表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/7

第6話 千里眼の警告と悪魔降臨

最強カードを手に入れますw


離宮のバルコニーで

香織は一人

手持ち無沙汰に空を眺めていた。


ふと思いつき

新しく手に入れたスキル

『千里眼』を発動させてみる。


「……あ、これ。

Googleアースみたいにズームできるんだ」


意識を飛ばすと

帝国の街並みが豆粒のように小さくなり

視界は国境を越えて西へと加速する。


たどり着いたのは、軍事国家『セリーナ王国』。


そこでは、異様な光景が広がっていた。


「……何、あれ。魔人たちが王様に唆されてる?

『新たな魔王を……』って、不穏すぎるんだけど」


香織の脳裏に

不気味な儀式の光景が流れ込む。


スカイドラゴンの封印を解いた連中の狙いは

世界を混沌に陥れること。

その中心に

見慣れた「現代風の知識」を操る男の影が見えた。


その時だ。


頭の中に

無機質だが荘厳な「天の声」が響き渡る。


《条件を達成しました。

固有スキル【悪魔召喚】を獲得しました》


「……悪魔召喚? また物騒なのが来たなぁ」


香織は手元の画面ウィンドウ

スキルの説明を確認する。


『召喚された悪魔は

召喚者の命に絶対服従。

裏切りは存在しない』


「……都合良すぎない?

まあ、自分の身くらいは守れないと詰むし

……ちょっと試してみるか」


香織は、誰もいない庭園の真ん中で

直感に従って魔力を練った。


「……おいで。私を守ってくれる

一番強いやつ」


瞬間。


太陽の光が遮られたかと思うほどの

漆黒のプレッシャーが

庭園を包み込んだ。


地面から噴き出した魔力の柱の中から現れたのは

非の打ち所がないほど整った顔立ちに

夜の闇を凝固させたような翼を持つ男だった。


「……え、これ、死ぬわ」

香織は本能的に悟った。


目の前の存在は

今までの魔獣とは次元が違う。


世界そのものを滅ぼしかねない

「伝説級」の威圧感。



だが、その悪魔は優雅に跪き

香織の靴先にそっと額を寄せた。


「お呼びでしょうか、我がマイ・ロード

この身は貴女の影、貴女の剣。

……名を、ゴッドと申します」


「……ゴッド。悪魔なのに『神』?

名前、盛りすぎじゃない?」


思わずツッコミを入れる香織に

ゴッドは冷徹なまでの美貌をわずかに緩めて答えた。


「主が望まれるなら

世界を平らげ

新たな神として君臨することも

容易いですが?」


「いや、いいです。

平穏に生きたいだけだから」


香織はさらに、契約期間について尋ねた。


「いつまで一緒にいてくれるの?

私が元の世界に戻るまで?

それとも、死ぬまで?」


「……主。

貴女が精霊をその身に憑依させれば

最低でも300年はその美しさを保ったまま

生き永らえることが可能です。

その間、私が貴女を退屈させることはございません」


「300年……長すぎ。

……あ、でも祐介さんなら精霊扱えるし

頼めばなんとかなるのかな」


香織はため息をついた。

300年後の自分なんて想像もつかないが

目の前の最強の守護者は

本気で自分を守るつもりのようだ。


「……わかった。

とりあえず、他の3人も危なそうだから

彼らの分も召喚してもいい?」


「御意。主の御心のままに」


こうして

最強の「ボディーガード付き異世界生活」が

幕を開けたのである。



お読み頂きありがとうございます

次回も楽しみに♥

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ