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☀「 セロ 」もしも、マオとセロフィートが退魔師になったら……。  作者: 雪*苺
一三〇日目 【 陰陽師と退魔師と── 】
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⭕ 久し振りの再会 2


 マオは嬉しそうに笑顔で右手を振りながら駆け寄ってる。

 マオは走るが、セロフィートは走らない。

 走るマオを見ながら歩いて近付いてている。


マオ:厳蒔磨絽

づるさ~~ん!

  げんさ~~!

  オレ──、退魔師試験に合格出来たよ!!

  晴れて退魔師になれたよ! 」


厳蒔弓弦

「 そうか──、おめでとう。

  かったな 」


絲腥玄武

「 セロがるんだ。

  不合格になるとは思ってなかったぞ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 えへへ(////)

  を作ってもらえる事になったよ!

  『 2週間い 』って言われたよ 」


厳蒔弓弦

「 そうか、それはかった。

  どんなを頼んだんだ? 」


厳蒔磨絽

「 うん、刀だよ。

  ほんそうとうかったんだけど──、職人から『 欲張るな! 』って怒られちゃったよ… 」


厳蒔弓弦

「 ははは──、そうか。

  職人はマオの強さを知らないからな。

  退魔師の階級が上がれば、職人も考えを変えて作ってくれる。

  落ち込む事はない 」


厳蒔磨絽

「 うん…。

  がとう、づるさん(////)」


 づるに励まされたマオは嬉しそうに笑顔を見せる。

 マオよ、づるとの会話が弾むのはい事だと思うが──、セロフィートの事を忘れてやしないか??


 づるも普段ならば見せないような笑顔をマオに向けているように見える。

 はたから見れば仲のい兄弟に見えなくもない。

 悪い事ではないが……、セロフィートの存在を忘れてはいけないぞ、づるよ。

 セロフィートが近付いてている事をづるに教える為、われづるそばに立ち、せきばらいをしてみるが、づるはマオしか目に入っていないのかわれせきばらいには気付かぬようだ。






セロ:式神

「 おや、初めましての方がますね。

  なたでしょう? 」


 づるへ直行したマオよりも先にセロフィートがウーインに気付いたようだ。

 紹介をしなければならないな。


絲腥玄武

「 セロ、彼はウーインだ。

  にある八角堂の中で出逢った。

  気功じゅつを扱う気孔師だ 」


セロ:式神

「 気功じゅつ

  気功師…です? 」


 セロフィートは初めて聞く単語に首を傾げている。

 われの不安が的中したのか──、セロフィートはウーインに対して興味を持ちそうだ。


挧氤

「 初めまして、ですね。

  気功師のウーイン チェインと言います。

  私の事は気軽に “ ウーイン ” と呼んでいただきたい 」


セロ:式神

「 ………………ふふふ。

  此方こちらこそ初めまして、ウーインさん。

  ワタシはげんじのまおの式神をしているセロです。

  ワタシの事も気軽に “ セロ ” と呼んでください 」


 セロフィートのと「 ふふふ 」笑いが気になる……。

 ウーインよ、セロフィートにはじゅう(じゅう)気を付けろよ?

 まぁ……無理だと思うがな……。


挧氤 黐音

「 セロ殿ですね。

  宜しくお願いします。

  セロ殿はこう(ごう)しい御方ですね 」


セロ:式神

「 ワタシが “ こう(ごう)しい ” です?

  ウーインさんはなか(なか)気配には敏感で鋭い御方のようですね 」


挧氤 黐音

「 私は盲目な分、ほかのうりょくが発達しているんです。

  その影響だと思います 」


セロ:式神

「 そうですか。

  マオ、初めましてのウーインさんへ挨拶してください 」


マオ:厳蒔磨絽

「 え?

  初めましての人って?? 」


厳蒔弓弦

「 そうだったな。

  紹介するのが遅れて済まない、ウーイン

  マオ、彼はウーインと言ってな、の八角堂の中で逢った気功師だ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 気功師??

  ──初めまして、ウーインさん。

  オレは陰陽師で今日きょう、退魔師になれたばかりのげんじのまおです!

  づるさん──、兄さんの弟だよ。

  宜しく!

  オレの事は “ マオ ” でいよ 」


挧氤 黐音

「 初めまして、まお殿。

  気功師のウーイン チェインと言います。

  私の事も気軽に “ ウーイン ” と呼んでください 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん!

  ウーインさんは両目が見えてないんだね。

  セロなら見えるように出来るよ。

  だよな、セロ 」


セロ:式神

「 先天性の障碍でなければ治せますけど、必ずしも見える事がい事とは限りませんよ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 どゆことだよ? 」


挧氤 黐音

がたい申し出ではありますが、私は現状の状態(このまま)いのです。

  慣れてしまっているので、今更両目が見えるようになったとしても戸惑うだけですので…… 」


マオ:厳蒔磨絽

「 そうなんだ…。

  ところで、気功師って初めて聞くね。

  ウーインさんも退魔師なの? 」


挧氤 黐音

「 そうです。

  《 北地区 》にある退魔仲介所本部に登録しています 」


マオ:厳蒔磨絽

「 へぇ、そうなんだ?

  オレも兄さんと同じ《 北地区 》の退魔仲介所に登録してもらったんだ! 」


絲腥玄武

「 同業者が3人も集まると賑やかだな 」


セロ:式神

づるさんとげんさんは依頼中です? 」


厳蒔弓弦

「 いや、依頼は解決済みだ。

  報告する為に退魔仲介所へ戻る所だな 」


マオ:厳蒔磨絽

「 じゃあさ、セロの── 」


セロ:式神

「 同伴しましょう。

  からなんかんぐらいです? 」


厳蒔弓弦

「 妖魔を相手にするからな──。

  片道3時間ほとだな 」


セロ:式神

「 日が暮れる前にはざん出来そうですね 」


マオ:厳蒔磨絽

「{ セロ──、なんで転移魔法を使わないんだよ?

   転移魔法を使えばぐだろ }」


セロ:式神

「{ マオのお馬鹿さん。

   ウーインさんがるでしょうに。

   転移魔法は当分、使いません }」


マオ:厳蒔磨絽

「{ あ……そっか。

   でもさ、ウーインさんは目が見えないんだし、別にいんじゃないのか? }」


セロ:式神

「{ ふふふ…。

   マオもまだ(まだ)ですね♪ }」


マオ:厳蒔磨絽

「{ なんで嬉しそうなんだよ! }」


 セロフィートとマオが2人で内緒話をしているようだが、マオは表情がゆたか過ぎるな。

 なにをセロフィートと話しているのか知らぬが、見ていて微笑ましい限りだ。


 づるも表情がコロコロと変わるマオを見て、可笑しそうに笑っている。

 マオと仲が過ぎるセロフィートに対して嫉妬はしていないようだ。


──*──*──*── 山中・野営


 日が暮れる前にざんが出来なかった事もあり、さんちゅうで野営をする事となった。


 セロフィートが周囲を見張り、キノコン,づる,マオがゆうの料理を作った。

 今は焚き火を囲んで楽しい食事中だ。

 マオとセロフィートがると食事が賑やかになるな。


マオ:厳蒔磨絽

「 セロぉ~~!

  セロはオレの式神だろ!

  ウーインさんに世話焼き過ぎじゃないか? 」


セロ:式神

「 世話なんて焼いてません。

  ワタシは純粋にウーインさんと仲良くなりたいだけです 」


マオ:厳蒔磨絽

「 仲良くぅ?

  く言うよ!

  気功師だの気功じゅつが気になって、スイッチが入っちゃってるだけだろ!

  ウーインさんに近過ぎるよ! 」


厳蒔弓弦

「 セロ、マオを過ぎではないか? 」


セロ:式神

「 おや、そんなふうに見えます?

  心外です♪ 」


 はぁ……。

 セロフィートは明らかにマオを面白がっているな。

 マオも大変だな。

 賑やかで楽しい食事はい。


 キノコンは率先して後片付けを始めている。

 セロフィートがるからか、心無しか嬉しそうだ。

 うむ、どんなに見てもキノコンの可愛いさには飽きないな! ←─ カオスな現状から現実逃避中

◎ 自称「 弓弦の妻 」を名乗るミカトのライバル的な存在として挧氤を登場させてみたのですが、ミカトと絡む事があるのか……。

  絡めれるように頑張ろうと思います。


◎ 訂正しました。

  気孔 ─→ 気功

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