⭕ 天女は居た! 2
──*──*──*── 翌日
──*──*──*── 宿屋
──*──*──*── 宿泊室
マオと厳蒔弓弦が起床すると、宿泊室の中に見慣れない女性が居た。
巫女の衣装を着ている少女だ。
苗色よりも薄い色をした長い髪を後ろで束ねている苗色の瞳をした美少女が、膨れっ面で腕組をした状態で胡座を掻いて座って居た。
セロフィートは絲腥玄武と囲碁をしていた。
マオ
「 …………えっと──、誰さん?? 」
厳蒔弓弦
「 …………セロ,玄武の知り合いか? 」
セロフィート
「 御早う御座います、弓弦さん。
御早う、マオ 」
マオ
「 御早う、セロ,玄武さん,弓弦さん 」
厳蒔弓弦
「 御早う、マオ。
セロ,玄武 」
絲腥玄武
「 弓弦,マオ、御早う。
良く眠っていたな 」
セロフィート
「 彼女は “ ミカト ” さんです。
天女ですよ 」
マオ
「 はぁ?
天女ぉ??
………………天女って──、何?? 」
厳蒔弓弦
「 天女だと?
天女と言えば、天女伝説に登場する架空の登場人物の筈だが… 」
マオ
「 架空の登場人物が実在したって事?
何で伝説上の天女が此処に居るんだ?? 」
セロフィート
「 ワタシが保護したからです 」
マオ
「 保護ぉ~??
どゆことだよ?? 」
セロフィート
「 長い話しになります。
朝食を頂きながら聞いてください 」
マオ
「 お、おぅ… 」
厳蒔弓弦
「 そうか… 」
絲腥玄武
「 朝食なら貰って来ている。
着替え終えたら食べると良い 」
マオ
「 有り難う、玄武さん 」
起床した弓弦さんとオレは、先ず布団を丁寧に畳んでから部屋の隅へ置いて重ねた。
その後に寝間着の浴衣を脱いで普段着に着替える。
天女が居るからか、セロが仕切りを用意してくれていて、着替える所を天女に見られずに済んだ。
マオ
「 御待たせ~ 」
着替えを終えて弓弦さんと仕切りから出ると、直ぐ朝食が食べれるように用意されていた。
着替えている間にセロと玄武さんが用意してくれたみたいだ。
セロフィート
「 座ってください 」
マオ
「 有り難う、セロ,玄武さん 」
弓弦さんとオレは畳の上に置かれている座布団の上に腰を下ろして座る。
セロが〈 テフ 〉を構成して出してくれた座布団だから、座り心地が良
弓
朝
弓
立場的にもち
噛む回数を増やせば少ない量でも足
天女:ミカト
「 随分とシケタ朝飯ねぇ~。
そんな量で空腹が満たされるの? 」
何
朝
オレですら弓
天女:ミカト
「 はぁ~~~!
アタシは嫌
こんな不
アンタ達の胃袋って、どうなってんのぉ? 」
天
開いた口が塞がらないレベルだ。
………………疑う訳じゃないけど、本
天女:ミカト
「 あ゛?
んだよ、その目はぁ!
アタシに文句でもあんの?
アタシは天
頭
どうやら、オレは無意識に天
口が篦
セロフィート
「 口を慎
ワタシのマオを誘惑しないでください 」
天女:ミカト
「 はぁぁぁん?!
誘惑なんかしてねぇし!!
何
セロフィート
「 ミカトさん、2度も言わせないでください。
命
ワタシの手中にある事を忘れないでください 」
天女:ミカト
「 ──っ!!
この外道がぁ!!
式神の分際でぇ──、アタシを “ 名縛り ” しやがってぇ!! 」
セロフィート
「 名前が無いと不便です。
“ 誰かが ” ミカトさんの手
天女:ミカト
「 ──その “ 誰かが ” 何
おかしいだろがぁ!! 」
セロフィート
「 おかしいものですか。
ミカトさんを救出したのは誰でもないワタシです。
ワタシが名
我
天女:ミカト
「 ──くぅっ……チッ!
…………確
有
けどねぇ──、天
セロフィート
「 ミカトさん、貴女1人で捕
天女:ミカト
「 それは……そうだけど…… 」
セロフィート
「 目的は同じです。
仲良く協力しましょう 」
天女:ミカト
「 だったら、今
セロフィート
「 今は出来ません。
第一、羽
必要ないです 」
天女:ミカト
「 天
セロフィート
「 知った事ですか 」
天女:ミカト
「 こっ──この野郎っ!! 」
セロフィート
「 ワタシに暴言を吐
ワタシ以外には暴言を吐
天女:ミカト
「 ──このっ、外道式神がぁっ!! 」
天
“ あの ” セロが自分への暴言を “ 大目に見る ” なんて──。
彼女は本物の天
頗
厳蒔弓弦
「 色
ところで、他
“ 捕
マオ
「 そうだよね!
天
天女:ミカト
「 ………………天
羽
彼奴
仲間の天
だけど──、洞窟ん中にある部屋の鍵は全部、彼奴
鍵を手に入れる為には──、彼奴
彼奴
絲腥玄武
「( ……その天
セロから口
彼奴
マオ
「 ……ミカトさん、彼奴
天
天女:ミカト
「 呪
マオ
「 しゅてんどうじ??
しゅてんどうじ……って誰?? 」
厳蒔弓弦
「 呪
マオ
「 弓
しゅてんどうじ…を知ってるの?? 」
天
弓
◎ 訂正しました。
架空の人物 ─→ 架空の登場人物
何処に隠してやがるんだ ─→ 何処かに隠してやがるんだ




