表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/169

✒ 天女は居た! 1


──*──*──*── テントの中


絲腥玄武

だ? 」


セロフィート

「 ワタシが用意したテントの中です。

  この中なら誰にも邪魔はされません。

  てんにょを転移させます 」


 セロフィートが言うと、テントの中にぱだかの状態の女性がM字開脚をしたままの状態で転移された。

 白目を剥いている様子を見ると、気を失っているようだ。


絲腥玄武

「 これがてんにょか?

  はだかなのだ? 」


セロフィート

「 キノコンからの報告では、この状態のてんにょから妖魔が産まれているそうです 」


絲腥玄武

「 母が赤子を産むようにか?

  まさか、てんにょから産まれ出た妖魔が井戸をとおり、きょうみやないへ出てたと言うのか? 」


セロフィート

「 そのようです。

  てんにょの胎内にある妖魔を産み出すタネは取りのぞきました。

  このてんにょから妖魔は産まれません 」


絲腥玄武

「 妖魔を産み出すタネ

  そんな物騒なモノが、てんにょの胎内に入っていたのか… 」


セロフィート

「 妖魔を産み出すタネじつに興味深い実験材料です。

  大収穫です♪ 」


絲腥玄武

しかし、迄もぜんという訳にもいくまい 」


セロフィート

「 それもそうですね。

  取り敢えず、巫女の衣装をでも着させましょう 」


 セロフィートは巫女の衣装を〈 (原質)(みなもと) 〉で構成し、古代エンシェント魔法マジックてんにょに巫女の衣装を着させた。


絲腥玄武

てんにょは気を失っているんだ? 」


セロフィート

「 さて…でしょうね?

  見た目は若い少女ですね。

  てんにょならほうりきも使えるでしょうし、十分な戦力になるでしょう 」


絲腥玄武

たしかにな。

  ほんものてんにょならばだが…。

  戦力に数えるという事は、妖魔との戦闘に参加させる気か? 」


セロフィート

「 勿論です。

  パーティには回復役は必須です。

  づるさは攻撃専門ですし、げんさんは攻撃と防御にけてます。

  強いのはたしかですけど、回復役という保険は必要です 」


絲腥玄武

「 そういうものなのか?

  いや──、わたびとのセロが言うなら間違いはないのだろうな。

  このてんにょが回復させれるほうじゅつを使えればいのだが… 」


セロフィート

「 使えなくても回復やくを使わせればいです。

  彼女がづるさんとげんさんを裏切らず寝首を掛けないよう、彼女のごろもほうに変えてしまいましょう 」


絲腥玄武

てんにょわれ達に服従させるという事か?

  容赦がないな 」


セロフィート

てんにょは使える人材です。

  利用しない手はないでしょう?

  彼女のごろもほうに変える事は、げんさんとワタシだけの秘密です。

  てんにょにはワタシ達が恩人だと思わせ、恩義を感じてもらいます 」


絲腥玄武

「 ………………てんにょが不憫に思えてた… 」


 セロフィートは目の前で気を失っているてんにょごろもを出す。


絲腥玄武

「 ──これがてんにょごろもか?

  宙に浮いている… 」


セロフィート

「 成る程──、これがあまごろもですか。

  実物は初めて見ました。

  流石に(原質)(みなもと) 〉でも構成は出来ませんね 」


絲腥玄武

「 セロ、この摩訶不思議なごろもほうに出来るのか? 」


セロフィート

「 〈 (原質)(みなもと) 〉で構成する事は出来なくとも古代エンシェント魔法マジックで形を変える事は可能です。

  づるさんのは単体攻撃しか出来ませんね。

  らいの弓にごろもを巻いて、一体化させてしまいましょうか。

  全体攻撃は無理でも複数攻撃を出来るようになる筈です。

  ごろもの力で重さも軽減されるでしょう 」


絲腥玄武

「 ………………づるは助かるだろうが……ます(ます)てんにょが不憫でならない… 」


 セロフィートはらいの弓をしろとしているせいげんてんにょごろもを巻き付けると古代エンシェント魔法マジックを発動させた。

 てんにょあまごろも古代エンシェント魔法マジックの力によって、らいの弓と一体化を果たした。


セロフィート

「 これでづるさんがを戦闘で使う際には以前よりらくになる筈です。

  ついでにてんにょ身体からだに奴隷紋をきざんでおきましょう。

  誰が主人であるか身を持って知らせる必要がありますし 」


絲腥玄武

「 奴隷はいくらなんでも……やり過ぎではないか? 」


セロフィート

「 奴隷紋は飼い主(主人)とペットを区別する為に必要なしるしです。

  づるさんが飼い主(主人)で、てんにょはペットだと考えてください 」


絲腥玄武

「 …………勝手に決めてしまっていのか? 」


セロフィート

「 構いません。

  理不尽な扱いを受ける地獄のような環境からてんにょを救い出したのは誰でもないワタシです 」


絲腥玄武

「 …………そう、だったな。

  たしかに……なんだが… 」


 セロフィートが古代エンシェント魔法マジックを発動させると、気を失っているてんにょの胸元に奴隷紋が浮かび上がった。


セロフィート

「 これで一先ずは安心でしょう。

  彼女を起こして詳しい事情を聞くとしましょうか 」 


 これからセロフィートによる “ 事情聴取 ” と言う名の尋問が始まり、明け方まで続けられるのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ