✒ マッチ売りの妖かし 1
──*──*──*── 村落
──*──*──*── 退魔仲介所
≪ 村落 ≫に到着したら、退魔仲介所へ入って諸々以下省略────。
マオ:厳蒔磨絽
「 ──今回の依頼は色々と厳しかったけど、無事に解決させる事が出来て、一安心だよ~~。
取り敢えず、駘鼎街道にはオレの式神を見張り役に置いて来たから、“ 手蹴手蹴 ” みたいな厄介な怪異が出没したら片付けるように指示も出しといたよ。
当分の間は安全に駘鼎街道を利用する事が出来ると思うよ 」
受付人
「 そうかい!
磨絽君の式神になら安心して駘鼎街道の見張りも任せられるよ。
磨絽君の式神は良く気が利いてくれるし、痒い所にも的確に手が届くから人手不足の退魔仲介所には是非とも1体は置いてほしいねぇ! 」
キノコン
「 お褒めいただき有り難う御座いますエリ。
お役に立てれて嬉しいですエリ 」
受付人
「 作業内容を覚えるのが早いし、作業は丁寧だし、謙虚で腰も低くて、誰にでも分け隔てなく親切に接してくれるんだよ。
困っている村人の相談相手になってくれたり、壊れた道具の修理までしてくれて──、村人達も助かってるんだよ。
子供にも年寄りにも大人気だよ!
村人から敬遠されていた退魔仲介所が憩いの場になっちゃいそうで困っちゃうよ(////)」
マオ:厳蒔磨絽
「 キノコンは村人達と上手い事、良好な関係を築けてるみたいだな。
流石、キノコンだな!
可愛いだけじゃないよ!! 」
キノコン
「 ボクも村人さん達が好きになりましたエリ~~。
元気な御馳走がいっぱい居て心が弾みますエリ♥️ 」
マオ:厳蒔磨絽
「{ た、喰べるなよ!
呉々も喰べるなよ! }」
キノコン
「{ セロ様から御許しが出てないので、喰べませんエリ!
ちゃんと弁えてますエリ★ }」
マオ:厳蒔磨絽
「 そ…そうか?
それなら良いんだ…… 」
オレは思わず笑顔を引き吊らせてしまった。
チラッと横目でセロを見ると、セロはニコニコ笑顔で微笑んでいるだけだ。
セロが命令を下したら、退魔仲介所で手伝いをしているキノコン達は、迷わず人間を襲って喰べ始めてしまうんだろう。
そうならないように、セロには重々に頼んどかないといない。
聞いてくれる保証はないけどな~~。
今は、キノコンが村人達と上手く打ち解けれているから良しとしよう!
マオ:厳蒔磨絽
「 そっか……≪ 村落 ≫には憩いの場になりそうな場所が未だ無いんだな。
どうせならさ、足湯に浸かりながら団欒の出来る場所を作ったらどうかな? 」
セロ:式神
「 良い案ですね。
キノコン、村長さんや村人さん達と相談して、必要ならば憩いの場を建てておあげなさい。
{ ≪ 村落 ≫へ貢献すれば、お前への依存度が上がります。
村長となり≪ 村落 ≫を手中へ治める為にも、村人達の役に立ち、喜ばれる事を積み重ねなさい }」
キノコン
「{ 心得ていますエリ。
この≪ 村落 ≫をセロ様へ献上する為に──、誠心誠意,真心を込めて頑張りますエリ! }」
セロ:式神
「{ お前の働きには期待してます。
ワタシに≪ 村落 ≫を献上する日を心待ちにしています。
精進なさい }」
キノコン
「{ 有り難き御言葉ですエリぃ~~~~(////)
セロ様の御期待に必ずや御応えさせていただきますエリ!! }」
キノコンは百面相も可愛いな~~(////)
心が和んでほんわかするよ(////)
セロ:式神
「 マオ、次の依頼は何にします? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そうだな~~。
【 マッチを売る妖かしを何とかしてほしい 】にしようか? 」
セロ:式神
「 マッチを売る妖かし…です? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 マッチを売る?
“ マッチ売りの少女 ” みたいだな~~。
マッチなんて有るんだ? 」
セロ:式神
「 火打ち式発火法,まいぎり式発火法が有ります。
マッチは近代的な代物です。
“ マッチ ” という言葉が、この≪ 島国 ≫で使われるのは些か奇妙です 」
マオ:厳蒔磨絽
「 確かにな。
この時代の人間が “ マッチ ” なんて画期的で便利な着火アイテムを発明して売るなんて考え難いよな?
金に変わる金のタマゴ的な “ マッチ ” を妖かしが売るかな?
“ 妖かし ” ってのも気になるし、“ マッチを売る妖かし ” が出没する場所へ行ってみよう! 」
セロ:式神
「 ──資料には “ 蔕久保街道に出没する ” と書かれてます。
近くには≪ 里 ≫があります。
蔕久保街道は人の往来の多い街道のようです 」
マオ:厳蒔磨絽
「 よ~~し、≪ 里 ≫にある退魔仲介所へ寄ってから、蔕久保街道へ行こう! 」
セロ:式神
「 はいはい 」
オレはセロと一緒に退魔仲介所を出ると≪ 村落 ≫を出る。
セロが転移魔法を発動してくれるから、蔕久保街道に近い≪ 里 ≫へは一瞬だ。
──*──*──*── 里
──*──*──*── 退魔仲介所
退魔仲介所へ立ち寄ったオレとセロは以下省略────。
受付人に頼んだら、キノコンを退魔仲介所に住み込みで置いてもらえる事になった。
寸なり承諾されるなんて、一寸出来過ぎてるような気もするけど、キノコンが≪ 里 ≫の頼れるマスコットキャラになるのは間違いないだろう。
マオ:厳蒔磨絽
「 ──スタンプも押してもらえたし、行って来ます! 」
キノコン
「 行ってらっしゃいませエリ 」
受付人
「 呉々も無理しないようにな! 」
可愛い癒し系なキノコンと心配性な受付人に見送られながら、オレとセロは退魔仲介所を出た。
≪ 里 ≫も出て、目的地の “ 蔕久保街道 ” へ向かったんだ!
──*──*──*── 蔕久保街道
マオ:厳蒔磨絽
「 此処が “ 蔕久保街道 “ か──。
確かに人の往来が多い街道だな。
“ 駘鼎街道 ” とは大違いだよ 」
セロ:式神
「 駘鼎街道は妖魔が出ると言われてましたし、かなり死人も出てました。
利用者が少ないのは仕方無い事です 」
マオ:厳蒔磨絽
「 実体のある妖かしよりも実体のない妖魔の方が恐れられてるんだな。
蔕久保街道には死人が出たって情報は? 」
セロ:式神
「 ないですね。
“ 手蹴手蹴 ” より危険性は低そうです 」
マオ:厳蒔磨絽
「 本当に低けりゃ良いけどな!
“ マッチ売りの妖かし ” が出没する時間帯って何時なんだ? 」
セロ:式神
「 曇天ですね。
“ 今にも雨が降り出しそうな天候時に出没する ” と書かれてます 」
マオ:厳蒔磨絽
「 曇天ねぇ……。
雨なんて、ポツリともしなさそうな天気じゃんか。
こんな曇りもしなさそうな天気の良い日には、“ マッチ売りの妖かし ” は出て来ないじゃんか。
他の依頼を先に片付けるか? 」
セロ:式神
「 雨なら古代魔法で誤魔化せます。
天候を操る事は出来ませんけど──、水魔法で雨のように降らせます 」
マオ:厳蒔磨絽
「 天候を偽造するわけか。
セロなら朝飯前だよな~~。
出て来るかな? 」
セロ:式神
「 人が利用してますから、周辺を暗くは出来ません。
天泣ですね 」
マオ:厳蒔磨絽
「 天泣?? 」
セロ:式神
「 狐の嫁入りです 」
マオ:厳蒔磨絽
「 お天気雨って事か。
妖かしが出て来てくれるか微妙だな…… 」
セロ:式神
「 物は試しです。
あの木に隠れて様子を見るとしょう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 分かったよ。
セロ──、頼むな! 」
お地蔵様が横に4体並んでいる右横に生えている木の裏へ移動して姿を隠したら、セロが古代魔法を発動してくれた。
晴れていた上空に雲が集まって来て、雨が降り出した。
突如、雨が降り出した事で、蔕久保街道を利用していた人達が足早に駆け出し始めた。
雨に濡れないように蔕久保街道から離れて行く。
マオ:厳蒔磨絽
「 雨を降らせた所為で利用者がどんどん居なくなるじゃんか!
これじゃあ、誰も居なくなっちゃうんじゃないかよ! 」
セロ:式神
「 その時はマオが身体を張って、“ マッチ売りの妖かし ” と対峙すれば良いです 」
マオ:厳蒔磨絽
「 また、オレかよ!
“ マッチ売りの妖かし ” を退治する時はキノコンに任せるからな! 」
セロ:式神
「 好きにしてください 」
オレはセロと一緒に暫くの間、“ マッチ売りの妖かし ” が来るのを待ち続けた。
◎ 訂正しました。
≪ 村長 ≫ ─→ ≪ 村落 ≫




