⭕ マッチ売りの妖かし 4
──*──*──*── 巣穴
化け狸
「 ──此処がオイラの巣穴だ!
弟妹を呼んで来るから待ってろ! 」
マオ:厳蒔磨絽
「 何で上から目線で偉そうに言うんだよ… 」
セロ:式神
「 待っていましょう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 うん…。
それにしたって、こんな所に狸の巣穴があるなんてな~~。
他にも穴が有るけど、全部が巣穴なのかな? 」
セロ:式神
「 そうでもないでしょう。
動物の気配が無いですし、騙し穴かも知れません 」
マオ:厳蒔磨絽
「 騙し穴?
本当の巣穴を隠す為に作ったって事か。
狸って意外と賢いんだな 」
セロ:式神
「 人間に化けれる狸ですし、知能は高いのでしょう。
賢くなければ、人間を騙せませんし 」
マオ:厳蒔磨絽
「 それもそうか… 」
セロと話していると化け狸が巣穴から出て来た。
化け狸
「 ──待たせたな。
オイラの弟妹達だ 」
巣穴から出て来たのは、可愛い子狸が8匹だ。
マオ:厳蒔磨絽
「 ──っ、可愛いな(////)」
化け狸
「 化けれるのは未だオイラだけなんだ… 」
セロ:式神
「 此処は子狸だけで暮らすには危険ですな場所です。
厳蒔屋敷の敷地内へ巣穴ごと転移させるとしましょう 」
化け狸
「 てんい??
何をするんだ? 」
セロ:式神
「 巣穴ごと、安全な場所へ引っ越しします。
其処なら妖魔から人間からも襲われる危険はないです。
伸び伸びと暮らせますし、安心して化ける練習も出来ます 」
化け狸
「 そんな場所があるのか? 」
セロ:式神
「 池には河童が暮らしてます。
妖かし同士、仲良くしてください 」
化け狸
「 河童?
近くに水辺があるのか?
助かるぞ! 」
セロが転移魔法を発動させると化け狸の兄弟妹と巣穴が消えた。
マオ:厳蒔磨絽
「 屋敷に妖かしが増えちゃったな… 」
セロ:式神
「 保護した子供達には妖かしに慣れてもらった方が良いです。
幼い頃から触れ合わせる事で、妖かしに対する偏見や差別感情,畏怖の念も多少は減らせるでしょう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 セロ……。
ちゃんと保護する子供達の事を考えてるんだな! 」
セロ:式神
「 ふふふ。
さて──、化け狸の死体を用意して、退魔仲介所へ戻りましょう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 化け狸の抜け殻か……。
どのぐらいの大きさにするんだ? 」
セロ:式神
「 人間に化ける狸ですし、大きな狸にしましょう。
パンダぐらいは欲しいですね 」
マオ:厳蒔磨絽
「 パンダかぁ。
結構なデカさあるよな 」
セロ:式神
「 抜け殻はキノコンに運ばせます 」
セロは2体分の化け狸の死体を〈 テフ 〉で構成した。
転移召喚されたキノコンが、化
セロが≪ 里 ≫の近
──*──*──*── 里
──*──*──*── 退魔仲介所
マオ:厳蒔磨絽
「 ──と言うわけで、蔕
人間の少女に化
精気を吸い取るだけじゃなくて、金品も奪っていた事を白状したよ。
金品を回収する事は出来なかったけど──、代わりに2体の化
これで蔕
同じような事が起きないように、蔕
オレはセロと相談して、“ マッチ売りの妖
嘘も方便って言うし、実際に蔕
化
駘
キノコンの茶屋が有名になれば、妖魔も出て来
受付人
「 まさか化
未
然
頭が良
マオ:厳蒔磨絽
「 季節は売り物じゃないから、化
受付人
「 え?
あぁ……ははは!
春は春でも季節の春じゃないよ!
まぁね…知らないなら無理して知る必要もないよ。
別に知らなくても困らない事だからね!。
じゃあ、スタンプを押すね 」
マオ:厳蒔磨絽
「 うん、有
受付人
「 試験候補の依頼を受けている最中だったよね。
後
マオ:厳蒔磨絽
「 3件だよ。
今ので5件目だったんだ 」
受付人
「 もうかい?
試験依頼を終えて未
たったの2日で候補依頼を5件も解決させるなんて凄いな 」
マオ:厳蒔磨絽
「 えへへ(////)
セロのお蔭なんだ。
セロがピューンって移動してくれるから、移動に時間が掛からないんだ 」
受付人
「 へぇ、君
流
陰陽院で働いている陰陽師にも居
マオ:厳蒔磨絽
「 えへへ(////)
そうかな~~(////)」
受付人
「 何
噂では帝
“ 神隠しに遭った ” とか “ 妖魔に連れ去られた ” とか色
マオ:厳蒔磨絽
「 へぇ~~、帝
誘拐なら金銭目的かも知れないよな? 」
セロ:式神
「 人間の仕業なら──でしょう。
妖魔は身代金を要求したりしませんし 」
マオ:厳蒔磨絽
「 だよな~~。
妖魔,妖
人間は餌認定されてるから秒で喰
未
15男坊様に人質としての利用価値があるなら、誘拐犯人に直
人間が犯人だって願うしかないかな~~ 」
受付人
「 あの15男坊様に利用価値なんて有るとは到底思えないけどね……。
生きた状態で見付かってほしいとは思うよ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 誘拐事件が起こるなんて≪ 平安京 ≫も物騒だよな。
意外と治安って悪いのかな? 」
受付人
「 ≪ 平安京 ≫には検
マオ:厳蒔磨絽
「 検
受付人
「 誰でもなれる職業ではないよ。
剣術が得意な武士や武術が得意な武道家が多いかな。
治安を守るんだから、腕っぷしが強くないと話
セロ:式神
「 マオにも出来そうですね 」
マオ:厳蒔磨絽
「 あははっ、そうだな! 」
オレは受付人とキノコンに別れを告げるとセロと一緒に退魔仲介所を出た。
マオ:厳蒔磨絽
「 セロ、この後
6件目の依頼を受けるにしても日が暮れてるからさ 」
セロ:式神
「 山小屋で一泊しましょう。
6件目以降の依頼に関しては、山小屋で資料を確認しながら順番を決めるとしましょう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そうだな~~。
キノコンの手作り料理を食べて癒やされよ~~ 」
セロが転移魔法を発動してくれる。
キノコンに管理を任せている山小屋へGOだ!!
◎ 訂正しました。
金銭目的かもしれないよな ─→ 金銭目的かも知れないよな




