✒ カチカチ山の原因解明に挑め! 3
あっ──、“ お手並み拝見 ” は一寸意味が違ったかな?
あははは~~とか思いながら見ていると、逃げられない御馳走横取り野郎が容赦なく大木に吸い込まれ始めた。
その瞬間、カチカチと言う音が鳴り始めたんだ。
マオ:厳蒔磨絽
「 ──鳴り始めた?!
どゆこと?? 」
セロ:式神
「 どうやら、この “ カチカチ ” と鳴る音の原因は──、大木が食事を取っている時に発せられる音だったようですね 」
マオ:厳蒔磨絽
「 なんて言ってる間に御馳走横取り野郎が完全に吸い込まれてる!
顔がみるみる内に大木の幹に一体化を始めてる! 」
セロ:式神
「 取り込んだ生き物から栄養を得る間、“ カチカチ ” と鳴り続けるようです。
何とも面白い樹です 」
マオ:厳蒔磨絽
「 セロ、興味持っちゃったみたいだな… 」
セロ:式神
「 〈 テフ 〉で構成しても抜け殻しか手に入りませんし、このまま〈 創造主
マオ:厳蒔磨絽
「 空
セロ:式神
「 勿論です。
幾
此
マオ:厳蒔磨絽
「 えぇっ?!
はぁ??
妖
そんな事して色
魔
手に入らないと魔
セロ:式神
「 心配しないでください。
魔
妖
マオ:厳蒔磨絽
「 そだな……。
じゃあさ、妖
セロ:式神
「 天狗山
妖
妖
天狗山
マオ:厳蒔磨絽
「 妖怪まで?
実験に使うのか? 」
セロ:式神
「 はい♪
妖怪は消えましたけど、妖魔は変わらず出ます 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そ、そうなんだ……。
妖
セロ:式神
「 既になってるかも知れませんね? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 セロ……。
でもさ、妖
キノコンに出来──るか~~~~。
キノコンの腕力なら枝をへ
セロ:式神
「 マオ、大
カチカチ山の依頼も解決しましたね♪ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そだな~~。
綺麗に何
セロ、どうやって退魔仲介所に報告したら良
セロ:式神
「 大
大
マオ:厳蒔磨絽
「 事実を隠蔽して、都合の良
えぇ~~と…………、カチカチ山で “ カチカチ ” と不気味に鳴り響く音の正体は──、山
セロ:式神
「 事実も混ざってますし、それで通
山から “ カチカチ ” と音が鳴らなくなれば良
問題は解明出来ましたし、原因になっている大
明
事実を捏造しても気にする人も責める人も居
マオ:厳蒔磨絽
「 ははは……。
解決方法が尋常じゃないだけで、ちゃんと問題は解決させれてるんだもんな?
よし、≪ 部落 ≫へ戻ろう! 」
セロ:式神
「 それは明
今夜は山小屋へ転移します 」
マオ:厳蒔磨絽
「 あっ……そうだな。
もう夜だもんな。
明日
セロ:式神
「 はいはい 」
セロが転移魔法を発動してくれる。
大
──*──*──*── 山小屋
山小屋の中へ入るとキノコンが寝床の準備を済ませてくれていた。
温かいココアも用意してくれている。
滑らかで美
キノコン
「 お帰りなさいませエリ。
お疲れ様でしたエリ 」
マオ:厳蒔磨絽
「 ただいま~~。
キノコン、寝床の準備とココア、有
キノコン
「 痛み入りますエリ。
セロ様、依頼書を御返しさせていただきますエリ。
此方
セロ:式神
「 確認しましょう 」
マオ:厳蒔磨絽
「 セロ、残りの依頼書をキノコンに貸してたのか? 」
セロ:式神
「 前
これで、どの依頼も情報収集をせずに調査を始められます 」
マオ:厳蒔磨絽
「 何
抜かりないなぁ~~ 」
セロ:式神
「 ワタシは出来る式神です。
主
マオ:厳蒔磨絽
「 有
セロ:式神
「 ワタシが読めます。
マオは資料を読まなくても大丈夫です 」
マオ:厳蒔磨絽
「 至れり尽くせりなのは有
セロ:式神
「 翻訳ルーペを使って読みます?
文字ばかりですから、読み切れないと思いますけど? 」
マオ:厳蒔磨絽
「 そうだった!
オレ……、絵本ですら完読が出来ないの忘れてた…。
資料に関してはセロに任せるよ。
オレ、もう寝るよ 」
セロ:式神
「 御休みなさい、マオ 」
キノコン
「 マオ様、御休みなさいませエリ。
明
マオ:厳蒔磨絽
「 うん、楽しみにしてるよ! 」
オレは布団の中に入って、寝る事にした。
囲炉裏には炎がパチパチと音を立ててメラメラと燃えている。
揺れている炎を見ていると自然に両瞼が下がって来
◎ 今回、大木に取り込まれた男の正体は、帝の実子の15男坊です。
実はマオ、彼と1度会っているんです。
寺子屋の訓練場で会話をしていました。
ですが、マオは彼の名前を知らず、大木に取り込まれた男と同一人物だという事に気付いていません。




