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✒ 妖魔の森


──*──*──*── 9日後


──*──*──*── 妖魔の森


 5日で妖魔の森に到着する予定だったのに、イレギュラーな事態が起きて、4日遅れで妖魔の森に到着した。

 どんなイレギュラーが起こったのかって?

 雨だよ、雨っ!!


 順調にさんどうを進んでいたんだけど、3日後に雨が降り出して、土砂崩れが起きたんだ。 

 予定がいの足めをらう事になった。

 セロが古代エンシェント魔法マジックあめかぜを防げるほらあなを作ってくれた。


 ほらあなの中へ避難して、身体からだを休めているあいだ、セロは戦闘用〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉に大雨と土砂崩れが起きた原因を調査させたんだ。

 戦闘用〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉の調査の結果、大雨を降らせているのも土砂崩れを起こしたのも、妖魔だって事が判明した。


 原因が判明したなら、原因を排除するしかない。

 大雨が降ってる中、戦闘用〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉の案内で妖魔の元へ向かって、セロとづるさんと協力して妖魔を倒した。


 妖魔はデカくて、蛇みたいな姿をしていて、首が8本えていた。

 結構強い妖魔で、づるさんがほうりきを駆使してなんとか倒してくれた。


 妖魔を倒せた事で大雨がんで、〈 うつわ()にん(ニン)ぎょう() 〉が土砂崩れを片付けてくれたお蔭で、先へ進めるようになった。

 先へ進めるようになってかったけど、イレギュラーは妖魔だけじゃなかったんだ。


 妖魔の森へ向かうには橋を渡って進まないといけないんだけど、肝心の橋が落ちていたんだ。

 橋は吊り橋だったみたいで、つなが切れたのか谷底に落ちてしまったらしい。

 向こう側へ渡る為に、回り道をしないといけなくなったんだ。

 回り道をすると2日も掛かる事をづるさんから聞いて、セロが〈 (原質)(みなもと) 〉で吊り橋を構成してくれた。

 ギシギシと音を鳴らしながらユラユラと揺れる吊り橋を渡って、無事に向こう側に到着すると、〈 (原質)(みなもと) 〉で構成した吊り橋を〈 (原質)(みなもと) 〉に変換してしまった。


 オレ達のあとを追ってている謎の追跡者達──尾行者達は、吊り橋を渡って此方こっちがわへはれないから、回り道をしてまる(まる)2日を無駄にする事になるわけだ。

 これで暫くは尾行を気にする事なく旅を続けられるな!






 妖魔の森にちかくにつれて、妖魔の出現率が上がってた。

 今迄は多くても4体で群れて出現していた妖魔が最低5体で出現するようになった。

 最高は8体での出現だ。


 戦闘に入ると、妖魔が攻撃をするたびにオレが前に出て、妖魔の攻撃を積極的に受ける回数が大幅に増えた。

 オレが妖魔の攻撃を1人で受けているあいだ、セロがしいを歌って妖魔を弱らせる。

 セロが弱らせた妖魔をづるさんがほうりきを込めた矢をって、つぎ(つぎ)と倒してくれる。


 一瞬で妖魔を倒す事の出来る複数攻撃や全体攻撃は、じりほうりきを込める時間が掛かる。

 単体で倒した方が早い場合もある。

 全体攻撃をする時は矢を妖魔の上空へ目掛けてるみたいだけど、複数攻撃の場合はほうりきを込めた矢を妖魔へ直接る必要がある。

 対象の妖魔へ矢を終わると連携して攻撃が始まるみたいだ。


 群れで出現する妖魔を倒しまくって、妖魔の森の前に到着した。 


マオ

「 ──が妖魔の森……。

  にも妖魔が住み着いてそうな雰囲気が漂ってる森って感じがするな……。

  この奥にづるさんの故郷──≪ さちまの里 ≫があるんだ… 」


セロフィート

「 どうやら妖魔の森は迷わせの森も兼ねているようです 」


マオ

「 迷わせの森ぃ??

  迷いの森とは違うのか??

  ≪ さちまの里 ≫に辿り着けないって事? 」


セロフィート

「 そうですね。

  正しい道からはずれてしまうと、森そのものが侵入者を迷わせます。

  ≪ さちまの里 ≫へ辿り着けないまま森の中で妖魔の餌になります 」


マオ

「 妖魔の森って、生きてるって事かよ? 」


セロフィート

の森も生きてます。

  この森はしょう(しょう)特殊なようです 」


マオ

「 特殊って……。

  づるさん、どうやって≪ さちまの里 ≫に辿り着いてたの? 」


厳蒔弓弦

「 ≪ さちまの里 ≫には祠があるんだ。

  祠の中には≪ さちまの里 ≫を妖魔からまもる為の結界に使われている鏡がある。

  その鏡とついとなる鏡を持っていれば、≪ さちまの里 ≫へ辿り着けるようになっているんだ 」


マオ

「 祠の中に鏡が入ってるの? 」


セロフィート

「 結界きょうたぐいですね 」


マオ

「 結界きょう

  なんだよ、それ 」


セロフィート

「 道具を使い結界を張る方法です。

  森の中に築いたを侵入者に見付からないよう結界を張り、隠す事はく使われる手です 」


マオ

たしかに!

  海中でも結界を張ってを隠してた種族がたもんな 」


セロフィート

「 結界を張り、隠したへ簡単に辿り着く為に必要なのが、結界に使用した道具とついとなる道具の存在です。

  づるさんの持っている結界きょうが有れば、森に迷わせられる事なく≪ さちまの里 ≫へ辿り着く事が出来ます 」


マオ

「 じゃあ、なんの心配する事ないんだな! 」


セロフィート

「 邪魔者もけましたし、先へ進みましょう 」


マオ

「 怪しいヤツは2日遅れで妖魔の森に到着するんだもんな!

  づるさん、行こう! 」


厳蒔弓弦

「 セロ,マオ──、“ 邪魔者 ” だの “ 怪しいヤツ ” だのなんの事だ? 」


マオ

「 えぇと── 」


セロフィート

「 詳しい内容は≪ さちまの里 ≫に到着したら話します。

  日が暮れる前に到着しましょう 」


厳蒔弓弦

「 分かった。

  私が案内する。

  付いててくれ 」


 セロとオレはづるさんのあとを追って妖魔の森の中を進む事になった。

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