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☀「 セロ 」もしも、マオとセロフィートが退魔師になったら……。  作者: 雪*苺
一一八日目 【 Goto 退魔師試験 】
67/169

✒ 退魔師試験を受けよう 5


 セロは〈 (霊妙な能き)(の主宰者)(、諸天善)(神諸菩薩) 〉に真心をそなえて冥福を祈る──って言うけど、セロに〈 (霊妙な能き)(の主宰者)(、諸天善)(神諸菩薩) 〉へそなえる “ 真心 ” なんてもんが有るのかよ?

 〈 ゴデ()ッセ(にん)ルロド(ぎょう)ール(さま) 〉には心も感情も無いってのにだ。

 一体どうするつもりなんだろう…分からん…。


 セロが古代エンシェント魔法マジックを発動させると、廃寺院の敷地を囲む程の大きな魔法マジカルサークルが地面に現れると、そらへ向かって白い光が伸びた。


マオ:厳蒔磨絽

なんだよ……この光は── 」 


セロ:式神

カレの冥福を〈 (霊妙な能き)(の主宰者)(、諸天善)(神諸菩薩) 〉へ祈っています。

  これから供養の為に〈 (霊妙な能き)(の主宰者)(、諸天善)(神諸菩薩) 〉の説かれた経典── “ 信仰の指針 ” を読経します。

  マオ、眠たくなったら寝てもいですよ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 はぁ!?

  供養を始めるんだろ!

  起きてるに決まってるだろ!! 」


セロ:式神

「 はいはい。

  好きにしてください 」


 セロは薄っぺらい経典を出すと、ページを捲って読み始めた。





















セロ:式神

「 ──マオ、すべて終わりました。

  ≪ 村落 ≫へ戻りますよ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うぅん……。

  ……………………終わった……?? 」


セロ:式神

「 はい。

  供養を済ませ、廃寺院の敷地内のすべてを〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換し、更地にして慰霊碑を建てました。

  には置き去りする事が出来ないようにしました 」


マオ:厳蒔磨絽

「 ………………オレ……『 起きてる 』って言ったのに…… 」


セロ:式神

「 ものの5秒で眠りましたよ。

  新記録ではないです?

  ふふふ…(////)」


マオ:厳蒔磨絽

「 『 ふふふ 』じゃ、ないよ!!

  起きて見てたかったのに…… 」


セロ:式神

「 残念でした♪

  もうじき日が暮れます。

  ≪ 村落 ≫の近くへ転移します。

  退魔仲介所へ寄ってから宿屋へ向かいましょう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん。

  受付人に今回の事を説明しないとだよな 」


 眠っちゃう前にはたしかに建っていたボロボロにすたれて荒れ放題で不気味でしかなかった廃寺院の面影は、今は1つも見当たらない。

 始めから綺麗な敷地だったかのように整備されていて、更地の真ん中には立派な慰霊碑が建てられている。

 慰霊碑へ参りにるような殊勝な心掛けの村人は、あの≪ 村落 ≫に一体なんにんぐらいるのかな??

 1人もなかったりして?


 セロが転移魔法を発動させる。

 優しいひかりまばゆひかった一瞬で、≪ 村落 ≫の近くに転移した。


──*──*──*── 村落


──*──*──*── 退魔仲介所


 セロと一緒に退魔仲介所へ入ったオレは、受け付けで名簿に名前を記入する。

 試験で受けている依頼書を出して、受付人へ依頼を解決させた事を伝えた。

 セロは式神を演じているから、ニコニコ笑顔でオレの後ろに立っているだけだ。

 セロに教えてもらった事をオレが受付人へ説明しないといけない。


受付人

「 ──それはほんですか?!

  今日きょうたと思ったら、もう依頼を解決させただけでも凄いのに── 」


マオ:厳蒔磨絽

「 オレの式神──セロは凄いんだ!

  どんな評価を付けられるかは分からないけど、更地にして慰霊碑を建てた場所には、妖魔もあやかしも怪異も異形も出てこないよ!

  馬鹿みたいに長かった階段の段数も元に戻ったからね! 」


受付人

「 そりゃ凄いな!

  今夜は宿屋でしっかり休みなよ。

  事件解決、お疲れ! 」


マオ:厳蒔磨絽

がとう(////)」


 受付人に御礼を言ったら、セロと一緒に退魔仲介所を出て、宿屋へ向かって歩く。


マオ:厳蒔磨絽

「 ──オレ、ちゃんと言えたかな? 」


セロ:式神

「 上出来でしたよ、マオ。

  偉い偉い♪ 」


マオ:厳蒔磨絽

「 当たり前のように頭を撫でるな!

  ──セロ、今夜は……添い寝してほしい(////)」


セロ:式神

「 はい?

  添い寝…です? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん(////)

  今夜はオレの抱き枕になってよ! 」


セロ:式神

「 はいはい。

  マオが望むなら、喜んでマオだけの抱き枕になりましょう 」


マオ:厳蒔磨絽

「 セロぉ~~~~(////)」


セロ:式神

「 今夜は『 いいこと 』します? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 今夜はいや……。

  だ退魔師試験に合格してないからな 」


セロ:式神

「 退魔師試験に合格したら『 いいこと 』します? 」


マオ:厳蒔磨絽

「 うん……したい(////)」


 そう言えば、最近セロと『 いいこと 』してないな。

 晴れて退魔師になれたら、セロと『 いいこと 』したいな!

 今回の試験で合格出来たらいんだけど……。

 でもなぁ~~、1回ぐらい “ 天狗 ” って奴を見てみたかったな……。

 セロには残留思念体って奴が見えてたのかな??

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