身体能力?
「よし決めた。何がなんでも生き残ってやる!」
まあ、そう意気込んだのはいいとして、
もう既に命の危機なんですけど。
食料はないし、水源も見当たらない。
とにかく散策してみるか。
あれ?体が軽い?というか地面も近いような、それに手も少し小さい気がする。
「子供になった?」
つっても、中学生くらいか?
これは良いな、体が軽い。肩こりが全くない。
神様、ありがとうございます。
そして許しません。よくも、こんなところに…
「悩んでも仕方ない。ひさしぶりに走るか!」
「よーい、ドン!」
「え?」
やば、速すぎね?めっちゃ速いんだけど。
怖っ、まあ楽だしいいか。
「あれは?森か?」
ちょっと入ってみるか!
「ワーオ、お化けでもでるのかな。」
森のなかは薄暗くて、木々のざわめきが恐ろしく聞こえてくる。
ガサガサッ
「ギャー!!でたー!!」
出てきたのはお化けではなく、巨体の熊だった。
「良かった。お化けじゃなかったわ。……ん?熊?…良くねえよ!熊!熊!」
熊は唸り声をあげて手を振り下ろしてきた。そして俺の頬をかすめた。その隣にあった木がメキョメキョと悲鳴をあげて倒れた。
「……逃げろ!」
全速力で逃げ出した。
「冗談じゃねぇよ!なんで熊でほっとしてんだよ!バァカなんじゃない?ねぇ!」
熊がみるみる近づいてくる。
「イヤー!まじでなんなの!来るんじゃねえよ!まじて!ま・じ・で!」
クッソ!これは逃げ切れねえ。どうする?
「どうせ逃げ切れねえなら、立ち向かうぜ!」
振り向いてみたら熊が真後ろにいた。
「ギャー!神様許さねぇー!やけくそだオラ!」
俺はその辺にあった木の枝を折って熊に突き刺そうとした。
すると、熊の胴に穴が空いた。熊の体が傾き、その場に崩れ落ちた。
「は?……ドユコト?俺がやったの?」
えっ、怖っなに?
よくわかんないけど助かったのかな?
「よかった〜。」
でも、これからどうしよ、こいつを食うのか?そもそも食えるのか?仮に食えるとしても火は通しておきたい。腹壊したくないからね。
ってかさ、一切息上がってないんだけど。凄くね?
体力お化けとかの言葉で表せるレベルではないよ?
もしかして、神様がとんでもない筋力と体力を与えて下さったのかな!
まぁでも、許さん。
ザーーー
ん?なんか音が聞こえる?ラジオの砂嵐みたいな音してんなぁ。試しに行ってみるか。
結構歩いたな。でもまだ着かない。俺の耳めっちゃ良くね?最早怖いんだけど。
40分後
着いた!川だー!水が飲める。これで命を繋げる!
40分以上歩いてやっと着く場所からしている音が聞こえたのってやばくね?
身体能力が高いっていう説明じゃ納得できないよ?
ここまでくると異次元的な身体能力だよ?
ああ、人が居ないからこれが普通なのかわからねぇ。というか、日本じゃなさそうだし言葉が通じるのかすらわからない。
これからどうやって過ごそうか…




