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キスをねだられ嫉妬が生まれ  作者: アルランド
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寿里の胸が大き過ぎてしどろもどろ。パイレーツの洗礼

「寿里は何に乗るんだ?」

「これこれこれに乗る。」パンフレットを指さしながら言う。

「またまた絶叫系」俺はそれを見て顔を引きつらせる。

俗にいうパイレーツと呼ばれる船の形をした乗り物を回転させて乗る乗り物だ。

普通に天地が入れ替わり360度回転する。

これは一見地味に見えるがかなりスリルがある。

+酔う人には、これでも回るので危険です・・・・



「これは40分待ちか」少し先ほどより短いが充分長く待つことになる。

当然その間は寿里がしっかりと俺の腕をホールドしていつも以上に身体を摺り寄せるように密着している。

寿里の場合は圧倒的に胸の感触が凄い。このパワーを受けて平常心を保つのが大変である。

「由樹兎~夢ちゃん達は撮影の為に乗らないみたいだから盛大に面白い顔してね。」

クスクス笑いながら言う。

「そんな格好悪い姿を残されたら黒歴史になるだろ。」

ここは意地でも平静を装わなうては。

二人は席に座ると手を繋いぐ。

「わくわくするね」寿里が顔を輝かせて言っている。

寿里もどうやら絶叫系が好きらしい。

大概の人は苦手だと思うのだが。

どさくさに紛れてずっと抱き着けるやつにすればよかったかなと俯きかげんで小さく寿里が呟く。

「何か言ったか?」俺は聞こえない振りをして聞いてみる。

「な・・・な・・なんでもないよ」顔を朱くして照れる寿里。


船がゆらゆらと少しづつ左右に揺れだした。

最初は全く怖くもなんともなく気持ちが良い位だ。

しかーし揺れ幅が大きくなると違う。

上に上がって落ちる時の吹き飛ばされそうな感覚と高さが怖い。

それに加えて最終的には一回転しだす。それも最高到達点で180度さかさまになって少し止まる。

そして一気に落下。そこから何周もぐるぐると船全体が円を描きながら回る。

落下が何度も繰り返されているがなんとか寿里の様子をみる位の余裕があった。

寿里は予想外にビビっているようだがっしり俺の手を握り、片手でバーを掴みたまに目を瞑ったりしている。

またまた回転攻撃を喰らいフラフラになって降りてきた。


撮影組の二人の所まで寿里を支えながらたどり着く。

「これは食べた後すぐに乗ったらダメなやつだな」俺はぼそっと呟いた。

「私も思った・・・・予想以上に怖かったよ」寿里が珍しく無邪気な感じではなくグロッキーになっている。

「二人ともばっちり撮れたよ。あんまり顔が映ってるって感じじゃないけど雰囲気はばっちり」

スマホで取った動画を見せながら夢が抱き着いて来る。

「ちょっとベンチで休憩する?」俺たち二人をみて名瑞奈が言う

ベンチに座ると名瑞奈が冷たい飲み物を買いに行ってくれた。

「おい」名瑞奈がいなくなると同時に二人は俺の横に座りぎりぎりまで身体くっつけてくる。

腕にはくっついていないが二人の顔が肩にあたり二人からいい香りがする。

目を瞑っている二人をよそに俺はしどろもどろ。

通る人があれ見てとか、うらやましいなどと話をしているのが聞こえてくる。

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