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死後の世界、死とは一体なにか。
「さぁ、貴方はどうしたいですか?」
状況を整理しよう。
目が覚めたら白い部屋にいた。壁は見えない、天井も。地面ももしかしたら無いんじゃないか?目の前の女性は僕は死んでるって言ってるし。
因みに目の前にいる女性は綺麗だ、以上。
「どうしたい…ですか」
返しに困ったので取り敢えず適当に返して見た。そして、悩んだ末にこう紡いでいく。
「生まれ変われるなら、そうしたいです。」
そう言った。すると綺麗な女性は微笑みながら、
「分かりました。」
そう、言った。たったそれだけなのに何故かこっちまで笑顔になってしまう、耳が幸せだ。
「では、貴方は転生への道を…良い人生をお送りくださいね。」
その途端、目を開けられないほど明るくなる。
一瞬…そこから僕の意識はなくなった。