交換条件を聞いて危ない妄想する二人
その次の日はいつも通り二人に抱き着かれて登校になっていた。
昨日の事があるから少しはテレて距離がおかれるのではと思ったのだが、
ますます酷くなっている気がする。
二人はガヤガヤと俺を間にけん制をしあっている。
「なあ登校時はこれやめない?」
「止めない」声がきっちり揃う二人。
俺を間に顔を突き合わせてガルルるるると擬声語を発する二人
「なあ・・・ちょっと歩きにくいし周りの目が気になるんでなんとか登校中は止めない。
この体制しんどいんだけど」
二人にがっちりホールドされすぎて歩きにくい。
聞く耳を持たない二人に、そうだと話しかける。
「じゃあ、登校時の抱き着きを止める代わりに少しだけ抱き着きokの時間を設けるのはどうだ。
あくまでほんの少しの時間だぞ」
念を押さないとずっと抱き着かれそうで怖い。
そういうと二人は素直に離れてもじもじしている。
これはokということでは。助かった・・・いや助かったのか・・・
二人の様子を見ていると思い詰めた表情で妄想にふけっている。
反対にやばい気がするのだが大丈夫だろうか。
「おまえら・・・ほんと・・・少しだけだぞ・・・少し」おれは慌てて訂正するように言う。
「由樹兎がそれでいいなら」寿里
「由樹兎君がいいならそれでも」夢
二人は何か思いをはせているような表情で俺を見ている。
何故か悪寒がしたのだが大丈夫だろうか。
学校でのアピール合戦のようなベタベタがなくなり程よい距離感に落ち着いている。
しかし二人が離れることは無く何かにつけて声をかけてきている。
夢はともかく、ここまで寿里までが積極的になるとは思わなかったな。
幼い頃からそんなそぶりは感じなかったのだが実は長年の思いがあったとかなのだろうか。
俺はそう思いながら離れた席に座る寿里を見る。
その目線に気づいたのかにっこり笑っている。
思わず赤くなり正面を向く。
それを見て寿里は頬を膨らましてる。




