✒ 新居へお引っ越し 1
──*──*──*── 廃屋地区
マオ
「 ──此処は? 」
セロフィート
「 此処が帝から買い取った土地です 」
マオ
「 弓弦さんと “ 磨絽 ” の連盟で買い取った…。
全然廃れてないじゃんか! 」
セロフィート
「 申請を出してから、キノコン達に開墾させてました。
この屋敷は完成してますから、住居として暮らせます 」
マオ
「 そうなんだ?
凄いな~~ 」
本当に申請書を出していたかすら怪しく思えて来た。
その気になれば、〈 テフ 〉で構成して捏造が出来るのに、許可を出してくれるか分からない帝
もしかしたら…………いや、詮索は止
仮にセロが〈 テ
古代
セロに都合の良
真っ赤な嘘だって、セロが古代
セロが傍若無人な事をしても平然としていられるのは、そんな強みがあるからだ。
全
マオ
「 セロ、この立派な木製の壁は何
セロフィート
「 この壁は木製に見えているだけで、木製ではないです。
不法侵入が出来ないよう、防犯魔法を掛けてます。
敷地内を囲む壁です。
壁の中は全
マオ
「 マジかよ…… 」
セロフィート
「 敷地内の雑務は全
屋敷の裏口から出れば、荒れている敷地を開墾しているキノコンに会えます 」
マオ
「 此
絲腥玄武
「 表から見れば普通の平安貴族の屋敷に見えるな 」
厳蒔弓弦
「 鬼門や霊道が交
セロフィート
「 敷地内全体に結界を張ってますから、妖魔,妖怪,妖
安心して暮らせます 」
天女:ミカト
「 …………信じられない…。
あの不浄に満
正
…………でも、嫌
外道式神……アンタ、本
セロフィート
「 そういう事にしてください 」
天女:ミカト
「 『 そういう事 』って、どういう事よ! 」
セロフィート
「 立ち話は終えて屋敷へ入りましょう 」
セロは立派な正
マオ
「 セロ──、立派な正
セロフィート
「 正
此
マオ
「 そうなんだぁ~~ 」
木製のドアを通
──*──*──*── 中庭
マオ
「 わぁ~~!
凄いなぁ~~。
まるで別世界に迷い込んだみたいだ…… 」
絲腥玄武
「 これは…息を飲む程の美しさだな…… 」
厳蒔弓弦
「 ……心が洗われる美しい庭だ…。
こんなに美しい庭は初めてだ… 」
セロフィート
「 癒されますね 」
マオ
「 手入れされた小さな森林って感じかな~~。
妖精でも住んでそうだよ。
今にもひ
セロフィート
「 ふふふ。
中庭の管理を任せている責任者も喜びますね 」
マオ
「 責任者?
誰だろう?? 」
キノコン
「 セロ様,マオ様ぁ~~!
お久し振りですエリ~~ 」
マオ
「 ──セノコン?! 」
セノコン
「 はいですエリ。
セロ様の専属御世話係りのセノコンですエリ。
今回は御屋敷の中庭の御世話をお任せして頂いてますエリ 」
マオ
「 元気そうだな。
マオキノも居
セノコン
「 勿論、居
御屋敷内のお掃除担当の責任者を仰
マオ
「 お掃除担当の責任者? 」
セノコン
「 此
季節によって違う中庭を楽しんで頂けますエリ 」
マオ
「 手が込んでる中庭だな 」
セノコン
「 マオ様が御好きな滝も作ってますエリ 」
マオ
「 中庭に滝があるの?
セノコン、後
セノコン
「 お任せくださいませエリ。
御屋敷の玄関は此方
中庭は彼方
絲腥玄武
「 縁側から入るのか 」
厳蒔弓弦
「 私も中庭を見て回りたいな 」
セノコン
「 皆
ご自由に散策されてくださいませエリ。
中庭で迷いましたらボクの分身体に声を掛けてくださいませエリ。
縁側まで御案内させて頂きますエリ 」
セロフィート
「 玄関へ行きましょう 」
マオ
「 うん。
また後
オレは久し振りに会ったセノコンに手を振って分かれた。
見事な中庭を眺めながら屋敷の玄関を向かって歩く。
天女:ミカト
「 ……帝
絲腥玄武
「 確
帝
天女:ミカト
「 は?
アンタ、人間じゃないの? 」
絲腥玄武
「 式神だ。
今の我
厳蒔弓弦
「 弓を持ち歩く必要がなくなり、助かっている 」
弓
ミカトさんが弓
ミカトさんと話すのは別に構わないみたいだな。
セロフィート
「 此
屋敷は全
天
天女:ミカト
「 アタシの為に御
セロフィート
「 屋敷内に居
ミカトさんには妖魔を倒せるキノコンを御世話係り兼
共
天女:ミカト
「 分かったわ 」
マオ
「 ミカトさん、しゅてんどうじに襲われるかも知れないのか? 」
セロフィート
「 念の為です。
ミカトさんも呪
天女:ミカト
「 当然じゃないのよ!
ずぇっっったいに戻りたくないわ!! 」
玄関は≪ 日
木製のスライド式の開き戸
──*──*──*── 屋敷の中
座って履き物を脱げるように段差になっている。
当然だけど、屋敷の中は土足厳禁みたいだ。
セロフィート
「 床が冷たければ、足
足首で固定する必要はないです 」
履き物を脱いで廊下を歩くと見事な襖が目を楽しませてくれる。
畳の部屋が沢山ある。
セロフィート
「 居間
真ん中は囲炉裏,周りは掘り炬
居間
縁側もありますから、日向ぼっこをしながら中庭を眺める事も出来ます 」
マオ
「 居間
セロフィート
「 屋敷内の管理を任せている責任者──キノコンを紹介します 」
キノコン
「 皆
マオ様の専属御世話係りのマオキノですエリ。
御屋敷内の事で分からない事はボクに御聞きくださいませエリ 」
マオ
「 マオキノぉ~~!
久し振りだな!
元気にしてたか? 」
マオキノ
「 マオ様ぁ~~!
元気りんりん丸でしたエリ。
マオ様も御元気そうで何
絲腥玄武
「 キノコンは見分けが付かないな…… 」
厳蒔弓弦
「 胸元に付けている物の色が違うな 」
マオキノ
「 これは専属御世話の区別を付ける為の勲章ですエリ。
セロ様の御世話係りのセノコンは白い勲章を──、マオ様の御世話係りのボクは蒼い勲章を頂いてますエリ 」
天女:ミカト
「 ふぅん?
じゃあ、アタシの御世話係りと護衛をしてくれるキノコンとやらの勲章の色は綺麗な赤色にして欲しいわ! 」
セロフィート
「 分かりました。
用意します 」
マオキノ
「 此方
皆
後
御好きな空
マオ
「 マオキノ、間取り図は居間
広いからさ迷子になっちゃうよ 」
マオキノ
「 畏
立ち話もなんですし、座って部屋を御決めくださいませエリ 」
掘り炬
未
マオ
「 マオキノ、この机は取り外
マオキノ
「 出来ますエリ。
囲炉裏の掃除をする時には取り外
取り外
マオ
「 だ、だよな~~ 」
マオキノ
「 座布団の上にお座りくださいエリ。
飲み物を御持ちしますエリ 」
マオキノはペコリと頭を下げると居間




