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✒ 天女は居た! 4


厳蒔弓弦

しゅてんどうてんにょに妖魔を産ませている──と言う事は、すべての妖魔はしゅてんどうの子供という事になるな…。

  五行軍の狙いどおり、妖魔としゅてんどうには強い繋がりがあると言う事か。

  てんにょから産み出される妖魔に実体が無くけているのはだ? 」


天女:ミカト

「 そんなのアタシが知るわけないわ!

  しゅてんどうてんにょと子作りして産まれた子供の肉体はけてない筈よ 」


セロフィート

しゅてんどうてんにょさん達の胎内へ植え付けたタネが、実体を持たない妖魔を産み出している原因を作っているかも知れませんね。

  詳しく調べてみないと確証は出来ませんけど 」


絲腥玄武

「 可能性はありそうだな。

  普通の子作りとは若干異なる産み方をしているようだしな 」


マオ

「 セロ……、その “ しゅてんどうじ ” って奴が植え付けたタネってのを実験したくてウズウズしてないか? 」


セロフィート

「 分かります? 」


マオ

「 セロは実験が大好きだからな~~。

  てんにょの胎内にタネは1つだけなのか? 」


セロフィート

「 そうみたいです。

  タネの脱け殻ならば〈 (原質)(みなもと) 〉で構成する事は出来ます。

  脱け殻でまで調べられるか分かりませんけど… 」


マオ

「 脱け殻って事はさ、タネにはいのちがあって、“ 生きてる ” って事なのか? 」


セロフィート

「 精子も生き物ですから、いのちはあります。

  脱け殻の精子で実験しても面白くなさそうですけど… 」


マオ

「 しゅてんどうじの精子か……。

  なんか生命力がヤバそうだな~~ 」


天女:ミカト

「 妖魔を産むてんにょなくなれば、妖魔も出現しなくなるわよ!

  実体のない妖魔は子孫を残せないもの。

  それに、生物に取り憑いたりも出来ない筈よ。

  妖魔のない≪ しまぐに ≫にしたいなら、しゅてんどうを倒して、鍵を手に入れて、あまごろもてんにょ達に返す事だわ! 」


絲腥玄武

「 取り敢えず、最終目標はしゅてんどうを討伐し、てんにょ達を解放する事か──。

  マオ、退魔師になったら大忙しだな。

  1週間後の筆記試験はなになんでも合格しないといけないな 」


マオ

「 そだね。

  実技試験が合格してるのに、1年後迄お預けをらうのはだもんな… 」


天女:ミカト

「 陰陽師試験?

  あぁ……だから、そんな格好してんのね!

  なんで急に筆記試験なんて始めたのかしらね?

  アタシがみかどの正妻に抜擢された頃は、実技試験も筆記試験も無かったわよ。

  式神を使役する事が出来たら陰陽師になってたわ。

  随分と変わったもんね~~。

  ──でぇ、アンタ。

  筆記試験に合格する自信は有るんでしょうねぇ? 」


マオ

「 有るには有るけど──。

  もと(もと)オレは陰陽師じゃないから、覚えないといけない事が多くて…… 」


絲腥玄武

「 陰陽師や式神に関してはわれが教える事が出来る。

  記憶力の問題だな 」


天女:ミカト

「 あっそ。

  じゃまぁ、頑張んなさいよ。

  い事、アタシの為に絶対に合格しなさいよ!!

  もし、不合格にでもなったら──、分かってるわよねぇ?

  10分の9殺しの刑に処すわよ!! 」


マオ

なんでだよ!? 」


セロフィート

「 心配しなくても、ワタシのマオは合格します。

  ですね、マオ♪ 」


マオ

「 余計なプレッシャーを掛けるなよ…… 」


 あさを食べながらの、話し合いは終わった。

 玄武さんだけじゃなくて、てんにょのミカトさんまで増えたから、宿屋の一室が手狭になった。

 今日きょうからは寺子屋に寝泊まりして、筆記試験の為に缶詰め生活が始まるから、宿屋は一旦チェックアウトする事になりそうだ。


 陰陽師試験の筆記試験を合格したら、次は退魔師試験を受けないといけない。

 退魔師試験は1発合格したいな。






セロフィート

あさも終わりましたし、宿屋をチェックアウトしてかわの寺子屋へ向かいましょう 」


マオ

「 うん!

  人数が増えちゃったけど、みんなで押し掛けても大丈夫なのかな? 」


天女:ミカト

「 はぁ?

  アンタが筆記試験に合格出来るように手伝ってやるんだから、いに決まってんでしょ!

  追い出そうとする陰陽師がたら、アタシが蹴り飛ばしてるから安心しなさいよ! 」


マオ

ったら駄目だって!!

  セロぉ~~~~… 」


セロフィート

「 大丈夫です、マオ。

  死体ならワタシが消します。

  安心して筆記試験に備えて励んでください 」


マオ

「 完全犯罪に加担すんなよ…。

  逆に励めないから! 」


 てんにょのミカトさんとセロは気が合わなそうで合いそうだ。

 づなを持たせたら駄目なセロが、ミカトさんのづなを握っている事がそもそもの間違いな気がしてまない。

 かと言って、オレがミカトさんのづなを握るのは遠慮したい。

 …………やっぱりづるさんかな?

 ミカトさんのづなは、づるさんかげんさんに任せた方がいと思うんだよなぁ……。

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