✒ 不眠の呪いを掛けた妖魔 4
──*──*──*── 退魔仲介所
隔離屋敷から出て、退魔仲介所に到着したオレはセロと一緒に退魔仲介所に入る。
依頼人に依頼を解決させた事を伝えて、依頼書を出すとスタンプを押して貰えた。
セロの提案で、隔離屋敷の持ち主でもある依頼主── キノコンの資料で判明済み ──から、依頼を解決させた御礼に手放す予定だった隔離屋敷を譲り受けた──っていう有り得なさそうな嘘八百を受付人に吹き込んだ。
嘘だって事がバレないようにセロが〈 テフ 〉で構成した正真正銘の証明書を受付人に見せて信じ込ませる。
完全に悪人のする事じゃんかよ。
嘘っぱちを信じてくれた受付人に、屋敷を旅館に改装する事を伝える。
天然温泉と美
退魔仲介所に登録している退魔師なら誰でも利用してもらえるように、キノコンにも宣伝をしてもらう事にした。
マオ:厳蒔磨絽
「 キノコンも旅館と呉服屋の宣伝、頼むな~~ 」
キノコン
「 お任せくださいませエリ!
確
旅館と一緒に呉服屋も開業するみたいだから、呉服屋の宣伝も頼んどかないとな!
平安貴族や平民に着物が受け入れられるのか分からないけど、セロは着易くて動き易い浴衣を普段着ように販売させる予定らしい。
まぁ、何でも良
どうせ〈 テ
マオ:厳蒔磨絽
「 じゃあ、次の依頼だな。
う~んと……、【 街道を歩いていると上半身の妖魔に追い掛けられる事件が多発している。
下半身を無くした被害者の死体が発見されている。
妖魔を退治してほしい 】にしようか 」
セロ:式神
「 下半身を狙う上半身の妖魔…です?
また変わった妖魔です 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そ…そうだな……。
人間の下半身を狙って、どうするんだろうな? 」
受付人
「 あぁ、その事件を起こしている妖魔は、退魔師の間
死人も出てますからね、『 試験依頼にするには危険だろう 』って判断され候補から外
マオ:厳蒔磨絽
「 確
てけてけ…って聞いた事ある名前だな?
何
セロ:式神
「 都市伝説の1つでしたね。
“ 妖怪テケテケ ” の事でしょう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 あぁ~~……なんか見たかも!
確
おかっぱの黒髪を振り乱しながら、耳まで裂けた大きな口を開けて、『 下半身を返せぇぇぇ!! 』って物凄い恐い形相でほ
両手を器用に動かして、物凄い速さで這
セロ:式神
「 良
トラック事故ではなく、踏み切り事故ですけど。
電車に轢かれて亡くなった女子学生がモデルになっていた筈です 」
マオ:厳蒔磨絽
「 電車か~~。
上半身と下半身が真っ二つに千
可哀想な死に方だと思うけど、オレが嫌
──依頼書に書かれてる妖魔の “ 手
何
セロ:式神
「 資料によれば──、発達した丈夫な両手を器用に動かし、手を蹴るようして追い掛けて来
マオ:厳蒔磨絽
「 こわっ!
やっぱり両手を動かして追い掛けて来
セロ:式神
「 何
何
解明のし甲
マオ:厳蒔磨絽
「 手
益
セロ:式神
「 先ずは行ってみましょう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 だよな。
えぇ~~と “ 手
退魔仲介所を出て、≪ 集落 ≫を出たら、セロが転移魔法を発動してくれた。




