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☀「 セロ 」もしも、マオとセロフィートが退魔師になったら……。  作者: 雪*苺
      【 試験依頼候補の依頼 】
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✒ カチカチ山の原因解明に挑め! 2


──*──*──*── カチカチ山


 キノコンお手製の味噌おでんを食べ終えたオレは、セロと一緒にカチカチ山で調査を続ける。

 セロと山の中を歩いていると、からか「 カチカチ 」と鳴る音が聞こえてた。


マオ:厳蒔磨絽

「 ──うわっ、ほんに “ カチカチ ” って聞こえる!!

  山の中が静か過ぎる所為か余計に響いてるみたいだ。

  不気味って感じはしないな? 」


セロ:式神

なにかを打ち付けているような音ですね 」


マオ:厳蒔磨絽

「 火打ち石とか?

  あれも “ カチカチ ” って鳴るよな~~。

  もしかしたら、誰かが火打ち石を鳴らしてるとか? 」


セロ:式神

「 山の中でです? 」


マオ:厳蒔磨絽

一寸ちょっと言ってみただけだろ!(////)

  音がする方へ行ってみよう! 」


セロ:式神

「 ──おかしいですね。

  キノコン達もで音が鳴っているか分からないようです 」 


マオ:厳蒔磨絽

「 えっ?

  キノコン達にも分からない??

  聞こえてるのに場所を特定する事が出来ないってのか? 」


セロ:式神

「 山の中で暮らしている動物,けもの,鳥達ですら、音は聞こえても場所は分からないようです。

  ゆえに動物,けもの,鳥達は、この奇妙な音を不気味がり、巣穴に隠れて朝になるのを震えながら待っているそうです 」


マオ:厳蒔磨絽

「 動物,けもの,鳥達にも不気味がられてる?

  人間だけじゃないんだな。

  なんとかしてやりたいな…。

  セロの古代エンシェント魔法マジックで場所を特定する事は出来ないのか? 」


セロ:式神

「 やってみましょう 」


 セロが古代エンシェント魔法マジックを発動させると、山の上空に魔法マジカルサークルいくつも現れた。

 こんなに沢山の魔法マジカルサークルを見たのは初めてかも知れない。


 オレは待ってるしか出来ない役立たずだ。

 「 どんな感じ? 」とか「 か分かった? 」とか、お決まりなセリフしか思い浮かびやしない。

 そんな事を考えていると上空に現れていた魔法マジカルサークルが消える。

 オレの目の前にひかりがチラチラと舞っている事に気付いた。


マオ:厳蒔磨絽

「 セロ、これは? 」


セロ:式神

「 このひかりの先で音が鳴っています。

  行ってみましょう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん!

  流石、オレだけのセロだな! 」


 チラチラと舞っているひかりを辿って先へ進むと──、それはもう立派なたいぼくが生えている場所に付いた。

 「 この~~木なんの木? 」って言うフレーズで歌が流れてたCMコマーシャルを≪ にっぽんこく ≫にた時、TVテレビで見た事がある。

  あのCMコマーシャルに映っていた木も大きかったけど、このたいぼくも負けてない大きさだと思う。

 どっしりとしているたいぼくには窪みが多く見えた。


マオ:厳蒔磨絽

「 うわぁ……凄い立派な木だなぁ~~。

  窪みが多過ぎる気もするけど… 」


セロ:式神

「 マオ、そのたいぼくには近付かないでください。

  危険です 」


マオ:厳蒔磨絽

「 危険って?

  唯のデカい木だろ~~ 」


セロ:式神

「 言っても分かりませんか。

  これなら分かります? 」


 セロは〈 (原質)(みなもと) 〉で構成した人間の死体──抜け殻を用意するとたいぼくへ向かって投げた。

 ちなみに池があったさとおさの抜け殻。

 セロ……じつは根に持ってたのか??


 そんな事は今は横に置いといてだ、さとおさの抜け殻はたいぼくに当たる。

 するとさとおさの抜け殻がたいぼくの中に取り込まれてしまった!?

 さとおさの抜け殻の顔だけがたいぼくみきに残ると、みるみる内に左右の目玉と口が窪みに変わった。


マオ:厳蒔磨絽

「 なっ……なんだよ、この木は!?

  さとおさの抜け殻が吸い込まれて木と一体化した?! 」


セロ:式神

「 近付いては危険だと分かりました? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 分かった……けど…。

  この木はなんなんだよ! 」


セロ:式神

「 さて…ワタシも知りません。

  近付く生き物を取り込み栄養を得ているのでしょう。

  見た感じようじゅとは異なるようです。

  興味深いです 」


マオ:厳蒔磨絽

「 興味を場合じゃないと思うけどな!

  この木が “ カチカチ ” 鳴る原因なのか? 」


セロ:式神

「 そのようです。

  舞っていたひかりが消えてますし、原因はたいぼくかも知れません 」


マオ:厳蒔磨絽

「 …………でもさ、さっきは “ カチカチ ” とは鳴らなかったよな?

  近付いても “ カチカチ ” 鳴らなかったし… 」


セロ:式神

「 …………次は生きている人間で試してみますか。

  さっきのは抜け殻でしたし。

  生きていれば違った反応を見られるかも知れません 」


マオ:厳蒔磨絽

「 生きた人間って誰を使う気だよ?

  先に言っとくけど、転移魔法で誘拐した相手は駄目だぞ! 」


セロ:式神

「 安心してください。

  こんな事も有ろうかと、事前に拉致していた人間がます 」


マオ:厳蒔磨絽

「 事前に拉致って……。

  オレの知らない所でなにしでかしてんだよ! 」


セロ:式神

なくなっても誰も困らない相手です。

  安心してください♪ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 悪いけど、全然安心なんて出来ないんだけどなぁ~~ 」


 勝手に拉致なんかしやがってたセロを睨んでいると、転移魔法で誰かを召喚したみたいだ。

 随分と立派な着物を着ている。

 喋れないように丁寧にさるぐつわを噛ませられていて、逃げられないようにと、両手首には手枷,両足首には足枷が付けられている。


マオ:厳蒔磨絽

「 う~~~ん……かで見た記憶が有るような……無いような?? 」


セロ:式神

「 マオから朱雀のと合格祝いの御馳走を横取りした犯人です 」


マオ:厳蒔磨絽

「 あぁっ、あったよな、そんな事が!

  コイツが犯人なのかよ!?

  捕まえてたのか…。

  ちゃっかりしてんな~~ 」


セロ:式神

バツを与えます。

  しっかつみを償っていただくとしましょう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 セロ……根に持ってたんだな… 」


セロ:式神

「 ワタシのいとしいマオの役に立てて死ねるのです。

  きみは果報者ですよ? 」


マオ:厳蒔磨絽

なんで疑問系なんだよ…。

  は言い切ってほしいな!

  食べ物の恨みはなんとやら──って言うし、セロがオレの為に用意してくれた合格祝いの御馳走を横取りした事はオレだって許せない!

  朱雀のの件は、げんさんと出会う切っ掛けになったから大目に見てやるとしてもだ、御馳走の恨みは晴らさないとな! 」


セロ:式神

「 マオも根に持ってますね 」


マオ:厳蒔磨絽

「 オレは見た目ほど、大人じゃないからな! 」


セロ:式神

「 ふふふ。

  は “ 見た目どおり ” でいのではないです? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うっさい!(////)

  早くたいぼくに近付けてみよう! 」


セロ:式神

「 はいはい 」


 いやがって抵抗しているていな御馳走横取り野郎をかる(がる)と持ち上げるとたいぼくへ向かって投げる。

 なんて乱暴でざつな投げ方をしてんだよ。

 容赦ねぇな。

 セロ……じつは不逞な御馳走横取り野郎に対してオレ以上に怒ってた?


 セロかららない物を投げ捨てるように放り投げられた御馳走横取り野郎は、たいぼくにドバシッ──と当たる。

 思い切り痛そうだ。

 さて、御馳走横取り野郎がのか、お手並み拝見だな。

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