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☀「 セロ 」もしも、マオとセロフィートが退魔師になったら……。  作者: 雪*苺
一三〇日目 【 陰陽師と退魔師と── 】
92/169

✒ 魔具職人に魔具を依頼する


──*──*──*── 魔具工房


マオ:厳蒔磨絽

工房があるのか? 」


セロ:式神

「 先へ進んでみましょう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん… 」


 工房の中は意外に広くて、武器によって工房が分かれているみたいだ。

 オレは刀を作ってほしいから刀の工房を探さないといけない。


 オレ以外にも退魔師が結構て、工房の中を歩いている。

 の手入れやメンテナンスにてるのかな?


 づるさんが言ってたけど、簡単な手入れなら自分で出来るけど、長く大事に使うなら最低でも1ヵ月に1回は職人にメンテナンスを頼む必要があるみたいだ。

 メンテナンス代は結構たかく付くらしい。


セロ:式神

「 ──マオ、ありました。

  刀の工房です。

  入ります? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん! 」 


 オレはセロと一緒にセロが見付けてくれた刀の工房の中へ入る事にした。


──*──*──*── 刀工房


 工房の中へ入ると大勢の女性が作業に打ち込んでいる。

 女の職人もるんだ?

 職人だから、むっさい男ばっかりだと思ってた。


セロ:式神

「 御免ください 」


魔具職人

「 あん?

  誰だいアンタ

  はガキのる場所じゃないよ。

  帰んな 」


セロ:式神

の依頼にました 」


魔具職人

の依頼だってぇ?

  冗談なら寝て言いな!

  こちとら寝言を聞いてる暇はないんだ! 」


セロ:式神

「 マオ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん──、初めまして。

  オレはげんじのまおです。

  陰陽師で──、今日きょう退魔師試験に合格して、退魔師になりました。

  これが証拠の──退魔師免許証と使用許可証です 」


魔具職人

「 へぇ?

  こりゃ、驚いたねぇ!

  たしかに本物だ。

  げんじのまおねぇ……。

  げんじのづると知り合いかい? 」


マオ:厳蒔磨絽

げんじのづるはオレの兄さんだよ!

  職人さんは兄さんを知ってるの? 」


魔具職人

げんじのづるは有名だからねぇ!

  退魔師で弓使いなんて、彼奴アイツぐらいだよ。

  らいの弓は職人のおさだった偏屈ジジイの遺作なんだ。

  あんな不気味で気味の悪い弓を扱える退魔師も彼奴アイツぐらいだろうねぇ。

  い男ではあるんだが、誰も近付きたがりゃしないよ! 」


マオ:厳蒔磨絽

「 …………酷い言われようなんだけど…。

  たしかにらいの弓は不気味だし、しょく悪いし、まが(まが)しくて気味の悪い弓だけど……兄さんは至って普通だよ 」


魔具職人

「 アンタも言う口だねぇ! 」


セロ:式神

「 職人さん、マオの為に刀を作ってください 」


マオ:厳蒔磨絽

「 お願いします!

  出来ればそうとういんだけど…… 」


魔具職人

そうとうだって?

  馬鹿を言うんじゃないよ!

  2本も欲張るんじゃないよ。

  1本でにしときな! 」


マオ:厳蒔磨絽

「 はい~~…… 」


魔具職人

「 出来上がるのは2週間後だ。

  2週間後にな 」


マオ:厳蒔磨絽

「 えっ…… 」


魔具職人

「 『 えっ 』じゃないよ!

  ほらほら、用事が済んだなら帰った帰った! 」


 オレとセロは女性の職人に言われて、強引に刀工房から追い出された。


マオ:厳蒔磨絽

「 はぁ……。

  取り付く暇もなかったな…… 」


セロ:式神

「 それだけ忙しいのでしょう。

  作ってもらえるようですし、かったですね 」


マオ:厳蒔磨絽

「 まぁな~~。

  2週間後かぁ。

  2週間もなにしてような? 」


セロ:式神

「 陰陽師として依頼でも受けます? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 陰陽師としてか……。

  陰陽師ってさ、どうやって依頼を受けるんだろうな? 」


セロ:式神

げんさんに聞いてみます? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 そうだな。

  づるさんにも退魔師試験を合格した事を伝えたいしな!

  今はるのかな? 」


セロ:式神

「 転移してみましょうか 」


マオ:厳蒔磨絽

「 そだな。

  づるさんとげんさんの場所が分かるのか? 」


セロ:式神

「 キノコンを同伴させてますし、居場所なら把握してます 」


マオ:厳蒔磨絽

「 同伴?

  させてたっけ?

  キノコンの姿なんて見てなかったけど? 」


セロ:式神

「 手乗りキノコンにサポートさせてます 」


マオ:厳蒔磨絽

「 手乗りキノコン?

  くぅ~~~~きっと可愛いんだろうなぁ~~♥️♥️ 」


セロ:式神

「 行くとしましょう 」


 セロと一緒に工房から出て、退魔仲介所を出たら、ひとの無い場所へ移動した。

 セロが転移魔法を発動してくれる。

 づるさんとげんさんと会うのは久し振りだよな。

 元気にしてるかな~~?

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