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⭕ モンスターを倒せない! 1


──*──*──*── 山の中


マオ

「 ──セロぉ~~、まで山の中を歩くつもりだよ?

  もう、やまえは勘弁だよ! 」


セロフィート

「 文句を言わないでください。

  ワタシだって好きでやまえを選んでいる訳ではないです。

  致し方無く…む終えず──です 」 


マオ

「 そういう冗談はらないって!

  まったく……変な怪物モンスターには出くわすし、剣も刀もつうじないし、魔法マジックつうじないって……明らかにだろぉ! 」


セロフィート

「 物理攻撃が効かないのは実体が無いからです。

  実体の無い怪物モンスターなら魔法マジックつうじません 」


マオ

「 “ 実体が無い ” ったって、ハッキリと見えてるし、けてないじゃんか!

  実体が有るように見えるけど!! 」


セロフィート

「 精霊,妖精と似たような原理でしょう。

  精霊も妖精も姿がハッキリと見えても実際にはさわれません。

  つかまえる事は出来ませんし、倒す事も出来ません。

  物理攻撃も魔法マジック攻撃も効きません 」


マオ

「 それって明らかに詰んでるじゃんかよ!

  倒せない怪物モンスターなんて相手に出来ないじゃんか! 」


セロフィート

「 遭遇しても逃走するしかないですね 」


マオ

なんで楽しそうなんだよ!

  守護衛士としての立場が無いじゃんか… 」


セロフィート

さいわいにも〈 (原質)(みなもと) 〉へ変換する事は出来ました。

  なんとでもなります。

  落ち込まないでください 」


マオ

「 護衛する立場のオレが、護衛される側のセロに守られるなんて……。

  守護衛士として情けないばかりだ… 」


セロフィート

「 マオが怪物モンスターを倒せるよう、てや方法を見付けるとしましょう 」


マオ

ほんだよ!

  それにしたって、この山はウジャウジャと出てるよな。

  セロ……ワザと遭遇率の高い山を選んでないよな? 」


セロフィート

「 心外です。

  わざ(わざ)怪物モンスターの出現率,遭遇率が高く、逃走率の低い山を選ぶ必要があります? 」


マオ

「 …………セロだから! 」


セロフィート

「 心外です 」


マオ

「 前科持ちが前科を忘れんな! 」






 オレの名前はマオ・ユーグナル。

 なんちゃって吟遊大詩人のセロフィート・シンミンの旅に同行しながら、やとぬしのセロの護衛をしている守護衛士だ。


 きゅう(テッラ)と呼ばれている惑星()に存在するさま(ざま)な≪ 大陸 ≫を旅していたんだけど、今は色んな≪ しまぐに ≫を旅している最中だ。

 現在のセロとオレはかのさんちゅうを歩き回っているんだけど、セロの大陸転移魔法を使って転移をしたから、かの≪ しまぐに ≫の中だと思う。


 セロが持っている世界ワールド地図マップには、きゅう(テッラ)に存在している≪ 大陸 ≫や≪ しまぐに ≫がえがかれている。

 1度立ち寄った≪ 大陸 ≫や≪ しまぐに ≫は赤色に染まっている。

 今回も世界ワールド地図マップを見て、立ち寄る≪ しまぐに ≫を決めたんだ。


 山の中に転移したのもつか、セロとオレは見慣れない怪物モンスターに囲まれていた。

 今思えば彼処あそこ怪物モンスターの溜まり場だったのかも知れない。


 オレは怪物モンスターを倒す為に腰に下げている鞘からあいけんを抜いて斬り掛かったけど、振りろしたあいけん怪物モンスターからだけてしまって攻撃が当たらない。

 あいとうに変えて振っても怪物モンスターに攻撃は効かなくて、一切のダメージを与えられなかった。


 魔法マジックを放っても、あいけんあいとう魔法マジックまとわせて攻撃をしても怪物モンスターからだけてしまうからまったく効果が無い。

 セロにも魔法マジックを使ってもらったけど、セロの魔法マジックでも怪物モンスターにダメージを与える事が出来なかった。


 セロとオレの攻撃は効かないのに怪物モンスターの攻撃は受けるんだから困ったもんだ。

 倒せないから逃げる事にしたんだけど、囲まれていているから逃走しようにも出来ない。

 ばんきゅうすかと思ったけど、セロが怪物モンスターを〈 (原質)(みなもと) 〉に変換してくれたんだ!

 お蔭で怪物モンスターの群れの中から逃げ出す事が出来た!


 怪物モンスターを〈 (原質)(みなもと) 〉に変換する事が出来なかったら、セロもオレも詰んでたよ。

 実体を持たない精霊,妖精も〈 (原質)(みなもと) 〉に変換させられるんだから、攻撃が当たらなかった怪物モンスターも〈 (原質)(みなもと) 〉に変換する事が出来たんだよな!


 なにはともあれ、逃げ切れてかったし、怪物モンスターも追ってはなかったのがなによりも安堵した。






マオ

「 ──此方こっちの攻撃が当たらないのに怪物モンスターの攻撃を受けるのもなんとかしたいよな。

  しかも結構強力な一撃だったしさ。

  人間だったら、あの一撃で死んでたよ 」


セロフィート

なんかの方法は有る筈です。

  人間が暮らす≪ 村 ≫や≪ 里 ≫を探して情報収集しましょう 」


マオ

「 その為にも山をりないと──だろぉ!! 」


 さんちゅうを移動しているあいだ、ちょこちょこ怪物モンスターと遭遇する事になった。

 そのたびにセロが怪物モンスターを〈 (原質)(みなもと) 〉に変換してくれた。

◎ 変更しました。

  腰に掛けている鞘から ─→ 腰に下げている鞘から

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― 新着の感想 ―
[良い点] この物語は、一体、何処に向かうのか?それだけで、第1作を読んだ後の、妄想が膨らみます。 絶対に面白い筈です。 この先生の作品ですからね。
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