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キスをねだられ嫉妬が生まれ  作者: アルランド
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手を繋ぎながらのジェットコースター

次はジェットコースターになった。60分待ちと結構な待ちのおかげでなんとかコーヒーカップのダメージから立ち直った。

さすが大型遊園地コーヒーカップのように15分待ち程度では乗せてはくれないようだ。

ここは夢が俺のペアになってあとの二人は少し間を空けて並んでいる。

この待ち時間もアピール時間らしく。がっしりと夢に腕をホールドされている。

二人きりの時間が全然違うと名瑞奈は後ろの方でぼやいていた。


「夢は絶叫系の乗り物怖く無いの?」

「得意な方ではないけど由樹兎と乗れるならなんでもいいよ。できれば二人で観覧車が一番だけど、今日だとそれは独占しすぎになっちゃうので無理かな」

後ろを見て言った。

「俺は少し苦手なんだよね。それでも夢となら楽しめるかな」

俺にもたれかかっている夢の手を握った。

「あの二人いい雰囲気ね」寿里が後ろから二人の様子を覗きながらくやしーと言わんばかりにハンカチを噛んでひっぱっている

「次は貴方のばんなんだし、がんばればいいんじゃない」微笑みながら名瑞奈が言う


コースは鉱山の洞窟の中を疾走するような屋内型コースターになっている。

急旋回、急降下しながら最高速度75キロで疾走するらしい。

一回転やバックで走り出す、吊るされるなど恐怖を更に加える系ではないが、

なかなかのスリリングが味わえるとの事だ。

このジェットコースターの独特のゆったりカタカタ音をならし上って行くスタート。

何度味わっても股間がきゅっとなります。(男性特有の症状。男性は急降下する時もなります。)

コースターがカタカタ昇る途中に夢がぽんぽん俺を叩き、手をにぎってほしいとジェスチャーしてくる。

両手でバーにしがみ付いていた俺は左手を離し夢の手を握った。

俺たちは途中の写真撮影に写りやすいように一番前に座っている。

いや、一番前怖いんですけどと思いつつ乗っている。

最高到達点から一気に急降下すると同時に夢が繋いでいる手を上に上げる。

俺は前を見るので精一杯だが夢は笑っている。

なかなか肝が据わっている。

洞窟の薄暗い中を急旋回、急降下を繰り返し俺は絶叫しそうにながらも声を堪えてなんとか生還した。


「いやー怖かったな。片手を手放しして乗ったのは初めてだぞ。」少しよろつきながら言う

「面白かった由樹兎が」ふふふと笑いながら夢がこちらを見ている。

まさか前ではなくて横の俺をずっと見てたとか俺はそんな余裕全然なかったが。

降りる時離した手をまた夢が握り返してくる。

「ちょっとちょっともう手を離しなさいよ~」寿里が追いついてきて今度は私と由樹兎の腕に抱き着く。

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