シマウマの始末
シマウマが火を吐きました。そんなことがあっていいのだろうか。いや、あってはならない。(反語)シマウマは火なんて吐くわけない、って言ってた専門家の皆様。僕の状況にあってもそれが言えるかな。そのシマウマは、俺を敵認定されたようで俺の後をずっと追ってきている。
俺のすぐ横を炎が通り抜けた。熱風があたって熱い。第三者から見ればかなりシュールな光景であろうがとにかくそんなことを考える余裕はなかった。
どれくらい走り続けただろうか。後ろも前も薄暗い。シマウマが追ってくる気配 はない。やっと振り切ったみたいだな、、、
あれれ。ちょっと待てよ。今の状況、食料を追ってたつもりが殺されかけてるな。しかもまだお腹は空いてるし。まずい。リュックも置いてきてしまった。シマウマもどこにいるかわからないし。
「だーれかあああ^-------------」
応答は、ない。寂しいな。彼は少しセンチメタルになっていた。
戻るか。彼は空腹を抱えながら何かから逃げるように、必死の思いで走った道をもどってゆく。
シマウマは・・・いたよ。また寝やがってた。
「おいーーーー!!!!!!!!俺が走り回ってる間のんきに寝てんじゃねよ。」
これは全部シマウマを起こさないため、小声である。彼は小物であるのだ。
寝るか。疲れたな。寝よう。
彼は怠惰なのである。