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☀「 セロ 」もしも、マオとセロフィートが退魔師になったら……。  作者: 雪*苺
一二〇日目 【 続・試験候補依頼の依頼 】
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⭕ マッチ売りの妖かし 4


──*──*──*── 巣穴


化け狸

「 ──がオイラの巣穴だ!

  ていまいを呼んでるから待ってろ! 」 


マオ:厳蒔磨絽

なんで上から目線で偉そうに言うんだよ… 」


セロ:式神

「 待っていましょう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん…。

  それにしたって、こんな所に狸の巣穴があるなんてな~~。

  ほかにも穴が有るけど、全部が巣穴なのかな? 」


セロ:式神

「 そうでもないでしょう。

  動物の気配が無いですし、騙し穴かも知れません 」


マオ:厳蒔磨絽

「 騙し穴?

  ほんの巣穴を隠す為に作ったって事か。

  狸って意外と賢いんだな 」


セロ:式神

「 人間にけれる狸ですし、知能は高いのでしょう。

  賢くなければ、人間を騙せませんし 」


マオ:厳蒔磨絽

「 それもそうか… 」


 セロと話しているとだぬきが巣穴から出てた。


化け狸

「 ──待たせたな。

  オイラのていまい達だ 」


 巣穴から出てたのは、可愛いだぬきが8匹だ。


マオ:厳蒔磨絽

「 ──っ、可愛いな(////)」


化け狸

けれるのはだオイラだけなんだ… 」


セロ:式神

だぬきだけで暮らすには危険ですな場所です。

  げんじの屋敷の敷地内へ巣穴ごと転移させるとしましょう 」


化け狸

「 てんい??

  なにをするんだ? 」


セロ:式神

「 巣穴ごと、安全な場所へ引っ越しします。

  なら妖魔から人間からも襲われる危険はないです。

  伸び伸びと暮らせますし、安心してける練習も出来ます 」


化け狸

「 そんな場所があるのか? 」


セロ:式神

「 池には河童が暮らしてます。

  あやかし同士、仲良くしてください 」


化け狸

「 河童?

  近くにみずがあるのか?

  助かるぞ! 」


 セロが転移魔法を発動させるとだぬき兄弟妹きょうだいと巣穴が消えた。


マオ:厳蒔磨絽

「 屋敷にあやかしが増えちゃったな… 」


セロ:式神

「 保護した子供達にはあやかしに慣れてもらった方がいです。

  幼い頃かられ合わせる事で、あやかしに対する偏見や差別感情,畏怖の念も多少は減らせるでしょう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 セロ……。

  ちゃんと保護する子供達の事を考えてるんだな! 」


セロ:式神

「 ふふふ。

  さて──、だぬき死体(抜け殻)を用意して、退魔仲介所へ戻りましょう 」


マオ:厳蒔磨絽

だぬきの抜け殻か……。

  どのぐらいの大きさにするんだ? 」


セロ:式神

「 人間にける狸ですし、大きな狸にしましょう。

  パンダぐらいは欲しいですね 」


マオ:厳蒔磨絽

「 パンダかぁ。

  結構なデカさあるよな 」


セロ:式神

「 抜け殻はキノコンに運ばせます 」


 セロは2体分のだぬき死体(抜け殻)を〈 (原質)(みなもと) 〉で構成した。

 転移召喚されたキノコンが、だぬき死体(抜け殻)を入れた大きな布袋を運んでくれるようだ。


 セロが≪ 里 ≫のきんぺんへ転移魔法を発動してくれた。


──*──*──*── 里


──*──*──*── 退魔仲介所


マオ:厳蒔磨絽

「 ──と言うわけで、てい街道に出没していた “ マッチ売りのあやかし ” の正体はだぬきだったんだ。

  人間の少女にけては、男を茂みに誘い込んで、━━━を━━━して━━━で━━━を━━━していたんだ。

  精気を吸い取るだけじゃなくて、金品も奪っていた事を白状したよ。

  金品を回収する事は出来なかったけど──、代わりに2体のだぬきを退治してたんだ。

  これでてい街道に “ マッチ売りのあやかし ” が出没する事もなくなったよ。

  同じような事が起きないように、てい街道に暫くのあいだ式神キノコンに見張りを任せる事にしたし、大丈夫だと思うよ 」


 オレはセロと相談して、“ マッチ売りのあやかし ” を退治してないけど、正体を突きめて “ だぬきを退治した ” って事を受付人へ報告した。

 嘘も方便って言うし、実際にてい街道に “ マッチ売りのあやかし ” が出没する事はないんだから、嘘をいたって構いやしないだろう。

 だぬきさま(さま)だな!


 だいてい街道と同様にてい街道の見張りを役をキノコンに任せてたし、なんの心配もない。

 キノコンの茶屋が有名になれば、妖魔も出てづらくなるだろう。


受付人

「 まさかだぬきの仕業だったとはな……。

  たんだな…。

  しかし、人間の少女にけて “ 春を売るフリ ” をして襲っていたとは……。

  頭がいな… 」


マオ:厳蒔磨絽

「 季節は売り物じゃないから、だぬきにも売れないんじゃないの? 」


受付人

「 え?

  あぁ……ははは!

  春は春でも季節の春じゃないよ!

  まぁね…知らないなら無理して知る必要もないよ。

  別に知らなくても困らない事だからね!。

  じゃあ、スタンプを押すね 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん、がとう 」


受付人

「 試験候補の依頼を受けている最中だったよね。

  あとなんけん残っているんだい? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 3件だよ。

  今ので5件目だったんだ 」


受付人

「 もうかい?

  試験依頼を終えてだ2日しか経ってない筈なのに?

  たったの2日で候補依頼を5件も解決させるなんて凄いな 」


マオ:厳蒔磨絽

「 えへへ(////)

  セロのお蔭なんだ。

  セロがピューンって移動してくれるから、移動に時間が掛からないんだ 」


受付人

「 へぇ、きみの式神は凄いねぇ。

  りゅうちょうに言葉を話せる式神って珍しいんだよ。

  陰陽院で働いている陰陽師にもないんじゃないかな? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 えへへ(////)

  そうかな~~(////)」


受付人

なにはともあれ、陰陽院の陰陽師達に目を付けられないよう気を付ける事だよ。

  噂ではみかどじっ、15男坊様が行方知れずとなっていて、騒ぎになっているそうだからね。

  “ 神隠しに遭った ” とか “ 妖魔に連れ去られた ” とかいろ(いろ)と噂されているそうだからね 」


マオ:厳蒔磨絽

「 へぇ~~、みかとの子供がね…。

  誘拐なら金銭目的かも知れないよな? 」


セロ:式神

「 人間の仕業なら──でしょう。

  妖魔は身代金を要求したりしませんし 」


マオ:厳蒔磨絽

「 だよな~~。

  妖魔,あやかし,もの,妖怪,怪異,異形とかの仕業だったら、生きてないかもだな。

  人間は餌認定されてるから秒でわれちゃうもん。

  だ人間が犯人の方が生存率は高いし、希望は持てるよ。

  15男坊様に人質としての利用価値があるなら、誘拐犯人にぐ殺されたりしないと思うし…。

  人間が犯人だって願うしかないかな~~ 」


受付人

「 あの15男坊様に利用価値なんて有るとは到底思えないけどね……。

  生きた状態で見付かってほしいとは思うよ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 誘拐事件が起こるなんて≪ 平安京 ≫も物騒だよな。

  意外と治安って悪いのかな? 」


受付人

「 ≪ 平安京 ≫には使るから、治安が悪いって事はないと思うけどね… 」


マオ:厳蒔磨絽

使って強いの? 」


受付人

「 誰でもなれる職業ではないよ。

  剣術が得意な武士や武術が得意な武道家が多いかな。

  治安を守るんだから、腕っぷしが強くないとはなしにならないからね 」


セロ:式神

「 マオにも出来そうですね 」


マオ:厳蒔磨絽

「 あははっ、そうだな! 」


 オレは受付人とキノコンに別れを告げるとセロと一緒に退魔仲介所を出た。


マオ:厳蒔磨絽

「 セロ、このあとどうしようか。

  6件目の依頼を受けるにしても日が暮れてるからさ 」


セロ:式神

「 山小屋で一泊しましょう。

  6件目以降の依頼に関しては、山小屋で資料を確認しながら順番を決めるとしましょう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 そうだな~~。

  キノコンの手作り料理を食べて癒やされよ~~ 」


 セロが転移魔法を発動してくれる。

 キノコンに管理を任せている山小屋へGOだ!!

◎ 訂正しました。

  金銭目的かもしれないよな ─→ 金銭目的かも知れないよな

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