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✒ 陰陽師になる訓練 2


 管理人の陰陽師を見付けて、訓練場を使う事情を話したら、陰陽師試験のメニュー表を貰えた。

 このメニュー表に書かれている項目に合格すればいらしい。

 どの項目も評価は5段階あって、審査官がこうおつへいていつらから評価を付けるみたいだ。


 へいは “ いいね ” の評価,おつは “ 素晴らしい! ” の評価,こうは “ 文句なし! ” の評価で、ていは “ いまいち ” の評価,つらは “ 出直してい! ” の評価をあらわす──って書いてある。

 合格するには、こう評価かおつ評価を取らないと駄目らしい。

 へいは “ いいね ” 評価だけど、不合格に分類される──って書かれてある。


マオ

こう評価かおつ評価だけが合格基準なんだな。

  セロ、どうかな?

  こう評価は取れそうか? 」


セロフィート

「 ワタシは余裕です。

  心配しなくていです。

  マオがワタシに対して的確な指示と命令を出せるかが問題でしょうね。

  出来そうです? 」


マオ

「 指示と命令…………。

  セロに対して上から口調で指示と命令を出さないと駄目って事なんだよな? 」


セロフィート

「 そうです。

  式神は使役されている立場であり、使役者──あるじに対して絶対服従する側です。

  使役している式神のづな握れず舐められるような陰陽師は先ず、合格は出来ないでしょう 」


マオ

「 だよな…… 」


厳蒔弓弦

「 先ずは式神の特徴を審査官へアピールする試験だな。

  マオ、どのようにセロのアピールをする気だ?

  アピール方法を決める必要があるが 」


マオ

「 アピール方法か…。

  ようはさ、セロの自慢をすればいって事だろ?

  セロ自慢なら自信あるよ! 」


セロフィート

「 どんな自慢をしてくれます? 」


マオ

「 先ずは身長だろ。

  超絶的な美貌,美声,絹のようになめらかで艶やかな白い髪,美丈夫な美青年で、染みもホクロもない綺麗な肌。

  冬を連れてる雪の精霊──とか、どうかな? 」


セロフィート

「 外見の自慢は合格基準には入らないと思いますけど? 」


マオ

なんでだよぉ! 」


厳蒔弓弦

「 マオ、式神の外見自慢は減点対象だと書いてある。

  審査対象となるのは式神の有能性らしい 」


マオ

「 有能性?? 」


セロフィート

「 マオの式神──セロ(ワタシ)が、ほど役に立てるな、使える存在であるかを審査官達へ見せ付ける──という事です 」


マオ

「 役に立てる…使えるか…… 」


厳蒔弓弦

「 陰陽師は妖魔退治も式神に頼る立場だ。

  日常の雑務を事に長けている式神も、緊急時には妖魔を倒せないとはなしにならない。

  戦えない式神は “ 役立たずで使えない ” と判断されても仕方無いな。

  妖魔と戦闘になっても対等に戦える式神である事をアピールするといだろう 」


マオ

「 戦力の自慢か。

  それなら問題ないよな?

  古代エンシェント魔法マジックが使えるし、いざとなれば〈 (原質)(みなもと) 〉に変換も出来るしさ 」


厳蒔弓弦

「 それなら審査官への見せ方を訓練した方がいな。

  魔法マジックの存在は知られていないから、ほうじゅつに見せて使えるかがポイントになるかも知れないな 」


マオ

魔法マジックほうじゅつに見せるか…。

  セロ、出来そうか? 」


セロフィート

魔法マジカルサークルはマオとワタシにしか見えませんし、問題はないでしょう。

  式神はほうじゅつを使う際にいんとやらを切らずに使えますし 」


マオ

いん??

  なにそれ?? 」


厳蒔弓弦

「 魔法とやらを使う時に呪文を唱えるのだろう?

  それと似たような事だと思えばい。

  ほうじゅつを使う為にはほうりきを溜める必要がある。

  溜めたほうりきを発する為、言霊に乗せいんを切るんだ 」


マオ

「 へ、へぇ……。

  づるさんはいんを切ってないよね? 」


厳蒔弓弦

いんを切らずにほうじゅつを使えてしまうからな。

  退魔師がいんを切っていたら、そのあいだなんも死ぬ事になる。

  いんを切らずに使えるのはがたい事だ 」


マオ

「 時間のロスになるって事か…。

  じゃあ、オレもいんを切る素振りはしなくてもいかな? 」


セロフィート

いんを切る時間稼ぎをする為に式神を使うのでしょう。

  形だけでも覚えておいた方がいです 」


マオ

「 マジかよ……。

  覚える事が増えてくばっかじゃんかよ~~ 」


厳蒔弓弦

いんには九字切り,五字切りがある。

  どちらも右手の人差し指と中指を伸ばし、とういんを作ってから宙を切るんだ。

  寺子屋で教えてもらえるだろう 」


マオ

とういんか…。

  なんか……恥ずかしい事をしないといけない気がする… 」


厳蒔弓弦

たしかに、それはあるかも知れないな。

  初めは恥ずかしいだろうが、いんを切っていれば慣れるさ 」


マオ

「 えぇっ?!

  やっぱり恥ずかしいの?? 」


セロフィート

「 ふふふ♪

  マオがいんとやらを切る姿を早く見たいです♪ 」


マオ

「 見るつもりかよ!? 」


セロフィート

「 当然です。

  ワタシはマオの式神です。

  式神はなる時もあるじります♪ 」


 セロめぇ!!

 完全に式神役を楽しんでるな!!


厳蒔弓弦

いんについては一旦横に置くとしてだ、マオはセロに指示と命令を出してみよう 」


マオ

「 うん。

  ──よし。

  セロ、あの石を浮かせるんだ! 」


セロフィート

「 はて?

  どの石を浮かせます? 」


マオ

「 へ?

  はぁ?

  えっ?? 」


厳蒔弓弦

「 マオ、漠然的な指示を出しても式神が迷うだけだ。

  石を浮かせたいなら、自分で拾った石を式神に見せ、浮かせればい。

  式神が迷わないよう的確な指示を出せないと減点になるぞ 」


マオ

「 式神には『 ツーと言えばカー 』はつうじないって事? 」


厳蒔弓弦

「 『 ツーカーの仲 』とは、大抵が “ カー ” の努力と配慮,心遣いと気遣いがあって初めて成立する仲だ。

  “ ツー ” は自慢しがちだが、“ ツー ” の勘違いでしかない。

  “ ツー ” は内助の功に支えられている事に気付かない愚かな道化ピエロと言ってもい 」


マオ

「 …………そう…だったんだ……。

  内助の功があっての『 ツーとカー 』なんだ…。

  オレは……痛い勘違い野郎だったのかよ…… 」


セロフィート

「 気付けてかったですね? 」


マオ

なんで疑問系なんだよぉ!! 」


セロフィート

「 さて、でしょうね?

  ふふふ(////)」


 セロぉ~~~~!!

 知ってたのに敢えて言わずにいたって事かよ!

 うぅ……づるさんの前で恥掻いちゃったじゃんかよ(////)


厳蒔弓弦

「 マオ、もう1度だ。

  的確な指示を出せるまで続けるぞ 」


マオ

「 はい… 」


 づるさん、一寸ちょっと厳しくないかな?

 づるさん──、教える時はスパルタに豹変したりしないよね??

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