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第7話 伝説級、大安売り?

ヾノ≧ᴥ≦)


「……というわけで

みんなの分も召喚しておいたから。

はい、これ守護用ね」


香織が事もなげに言ったその場所は

離宮の広々としたテラスだった。


彼女の背後には

漆黒の礼装に身を包み

この世のものとは思えない

美貌と禍々しさを放つ男が控えている。


伝説級悪魔、ゴッドである。


「……香織ちゃん。今、なんて言った? 守護用?」


優香が引きつった笑顔で問い返す。


彼女の「解析能力」が

目の前の男から漏れ出る魔力が

測定不能であることを告げていた。


「ええ。セリーナ王国ってところが不穏だし

身を守るにはやっぱり悪魔かなって。

ゴッド、始めて」


「御意、我がマイ・ロード


ゴッドが指を鳴らすと

テラスの床に血のように赤い魔法陣が三つ

同時に浮かび上がった。


吹き上がる魔圧に

周囲の空気が重く沈み込む。


「ちょ、待て待て!

精霊たちがパニックになって

逃げ出したんだけど!?」


祐介が叫ぶ。


いつも彼の周りで遊んでいた光の粒たちが

蜘蛛の子を散らすように消えていく。



その魔法陣から

三体の影が這い出してきた。


一人は、真紅の鎧を纏った戦鬼のような男。

一人は、氷のような冷気を纏った銀髪の美女。

一人は、影そのものが形を成したような、正体不明の異形。


「……おいおい、マジかよ。

解析者、こいつら何なんだ?」


『回答:伝説級悪魔「アレス」「セレナ」「シャドウ」。

……三上様、逃走成功率は0%です。

素直に従うことを推奨します』


和也は乾いた笑いをもらした。


「紹介するね。

この三体も伝説級。

ゴッドに聞いたら

全部で十体しかいないうちの四体なんだって。

……あ、ゴッド。

この人たちは私の仲間だから

言うこと聞いてあげてね」


香織が淡々と指示を出すと

三体の悪魔たちは一斉に

それぞれの主(候補)の前で膝をついた。


「我が主よ。

あなたの盾となり、矛となりましょう。

……ただ、少しだけ香織様の気配が混ざっておりますな。

命令権の最優先は香織様にありますが

以後お見知りおきを」


「いや、敬語!

悪魔なのに礼儀正しいのが逆に怖いんだけど!」


祐介が頭を抱える。

彼の前で跪いた銀髪の美女・セレナが

冷ややかな

しかし絶対的な忠誠を誓う瞳で彼を見上げた。


「祐介様。精霊などという軟弱な存在ではなく

これからは私をお使いください。

まずは……その乱れた髪を

私の魔力で整え直しましょうか?」


「いや、精霊にやられたやつだから!

そのままでいいから!」



一方、優香は戦鬼アレスと

和也は影のシャドウと

なんとも言えない空気で対面していた。




「300年も生きるなんて面倒だと思ったけど……」



香織は、ゴッドから提案された

「精霊憑依による長寿化」を思い出しながら

遠くの空を見つめる。


「……まあ、このメンバーなら退屈はしないかな」



その頃、セリーナ王国では。


ギルドマスター・ハヤトが

現代の知識を用いた魔法増幅器を手に

不敵な笑みを浮かべていた。




ーーまさか、自分たちの知らないところで

伝説級悪魔が4体も『護衛』に就いているとは

夢にも思わずに……ーー




お読み頂きありがとうございます。

次回もお楽しみに♡

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