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魔法の理(仮)  作者: mello
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002 レッドナインとレイとミカ

国は変わり、ネイビス国内

広々としたフロアに3段の段差の上に鎮座する玉座に足を組み腰掛けるはネイビス国王アビゲイル・ネイビス

小柄で小太り、額には後退を始めた髪、肉感が詰まった指に葉巻を挟み

これ見よがしに豪華絢爛な服飾をしていても小物臭が消せない男が眼前の国防軍の騎士団を見下し嫌味を吐く


「なぜ進軍を止めてる?このままではせっかく快進撃を続けて来た我が名に傷が付くだろう」


膝を着き頭を下げ王の言葉を聞く騎士団

団長のレイが立ち上がり返答する


「あんたが無茶な進軍を命じるせいで軍に無駄な死傷者が増える。だから一時帰国しただけだ、それにあんたの名前には何の名誉もない。戦果を勝ち取ったのは俺達『レッドナイン』と国防軍だ。あんたには何の戦果も功績もない」


国王と国防軍の一騎士団の団長

考えれば分かるが立場が対等な訳がない

しかしこの二人の関係は通常の関係ではない

十数年前、地図にも載らない程遠い地より両親とレイと妹のミカが亡命しネイビスに移り住む

レイとミカは当時10歳と7歳

当然右も左も分からないまま両親に連れられ異国へと渡り来た訳だが、亡命から長年の放浪により疲弊していた両親はネイビスに移り来た年内に病死した

身寄りもないレイとミカは当然の流れで孤児となり、そのまま死を待つ存在だった

その時、運が良いのか悪いのかネイビスでは新国王戴冠のお祝いムード

街中で行き倒れの子供が居たのでは景観が悪いと国中の行き倒れを一度城に収容し、綺麗な状態で戴冠パレードを行うという暴挙に打って出た

パレードは無事終わり、城に収容した者達の処遇をどうするか悩んでいた所に好色家の国王がレイの妹に目を付けた


「行き倒れにしては綺麗な顔立ちな娘だ。十数年後、我が妾として迎えても良い」



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