトの視線が私に集まります。


 あいつ友達いないの?また一人じゃん。てか、さっさとしろよ。

 視線からそんな声が聞こえてきました。



 それから日にちが経って高校生活に慣れ始め家を出る時間が遅くなり、予鈴ギリギリに登校するようになった頃。



 体育の時間。

 いつも通り二人組を組むことになりました。組めた人達から順に座っていき、あちこちで俺とやろ。俺と組も。などといった誘いの言葉が飛び交います。


 私はそれを眺めていました。

 腕を組んで仁王立ちをしながら。さながら二人組を作るのを見守ってる先生のように堂々と。


 しばらくしてみんなが二人組を組み終え、やはり私だけがその場に立っています。

 みんなの視線が私に集まりますが何も思うことはありませんでした。ただ一つ。


 「先生。はやくどこかの二人組に私を割り込ませてくれぃ!」


 そんな視線を終始、先生に向けていました。

 クラスメイトの視線なんか気にならなくなり、クラスメイトも私に友達がいないことを承知しています。

 流水の如く、二人組に割り込む私。


 いつからでしょうか。周りの視線を気にしなくなったのは。とても過ごしやすい高校生活でした。


 三年間、体育の先生が同じで心から良かったと思いました。三年間、体育の先生には非常にお世話になりました。

 そんな高校生活でしたが意外にも楽しかったです。




 私の鋼の心はここから。

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