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☀「 セロ 」もしも、マオとセロフィートが退魔師になったら……。  作者: 雪*苺
一三一日目 【 アナタは信じますか? 】
95/169

⭕ パーティ結成? 1


──*──*──*── 翌日


──*──*──*── 平安京


──*──*──*── 北地区


──*──*──*── 退魔仲介所・本部


 退魔仲介所の受け付けでづるウーインそれ(ぞれ)に依頼書を出し、受付人から依頼終了のスタンプを押してもらっている。

 づるウーインそれ(ぞれ)に受けた依頼が終了したようだ。


セロ:式神

ウーインさんはも1人で依頼を受けてます? 」


挧氤 黐音

「 そうですね。

  誰かと組んで依頼を受けた事は無いです。

  私は目が見えませんし、ほかの退魔師からも距離を取られているようですから… 」


セロ:式神

「 マオは退魔師になり立てで、右も左も分かりません。

  退魔師の先輩でもあるづる様と組んで退魔師業を覚える予定です。

  ウーインさんも一緒に組んでください 」


挧氤 黐音

「 はい?

  私もですか? 」


セロ:式神

「 以前より妖魔も強さを増し、群れて出没するようになっています。

  ウーインさんも強いですが、複数体の妖魔を相手に1人で戦うには限界があるでしょう。

  複数で組み依頼を受けた方が戦闘の効率も上がり、ラクになります。

  生存率も格段に上がりますよ。

  マオの盾になってください 」


絲腥玄武

「 セロ、本音が出ているぞ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 オレの盾になるのは式神のセロだろが!

  御免ね、ウーインさん!

  セロが失礼な事を言って…… 」


挧氤 黐音

「 あ……いや、気にしていない。

  たしかにセロ殿の言うとおりだと思います。

  最近は天下の五行軍も “ 妖魔退治に苦労している ” との噂をたび(たび)耳にします。

  事実なのか確かめようはないですが──、妖魔が日に日に強くなっているのは私もうす(うす)感じていました 」


厳蒔弓弦

ほかの退魔師達も単独行動を避ける者も出てているようだ。

  組むのはい案だと思う 」


厳蒔磨絽

ウーインさんの剣を自在に操る気功じゅつって凄いもんね!

  ウーインさんが誰かと組むなら、オレは一緒に組みたいな! 」


セロ:式神

「 ワタシのマオも組むのには賛成のようですし、如何いかがです? 」


挧氤 黐音

がたい申し出です。

  是非ともづる殿とおろ殿と組ませていただきたい 」


絲腥玄武

「 決まりだな。

  受け付けで登録してしまおう 」


厳蒔弓弦

「 そうだな。

  私が登録を済ませよう 」


 づるは受け付けの前に立ち、受付人に新たな登録を始めた。

 づるが登録をしているあいだ、マオは気功じゅつについてウーインに質問をしている。

 セロフィートも気功じゅつには興味しん(しん)のようだ。


マオ:厳蒔磨絽

「 剣を操ってギューーーンって妖魔を攻撃するの格好いよね!

  空中でクルクル回ったり、ヒュンヒュン飛ばしたりさ、つるぎまいを見てる感じで綺麗だよ!

  複数の剣が一斉に刺さるのは見応えあるよね! 」


 どうやらマオは、ウーインの気功じゅつを気に入ったようだ。

 づるウーインけんには見惚れていたしな。

 男子というのは、あのようけんが好きなのだろうか?


セロ:式神

「 素早さ,命中率は高いですね。

  単体への攻撃力も高いです。

  但し、複数を相手にした場合、攻撃力が分散されてしまいますね。

  単体に大ダメージを与えられても、複数体に対しては中ダメージにとどまってしまいます。

  攻撃力を上げる気功じゅつは使えます? 」


挧氤 黐音

「 いえ、そのようじゅつは使えません。

  残念ですが…… 」


マオ:厳蒔磨絽

「 気功じゅつでする攻撃はつるぎまいを使うんだよね?

  気功じゅつで防御するときってどうするの?

  盾とか持ってないよね? 」


挧氤 黐音

「 防御には特殊なふだを使います。

  りきを気功さつに込めると気功いんとして使えます 」


マオ:厳蒔磨絽

「 特殊なふだって? 」


挧氤 黐音

「 気功さつは、これです。

  黄色いふだあらかじめ文字を書いておきます。

  りきを込めて使います 」


絲腥玄武

「 ほぅ、じゅに似ているな 」


セロ:式神

「 陰陽師が使うじゅは白い札に黒墨で文字を書きますね。

  ウーインさんの使われる気功さつは赤墨で文字が書かれています。

  似てますけど、違いますね 」


挧氤 黐音

「 私には陰陽師が使うじゅは使えないのです。

  りきを込める事が出来ないのです。

  黄色なのはりきを込め易くする為です。

  赤字なのは私の血を混ぜた赤墨を使っています。

  これは私にしか使えない私専用の気功さつです 」


マオ:厳蒔磨絽

「 自分専用のふだを作れるなんて凄いんだね! 」


挧氤 黐音

「 功孔師はみな、自分専用の気功さつを作り、持参しています。

  悪用されるのを防ぐ為でもあります。

  ほかの気功師からすれば私の気功さつは紙屑同然なので、りきを込めても使えません。

  ふだに文字を書く時にはりきを込めますから、にんには使えません 」


セロ:式神

「 気功さつですか。

  興味深い代物です 」


 セロフィートならウーイン専用の気功さつも当然のように使えてしまえそうだな。


セロ:式神

ウーインさん、気功さつを記念に1枚、マオにいただけませんか? 」


挧氤 黐音

「 記念ですか?

  それは構いません。

  ではまお殿に1枚、お渡しください 」


セロ:式神

がとう御座います。

  額に入れて屋敷に飾らせていただきます 」


挧氤 黐音

「 がっ──額に入れるのですか?

  そんない物ではないのですが…(////)」


セロ:式神

「 気功師様から頂いた貴重品です。

  マオ、家宝にしましょうね 」


マオ:厳蒔磨絽

「 セロが欲しいだけだろ~~。

  オレをダシに使うなよな!

  まったくもう~~!

  ウーインさん、セロが無理を言って御免ね。

  大事な気功さつを分けてくれてがとう! 」


挧氤 黐音

「 ははは…。

  でも使えるし、1枚ぐらい大丈夫です 」


 どうやらセロフィートは、くマオをダシにしてウーイン専用の気功さつを手に入れたようだな。

 ほんとうに家宝にする気があるのか──、われには分からぬが気功さつなにに使う気なのやら…。

 悪事に使うような事はしないだろうが……。

 不安ではあるな。






厳蒔弓弦

「 ──待たせてしまったな。

  登録が済んだぞ。

  名札を新しく作ってもい、壁に掛けてもらえたから見てみよう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 兄さん、手続きしてくれてがとう! 」


厳蒔弓弦

「 大した事はしてない(////)」


挧氤 黐音

づる殿、任せきりで申し訳ないです。

  助かりました 」


絲腥玄武

「 新しく作られた名札は──、これだな 」


マオ:厳蒔磨絽

「 3人パーティって感じたね! 」


厳蒔弓弦

「 ぱーてぃ??

  初めて聞く言葉だな 」


マオ:厳蒔磨絽

げんさんとセロもてくれるから、5人パーティだね! 」


セロ:式神

「 マオ、手乗りキノコンも入れてください。

  それにげんさんとワタシは式神です。

  3人と3体のパーティですよ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 あっ、そっか。

  忘れちゃって御免な、キノコン 」


手乗りキノコン

「 ボクは気にしませんエリ。

  ボクはくろに徹しますエリ☆ 」

◎ 訂正しました。

  気孔 ─→ 気功

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