✒ 騒ぎの原因 2
──*──*──*── キノコンside
──*──*──*── 井戸周辺
キノコン達はセロフィートが発動した転移魔法によって、京の都内の至る場所に転移召喚された。
京の都内には多くの井戸がある。
全ての井戸から実体のない妖魔が溢れ出て来ていた。
キノコン:A
「 皆~~、上空を移動する妖魔をキノコン砲で倒すエリ~~! 」
キノコン:B
「 了解エリ!
上空の妖魔をロックオンするエリ~~! 」
キノコン:CDE
「「「 エリ~~~~! 」」」
キノコン:A
「 一斉放射エリ!
キノコン────砲──発射、エリィィィィィ!!!! 」
キノコン:BCDE
「「「「 エリ~~~~~~!! 」」」」
井戸の近くに転移したキノコン達は、井戸の周辺でキノコン砲を放ち、妖魔を次々に倒して行く。
陰陽師:A
「 ──すっ凄い…… 」
陰陽師:B
「 上空の妖魔が次々に倒されてく…… 」
陰陽師:C
「 あの黄色い物体は何なんだ!!
何処から来たんだよ?! 」
陰陽師:D
「 敵じゃないよなぁ? 」
キノコン:A
「 安心してほしいエリ。
ボク達は味方エリ!
ボク達、キノコンは “ 厳蒔磨絽様 ” に召喚された式神エリ! 」
陰陽師:A
「 しっ…式神だってぇ?!
確かに敵意は感じない……かも… 」
キノコン:A
「 磨絽様は井戸の口に蓋を乗せて塞ぐ事を考えているエリ!
井戸の口を塞いで結界を張れば、溢れ出る妖魔を止める事が出来るエリ! 」
陰陽師:B
「 井戸に蓋をするだってぇ?!
でも…確かに……、塞いでしまえば妖魔も出て来れないかも知れないな 」
キノコン:D
「 ボク達は井戸の蓋が届く迄、妖魔を倒す指示を受けているエリ! 」
陰陽師:D
「 それは心強いな!
有り難い! 」
陰陽師:C
「 ──それで肝心の井戸の蓋は何時頃、届くんだ? 」
キノコン:E
「 京の都内で(ない)には多くの井戸があるエリ。
全ての井戸の蓋を用意するには時間が掛かるエリ… 」
陰陽師:C
「 それは……確かにそうだな…。
良し──、井戸の蓋が届く迄、皆で協力して妖魔を倒そう!! 」
陰陽師:B
「 そうだな!
上空の妖魔はキノコン達に任せよう!
オレ達は地上の妖魔を倒すんだ! 」
キノコン:A
「 避難所の陰陽院や寺子屋へ妖魔が向かわないように皆で足止めするエリ! 」
キノコン:BCDE
「「「「 エリ~~~~!!!! 」」」」
神聖な御神木で作られた井戸の蓋が届く迄、キノコン達と陰陽師達による妖魔退治は続く。
──*──*──*── 民家周辺
井戸から離れた場所に転移召喚されたキノコン達は、突然出現した妖魔の脅威に晒され、京の都内でパニクっている民に声を掛け、広い試験場を持っている陰陽院や訓練場を持っている寺子屋への避難誘導を始めている。
キノコン:F
「 慌てず、騒がず、押さず、落ち着いて、移動するエリ~~!
近くの陰陽院へ避難するエリ~~! 」
キノコン:G
「 此方エリ~~!
黄色い旗を目印にして進むエリ~~! 」
陰陽師:E
「 ──おっ……お前達は何だ?!
何処から現れたんだぁ!! 」
キノコン:F
「 ボク達はキノコンですエリ!
“ 厳蒔磨絽様 ” に召喚された式神エリ!
妖魔から民を避難させる指示を受けてるエリ! 」
陰陽師:F
「 式神か~~。
確かに妖魔を倒せているみたいだ… 」
キノコン:G
「 戦い慣れてない陰陽師には、陰陽師が足りてない寺子屋へ行ってほしいエリ!
結界を張って、妖魔と戦えない民を守ってほしいエリ! 」
陰陽師:E
「 ──分かった! 」
陰陽師:G
「 戦える陰陽師は、どうしたら良いんだ? 」
キノコン:H
「 戦える陰陽師は井戸に向かってほしいエリ!
井戸の蓋が運ばれて来たら、井戸の口を蓋で塞ぐ手筈になってるエリ!
井戸に蓋をしたら、陰陽師に結界を張ってほしいエリ! 」
陰陽師:H
「 よし、分かった!
伝達用の式神で他の陰陽師達に伝えよう! 」
キノコン:F
「 有り難うエリ!
民の避難誘導はボク達、キノコンに任せるエリ! 」
陰陽師:E
「 分かった。
民の誘導は任せる!
私達は京の都内の陰陽師達へ今の情報を伝達するぞ!! 」
陰陽師:G
「 よし、やろう! 」
陰陽師:H
「 陰陽院や寺子屋で待機している陰陽師達にも知らせよう! 」
キノコン達は民達の避難誘導を続け、陰陽師達は他の陰陽師達へ伝達用の式神を飛ばし、情報を交換を試み始めた。




